10/09 新潟県政記念館コンサート 第7回 越友楽道 演奏会 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

越友楽道さん
 チェロ:根津要さん
 チェンバロ:笠原恒則さん

だいしホールのあと、ちょいと時間を調整して県政記念館へ。
開場時間ちょいすぎくらいに到着、受付を済ませ議場へ。

笠原さんがチェンバロの調整をしているのもいつもの光景です。

座席を決め、いただいたプログラムをみると、プログラムノートが非常にびっしりと。見開き2ページではありますが、ちゃんと読むにはそれなりの覚悟が必要なくらいです(汗)。

そして覚悟を決めて(笑)、読み進めると本文の内容も濃いですね。単純な曲紹介ではなく、曲に対する分析や考えなどがご自身の言葉で熱く語られています。

なんともバロック音楽、そして、この演奏会への意気込みを感じますね。

また、今回の公演では大部分の曲が作曲者指定が「チェンバロ&チェロ」ではない曲をあえて選択して、新しい魅力を見出そうとしている、とのこと。こういうのは最初に情報を知っているか知らないかで結構受け止め方が違うと思うので事前に読んでおいてよかったです。

県政記念館でのイベントの恒例で、まずは館長さんの挨拶と県政記念館の簡単な説明がありました。県政記念館は単純な貸し館業務はできないかららしいですけど、なかなか大変ですね(笑)。

そして演奏が始まりました。

最初は根津さんのソロから始まり、時々チェンバロソロが挟まりますが、ほぼお二人での演奏。公演中は曲説明等はなく(あれだけ詳細なプログラムノートがあるわけですから)、淡々と進行していく感じです。

演奏は非常にすごかったですね。特にチェロの根津さんの演奏が「熱かった」です。チェロというとどちらかというと個人的には「優雅な」演奏を得意とするようなイメージがありますけど、今日は非常に細かいというか技巧的な曲が多かったように思えます。

特にオリジナルではフルートだったりヴァイオリンの曲をチェロで演奏するというのはどれくらい大変なんだろう、という気がしてしまいます。
それでも言われなければ本来は別楽器ということを感じさせないような演奏というのがすごいです。

ただ、私自身がオリジナルの曲を知らないので、オリジナルの雰囲気とどれくらい違うのかを実感できないのはちょっと残念ではありますね。

後半はバッハ特集。カンタータで声楽の部分をチェンバロが担当するという趣向が何曲か採用されていました。
ただ知識とセンスのない私ではどの辺がどうなっているのかがよくわかんない部分が多いのが我ながら本当に残念。

できればスライドとか副音声でご本人による解説を聞きながら、演奏を聴いてみたいと思ってしまいました。

ただ、最後の「フルートとチェンバロのためのソナタ BWV1030」は、「あ~、これはフルート版を聴いたことがある」というのが実感できました。ちょっとうれしかったです(笑)。

アンコールの1曲目は(曲名を忘れましたが)オリジナルはオルガンの曲。正直いうと、今日の演奏でチェロはどちらかというと緊張感がある曲が多かったのですけど、この曲は非常にチェロの優雅な感じの曲でしたね。ちょっとホッとしてしまいました。

そして最後はゴルドベルグ変奏曲。チェンバロとチェロと交互に旋律を奏でてやさしく終演となりました。

正直、これだけの選曲、編曲をするというのは本当に大変だったと思いますが、それだけ真摯に「バロック音楽」に向かい合っている結果なんだろうな、と思ってしまいました。ホントに熱意を感じますよね、お疲れ様でした。

(県政記念館 2000円 事前申込み)