03/25 みっくすじゅ~す倶楽部 えんげきはっぴょう会「ライフ」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

磯部ののかさん(みっくすじゅ~す倶楽部)
吉長美空さん(みっくすじゅ~す倶楽部)
轟雄二郎さん(創作表現集団D-Soul)
柳沼佑樹さん(劇団指示。)
 
みっくすじゅ~す倶楽部さんの公演。私は初めてなのですが、今回は舞台の企画経験が少ないメンバ中心ということで、「えんげきはっぴょう会」と題されて、さらに無料公演。
 
文理高校の定期演奏会のあとちょっと時間を調整しつつゆっくり目に会場の「ちず屋」さんに移動。1階のお店でうどんはいただいたことがありますけど、2階の「演劇場」には入るのは初めてです。
 
狭い階段を上がって、入るとなかなかの小ささ(笑)というか、密室感。ただ「演劇場」として機能するためには、演技スペースだけでなく照明、音響、楽屋等々、いろいろな設備が必要ですから、そういう場は貴重なんでしょうね。
 
ただ、演技スペースは中央に「こたつ」が置いてあることもあり、動くスペースはほとんどなし。動作は「座る」「立つ」「ステージ裏へ移動する」くらいですね。
 
また入場時に受け取ったプログラムは使用されているフォントだったり、ちょっとしたシールが貼られていたり非常にかわいらしい。おそらく、劇団全体の雰囲気を表しているのかな、と。
 
時間となり開演。
物語は4人兄弟のお話。プログラムに記載されていた「あらすじ」によると「新興宗教の教祖となった長男」とあったので、どれだけ奇抜なストーリーなの? と思ったのですが、意外なほどほんわか普通の兄弟姉妹のやり取り。新興宗教の長男も全然まともだし。
 
ただ、こういった4兄弟間のやりとりが「普通」に見えるのも演劇だからこそなのかな、なんて、、、現実のあれくらいの年齢の4兄弟のやり取りってどんな感じなんだろうな~、とは思ってしまいました。
 
あと個人的には、(役名)ましろさんがいい味だしてましたね。非常にラフというかずぼらな感じもしますが、自由で表情豊かで...非常に魅力的でした。(役名)あかりさんが、部屋の中なのに化粧ばっちりで真面目なのとの対比が面白いな~、と思ってみていました。
 
ただ、今回の演劇で一番の見どころは最後の最後。終了間際に照明が落ちたときに浮かんだ、コタツの上の「おうち」だと思うんですよね。気づいたときには「お~」と思ってしまいました。それまではただのドーナツの箱だったのに(笑)。
 
勝手な解釈かもしれませんが、今回の「ライフ」という演目ですけど、すべてはこのラストシーンのためにあったのではないか? と思うんですよね。
 
・冒頭の「ドーナツの穴」に関する哲学的な会話も、そのときには「姉妹でこんな話しないんじゃない?」と思ったものですが、あの箱をコタツの上に自然に配置するために必要だったんだろうし、
・正直、新興宗教の兄とかはそんなに重要ではなく、家庭的な会話、ストーリーにして、
すべてはラストシーンに向けての伏線だったんだろうな、と。
 
全体を通して30分くらいでしたけど、なかなか面白かったです。
今回は無料公演でしたけど、これだけ楽しまさせていただいたお礼というか礼儀として、次の公演(夏の終わり頃?のようですが)には、なるべく都合をつけて観にいきたいと思います。
 
(ちずやの2階 無料)