08/13 「レオナール・フジタとモデルたち」展 Noism特別パフォーマンス「DoGoD」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

Noism1の特別パフォーマンスがあるという情報を入手し、ちょっと前に予約がとれるかどうか心配しながら電話したら無事席確保。よかったよかった。

今日はまずは17:00頃万代島美術館に到着し、しばしメインの展示を観て周る。正直、フジタさんに関してはまったく予備知識はなかったのですが、展示はなかなか面白かったです。

・なんだか色使いが独特だな~、とか、
・同じ構図の絵が複数枚ある場合があって、これってどういう経緯で作るんだろう? とか
・全体的に裸婦像が多いのですが、ふくよかな、いかにも「女性っぽい」体型の人よりは、腹筋も割れていて鍛えられているような感じの人が多いんだな~、とかとか。

そして、一際大きな作品が2枚、
・そのうち1枚は、全裸もしくは下着一枚の男性、女性がたくさん描かれている作品
・もう1枚は戦う男性がたくさん描かれている作品
があり、特に戦ったいるほうの絵は筋肉のムキムキ感が非常に強調されているな~、


なんて表面的な感想を抱いていました。

そして、この2枚の大型作品の展示スペースが結構広くなっており、Noismのパフォーマンスはここでやるのかな? なんて予想をしました。


一旦、美術館を退出し、Noismパフォーマンスの受付時間に再入場。ロビーにお客さんが集まり始めます。いつも思いますが、Noism を観に来るお客さんは いろいろな年齢層の方がいらっしゃいますね。いいことです。

そして、入場時間。プログラムの配布や誘導係はNoism2のメンバですね。私は6月の「よるのち」で非常に印象深かった片山さんからプログラムを受け取り、中へ進みます。

 

予想通り、大型作品の前のスペースが会場でした。中央に2脚の椅子が準備されており、しばし開演を待ちます。


ほどなくしてパフォーマンス開始。
前半は井関さんと吉崎さんのペアでの進行。井関さんは飼い犬風の「DOG」と書かれたプレートを連れています。

 

また公演名からしても、この「DOG」はいずれ「GOD」になるんだろうな~、というのは鈍い私でも察しがつきます(笑)。

フジタさんがフランスで活躍したということもあると思うのですが、お二人もパリを感じさせるおしゃれな衣装を身につけています。

 

そして椅子に座りながらちょいとじゃれあったり、ちょっと喧嘩したりと、靴やコートを着せ替えたりしながらのコミカルなパフォーマンスという印象です。また、吉崎さんが着けていたフジタを思わせる丸眼鏡もより一層コミカルな印象を与えますね。

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(録画してじっくりみたわけではないので)うろ覚えではありますけど、以前NHKの「トップランナー」という番組で金森さんが特集された際に、コンテンポラリーの例として、井関さんと島地さん(だったと思いますが)が椅子だったかソファーに座った演技をする場面があったと思いますが、なんとなくそれを連想してしまいました。
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そして前半最後に吉崎さんが井関さんの衣装を剥がすと、井関さんは全裸(のように見える衣装)。「おぉっ」とちょいと驚きです。

 

 

その後井関さんがうずくまっているところ、

Noismメンバが順番に登場。みなさん全裸(にみえる衣装)で、登場してきただけでなかなかのインパクト。

 

そして、二人ずつ組んだパフォーマンス、ちょっと派手目のポージング、全員で複雑に絡まるようなパフォーマンス、などなど、まさにこの空間に展示されている作品に描かれている登場人物がこの空間に飛び出して来たかのように思えてしまいますね。

そして展示を見て感じた「レオナール・フジタ」さんの作品に「女性でも腹筋も割れているような人が多い」というのは、まさしく Noismのメンバにぴったりではないか!! と、今更ながら気づきます。

というようことは私は鈍感でしたけど、フジタの作品は裸のモデルが多いですし、会場の中の観客さんの中にはメンバの全裸の衣装をみたときに、びっくりするのではなく「やっぱりこう来たか!!」的に感じる人もいたのではないかな? なんてことも思ってしまいました。

 

※少なくともプログラムに記載されている衣装のところに「レオタード」という記述がある時点で気づくべきだったかと。


そして最後は 2人残った井関さんと中川さんが プレートの「DOG」を「GOD」に変更してエンディング。
この最後の最後の流れだけは予想はしていましたが、ストーリー的には私は残念ながら「どういうこと???」です(涙)。まあわからないことがあるくらいの方が楽しいです(負け惜しみですが)


それにしても非常に刺激的ですし、会場の雰囲気、作品を充分に取り入れた見事なパフォーマンスだったと思います。
ついでにこんな機会がなければなかなか見ることがない「レオナール・フジタ」の作品もじっくりと鑑賞できましたし、満足です。

※あとは完全に蛇足ですけど、終了時の礼のときに最も背が高いと思われる吉崎さんと、最も背が低いと思われる浅海さんが並んでいたのですが、改めてみても凄い身長差ですね(笑)。

 

今期も Noism(1も2も)の活動が楽しみですね。


(万代美術館 無料...※レオナール・フジタ展の入場料1200円 のみ)