ピアノ:サルーム万葉子さん
Noismの「NINA」に感動し、しばし呆けつつも時間調整をして、開場時間ちょいすぎくらいにスタジオAへ。日曜夜だしお客さんはどんなものかな、なんて考えていたのですがなかなかの大盛況でした。
ということで、普段ですとピアノの公演は指が見やすい向かって左寄りに席を確保することが多いのですけど、既に結構込んでいたので、中央やや右よりに席を確保です。
開演のアナウンスも特徴のある声だしなんだか本格的だし「あの方」だな、なんて考えていたりするうちに開演。
まずはラモーの「やさしい訴え」。
印象としては非常に丁寧に演奏しているし、一つ一つの音が繊細かつ綺麗だな~、と。
その後、簡単な挨拶のあと、ラフマニノフの「鐘」。
まあ曲がそういう曲ということもありますけど、最初の一音から非常に力強くびっくりするくらい。ルックスはおしとやかそうで上品な女性なんですけど、そのギャップがまた魅力ですね。
そのまま前半最後はシューマンの「幻想小曲集」。
8曲の小曲集ですけど、こういうのを抜粋ではなく全曲通しで聴けるのもソロリサイタルのよいところですかね。
後半最初のフランセの曲も5曲の小曲集でしたけど、曲ごとに異なる雰囲気を見事に演じ分けているな~という印象。
特に指の力が強いのか(技術的なことはまったくわかりませんが)、細かい音の連打が非常にクリアに美しく聴こえてくるな~、と。
最後はラベルの「夜のガスパール」。
正直いうと曲名はよく聴きますし、演奏前はどんな曲かすぐには浮かばなくても聴けばわかるだろう、なんて考えていたのですが、あんまり聴きなじみない曲でしたね。
でも、今回の演奏曲の中で個人的にはこれが一番好きでしたね。
非常に華やかで、だた、なんというか夜の静謐さというかちょっと不気味な感じとか引き込まれましたね。
全体を通して素晴らしい演奏でした。
今日は「夜」がテーマということでしたので、アンコールはあの曲かな~、なんて思っていたらズバリ賞。ショパンのノクターンでしっとりと締めとなりました。
終演後は主催の佐藤さんの計らいでサイン会が開催。私もいただいてきました。
現在はパリで活動中ということですけど、今後新潟でもまた演奏機会がありそうですし、楽しみにしたいですね。
(スタジオA 2000円)
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また、今回の公演の影アナさん。
なんというか影アナらしくない本格的なアナウンスに、特徴のある素敵な声。コンチェルト佐藤さんの主催の公演ということもありますけど、小柳先生のアナウンススクール所属の「宝よなぐ」さんということはすぐにわかりました。
宝よなぐさんは蔵織さんで時々開催される小柳先生のアナウンススクールの朗読会でも常連ですね。
そんなよなぐさんですけど、Youtubeでいくつか動画をあげています。そこには朗読モノもありますけど、最近始められたのが基本的に毎週土曜日更新のラジオ(ふうの動画)。
・アナウンススクールの内情(笑) とか
・1月のアルスノヴァ公演について とか
・よなぐさんがお好きな本や映画について とか
などが聴けるようですね。
まだ始まったばかりで、各コーナー等はこれからというところもありますけど、声優さんらしく、通常のナレーションではなく、いろいろなキャラクターが聴けるのも楽しいところですね。
宝よなぐさんのYoutubeチャンネル