ヴァイオリン:廣川抄子さん
ヴァイオリン&ヴィオラ:佐々木友子さん
チェンバロ:笠原恒則さん
開場時間ちょっと前くらいにスタジオAへ。
2番目の入場となりましたけど、遠慮せず最前列を確保(笑)。
その後、やっぱり平日夜の公演ということもあって徐々にお客さんが集まってくるという感じでしたね。
定刻に開演。
まずは笠原さんが「紳士、淑女の皆さん....」とちょっと気取った(笑)ご挨拶。というのも特に宮廷や教会で、公爵、伯爵などなど貴族を対象とした舞踏会なんかで演奏された曲を集めたということです。
笠原さんの軽妙なトークと優雅な音楽の素敵なコラボ。
もちろん皆さんの技量が素晴らしいというのもありますし、スタジオAという非常に響きの良い会場ということもありますし、それぞれの楽器の音色がとにかく美しかったですね。ひっかかる感じがまったくなく空間に溶け込む感じがします。
そしてそれがアンサンブルとなるとより豊かな響きとなっていますね。ホントにゆったりと堪能させていただきました。
(正直知らない曲ばかりでしたけど)心地良い時間です。
また、トリオでの演奏だけでなく、チェンバロソロだったり、ヴァイオリン2本での演奏もいいアクセントでまた違った楽しみがありますね。
そして恒例(?)のブクステフーデさんの曲ではいつものトリオソナタではなく、オルガンの名手でもあったブクステフーデさんのオルガンソロ曲「シャコンヌ」をヴァイオリン、ヴィオラ、チェンバロのトリオ用に編曲しての演奏。「今回は趣向を凝らして、、、」とのことでしたけど、ヴィオラの重厚な響きはまた格別のものがあります。
それにしても全体を通して演奏も素晴らしいですしキレもあるのですが、雰囲気はあくまで上品に、優雅に、熱を感じさせない(笑)というか、こういうのもまたいいですね。
笠原さんの公演で「バロック」というと、ちょっと前に「越友楽道」さんの公演があって、そちらはまさに「熱演」でしたけど、同じ「バロック」ですがトークの有無も含めて全体の雰囲気がこれだけ違うというのもなんとも面白いです。
そして、そのどちらの公演も非常に質が高いというか、素晴らしいというのがさすがなんですよね。
(スタジオA 前売り 1500円)