03/19 東京交響楽団 第100回新潟定期演奏会 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

この日は東京交響楽団の第100回の記念の定期演奏会。

私もロビーコンサート→公開リハーサル→本公演、と「東響デー」でした。

 

■ロビーコンサート
ヴァイオリン:田尻順さん、清水泰明さん
ヴィオラ:多井千洋さん
チェロ:西谷牧人さん
コントラバス:北村一平さん

 

ちょっとゆっくり食事していたら、かなりギリギリ開演3分くらい前に会場に到着。間に合ってよかった(笑)。この日は弦楽アンサンブル。ただ、曲目はクラシックは一切なし。

 

まずはビートルズにサイモン&ガーファンクル。

こういった曲をこのメンバー、編成で聴くのもなんだかものすごく贅沢な響きというか音色ですね。うっとりです。そして後半は、メンバの西谷さんと清水さんで結成したデュオ「清水西谷」(そのまんまですね)からの曲。

 

デュオ「清水西谷」はアルバムも発売済みだそうです。知りませんでした.....

この日はお二人作曲のオリジナル曲を2曲ずつ。

 

それもアルバムではお二人での演奏を多重録音することで製作していたそうなのですが、この日はちょっとアレンジを変えて弦楽アンサンブルとして演奏、これまた贅沢です。

 

そして、お二人の曲ですけど、全然作風が違う感じがしますね。
西谷さんの方はちょっと抽象的というかいろいろな奏法を駆使した曲があったと思えば、自然を感じさせるようなさわやかな感じのする曲も。

 

そして清水さんの曲はもっと直接的というか具体的というか「EXCEED」はちょいと情熱大陸みたいな曲だな、なんて思ったりもしましたし、「光明」は歌詞をつけたらすぐ「歌」になってしまいそうな曲という印象でした(というような感想のところ、アンコールを聞いてびっくり「歌」系でした)

 

そして拍手に応えてのアンコール。
清水さんは10年ほど前に「小柳ゆき」さんの曲「Remain ~心の鍵」の作曲を担当されていたそうで、その弦楽アンサンブル編曲版が演奏されました。

 

東響メンバのロビー公演でクラシックなしというのも新鮮で面白かったですね。
ただ、CDの販売&サイン会を実施すれば結構売れたのでは? と思うのですがそれはなしでした。

 

(ホワイエ 無料)

 

■公開リハーサル
年に1回程度、「りゅ~とぴあ友の会」の会員特典としてゲネプロが公開されますけど(大体飯森さんが指揮を担当するときらしいですけど)、今回がそれにあたっていました。

 

ということで、ちょっと県民会館で展示されていた書道や美術を見て時間を調整した後で再びりゅ~とぴあへ。2階正面Cエリア内の自由席です。私は本公演は毎度のごとく一番安いオルガン脇の席ですから、なかなか貴重ですね。

 

飯森さんは半袖だし、団員の皆さんも私服。リハーサルだから当然とはいえやっぱりちょっと違和感がありますね(笑)。こういうのを見ると、やっぱりクラシックの演奏会というのは単純に演奏だけではなく、衣装等も含めて全体の雰囲気(それは観客側にもいえることかもしれませんが)も大きな要因なんだな、と思ってしまいますね。

 

そしてリハーサル開始前に飯森さんから挨拶があって、
「昨日もコンサートがあって非常に良い演奏だったので、リハーサルはあっさり終わるかもしれません」とのこと。

 

実際、りゅ~とぴあ特有のオルガンの響きとか、トランペットやトロンボーンが2階および3階の観客席で演奏するところのバランス等のチェックは入りますが、全体的には非常にあっさりと修了。

 

ちょっと演奏して、飯森さんが観客席で聴いている人に「どうですか?」と聴くと、手で大きな○を作るというのが何度も繰り返されました。

 

最終的には20分くらいリハーサル終了。
去年の公開リハーサルが結構ボリュームがあったのですが、前回は新潟オリジナルプログラムでしたし、新潟の合唱団との合わせもありましたしそういう事情だったんですね。なるほどです。

 

(りゅ~とぴあ N-PAC友の会会員特典 事前申込み)


■本公演

指揮:飯森範親さん

 

いよいよ新潟定期公演の第100回記念公演。でもまあ、私自身は通い始めたのはつい最近ですし、100回ということにそれほど思いいれがあるわけでもないですが(失礼)、お客さんは結構多め。

 

1階の左右の前方席はちょっと空席が目立ちましたけど、それ以外は満遍なくお客さんが入っている印象です。

 

100回記念のプログラムはレスピーギのローマ三部作。

ただ、私は「有名な曲」ということを知っているだけで、ほとんど聴いたことはありません。
※確か「ローマの松」は去年の打楽器アンサンブルEAGERの公演で演奏されてはいましたけど、、、、

 

で、まあ、初めて聴いたわけですけど、

 

とにかく「素晴らしい演奏でした」。

 

もちろん、曲自体も聴かせどころも多いし、曲のクライマックスでは「これでもか」というくらいの盛り上がりですけど、そういった曲が持つパワーと東京交響楽団さんの素晴らしいパフォーマンスの相乗効果ですよね。

 

・トランペットやトロンボーンが客席で演奏するのもステレオ効果抜群でしたし、
・鳥の鳴き声も非常に印象的ですし、
・オルガンもかっこいいですし(座席もオルガン脇で山本さんの演奏姿も良く見えましたし(笑))、
・マンドリンとか鈴とかピアノの連弾とか、なかなか珍しい楽器が使われていますし、

 

そして、

・各楽器のソロも本当にぶれなく美しいですし、
・とにかく「うおぉ~」と感嘆することしきり、でした。

 

当然、それを引き出した飯森さんのパフォーマンスも熱いですし、1曲終わるごとに、毎回団員さんを讃えるというのもなかなかないことだと思います。

 

(まあ、トータルでの演奏時間が短くって、時間的に余裕があったということもあるかもしれませんけど。。。)。

 

100回記念で「さすが東響」という公演だったと思います。

 

終演後には(私は貧乏で参加しませんでしたけど)、飯森さんのサイン会も開催されていました。指揮者のサイン会というのもなかなかないですよね(笑)。さすが新潟、さすが100回記念。

 

(りゅ~とぴあ D席 Pブロック 1800円 会員割引)

 

以下、ロビーコンサートに関連していくつか動画などを

 

アンコールでの「小柳ゆき」さんの Remain

 

「清水西谷」関連の動画。

ロビーコンサートで演奏した曲そのものは見つかりませんでしたけど。