ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヤツェク・カスプシックさん
ピアノ独奏:牛田智大さん
ヴァイオリン独奏:千住真理子さん
公演前日がすごい降雪で交通機関がマヒ状態。
当日はぼちぼち動き始めたようですけど、どれくらい動くかは不明といった状態。
そしてこの公演は非常に珍しく母親も行く予定にしていました。
普段ならこういうときに私が演奏会に行こうとすれば確実に「止めとけばいいのに、、、」と愚痴をいう母親ですけど、この日は母親が千住さんのファンということもあり「絶対に行く」(笑)。
だったら、電車、バスが動かなくなって途方にくれるとしたら1人も2人も一緒だよな、ということで行くことを決行。
電車が来るまでに1~2時間くらいは待つくらいの覚悟をして自宅を出たのですが、そんなときに限っていいタイミングで電車がさくっと来て、新潟駅についてからもバスはそこそこ動いており、県民会館まで徒歩圏内の古町にはかなり余裕のある状態で到着。
ということで、、三越の「神の手・ニッポン展」を観たり、可児さんでまったりと食事をしてから会場の県民会館へ。
お客さんの集まりはどうかな? と思いましたけど、やっぱり人気実力者の公演ということで、悪条件にもかかわらず充分なお客さんが集まっていました。
公演はまずはオケで1曲。
知らない曲でしたけど、非常に落ち着いた美しい演奏で引き込まれましたね。正直もうちょっと大曲も聴きたかったような気もしますけど、それは贅沢すぎというものなんでしょうね。
そしてお待ちかねの人気演奏者の協奏曲の共演。まずはピアノの牛田さん。
もうかなりの期間ご活躍されているとは思いますが、まだまだお若いですよね。(ちょっと調べるとまだ18歳のようですね)。
しかしながら、非常に上品な雰囲気をしていますね。お辞儀の仕方なんかも丁寧で恭しい感じがします。
そしてそういった振る舞いだけでなく演奏も非常に上品な感じがしますよね。美しい音色でした。
あとは蛇足かもしれませんが、楽章間で拍手が起こったり、終曲部分では牛田さんの演奏が終わった時点で(まだオケの演奏が残っているのに)拍手が起こったりという場面も。
私は自分ではしないようにしますけど、起こった拍手はそんなに気にしないのですが、この辺はやっぱり東響の公演なんかとはちょっとお客さんの層が違うんだな~、とは思いますね。
逆に言えば、この公演はそういったちょっとライトなお客さんをも集客してしまうだけのパワーがあるということですよね。
休憩後は千住真理子さんの登場。
曲はおなじみのメンコン。
緊張感に包まれつつも、やさしさも感じるような、、、さすがの演奏でした。もちろん超絶技巧なところもあるのですが、そういうトコロもあっさりと演奏しているかのような、貫禄を感じませますね。
お見事でした。
あとはまたちょいと情けないお話ではありますが、やっぱり協奏曲2曲はソリストさんに意識が修正してしまってオケの細かいところには意識が回らなかったんですよね(汗)。
ただ、ソリストさんの演奏に集中して聴けたというのも、オケとソリストさんがうまく調和していたからなんだろうな~、なんてことは後から考えました。
まさしくプレミアムなコンサートでした。
公演後も県民会館前からの臨時バスにも無事乗れて、新潟駅でもさほど待たずに電車も動いて、なんだかラッキーでした。
(県民会館大ホール)