03/03 劇団カタコンベ 第65回公演「ねえ、思いはあやふやな場所を漂うだけで」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

作・演出 戸中井三太さん
 
劇団カタコンベ:Aキャスト
つさきまどかさん
中島まなみさん
小山由美子さん

最近、時々観ている演劇関連。
 
「劇団カタコンベ」さんはまったく予備知識もなかったのですが、公演情報がツイッター(で、フォローしている方のリツイート)で回ってきて、ちょっと調べてみたらいろいろと興味を引かれたというのが本当のところです。

でも、こういうのはツイッターのようなプッシュ型の情報ツールは強力だな~、と思いますね(もちろん興味がうすい情報も大量に流れてきますけど)。
 
今回は、ツイッタ情報からいろいろ確認した結果、
 
・公演が少人数(3名での公演)らしいし(私はどちらかというと大人数より個人が識別しやすい少人数の方が好みです)
 
・会場も一度行ってみたかったお店(比較的新しいお店でジャズのライブ等も結構開催されているんですよね)だし、
 
・料金も比較的お安くって(1ドリンク込みで1500円)
 
・Webで調べたところ、キャストで知っている人がいるわけもないのですが、脚本がAPRICOTも担当されている戸中井三太さんだし、キャストの中にはAPRICOT経験者もいるみたいですし、
 
・行きやすい日程だったし、
 
などなどが重なっていくことにしました。
会場が始めてなので余裕を持って移動しましたがあっさり見つかってしまい(笑)、開場時刻までぶらぶらして調整して、お店の中へ。
 
そうしたら一番ノリ(笑)。ドリンクもあるし、テーブル席を確保して開演を待ちます。
 
すると、どんどんお客さんがいらっしゃって10分前くらいには満席で、静かに開演待ち状態。
戸中井さんも「今日のお客さんは時間に正確で礼儀正しいですね」とちょっと笑いも。
そんな中、受付用の机が片付けられ、椅子のみ2脚残された状態で開演となりました。
以下、公演について感想などなどを記述します。
 
正直、ネタバレというほどの内容はないと思いますが(というか、今回の公演で「ネタバレ」といえるくらい内容を文字で表現するのは非常に難しいのでは? と思いますが)、
まだ土日と公演がありますので、事前に読みたくない人はご注意を。





























・公演名、プログラムでは意味ありげに、改行されて記載されているので、ここでも正確に記載しておきます(笑)
 
ねえ、
思いは
あやふやな場所を
漂うだけで
 
・キャストは3名。皆さん白い特徴のない衣装。プログラムにも記載がありますけど、それぞれがいろいろな人格、役割になるということなんでしょうかね。
 
・セリフは独り言のようでもあり、会話のようでもあり、散文的というか一定リズムを持った音楽のようでもあり、それぞれのセリフが重なったり、ユニゾンしたり、不思議な感覚。
 
・3名の女性は椅子の周りをあるいたり、座ったりはしますが、登場人物同士の掛け合いというか、やり取りというか、わかりやすい意味のありそうなアクションは少なめ。
 
・表情も大部分は視線もまっすぐというか、目は開いているけど何も見ていないかのような。ただし、時折、セリフや表情に感情がむき出しになるようなところも。こういうのが重要なところなんでしょうけどねぇ。
 
・プログラムに「ストーリーと言えるものはない」と記載がありますけど、脈絡がないようで、あるようで、やっぱりないような(汗)。普段、Noismとかストーリーがありそうなものでも受け止めきれない私では今回の公演は「う~ん、わからない」。わからなすぎて、逆にそれも良いです(笑)。
 
・特に印象的だったことの一つには、同じセリフがしばらく間をおいてから再び使用されていること。いろいろな時間軸でいろいろな役割を演じている、ということなのかもしれないけどやっぱりわかりません。
 
・印象的だったことのもう一つは後半にでてきて繰り返される「ひなぎく」と「クローバー」。う~ん、わかりません。自宅にもどってから、花言葉等を調べてみても、そこになにか深い意味があったという感じでもないし「う~ん、わからない」。
 
・正直「わからない」ことばかりですけど、こういった演劇ではストーリーをはっきりさせてしまうよりは、はっきりテーマを提示しないほうが「もう1回観てみよう」とか「次また見よう」ということにつながるのかな? なんて邪推もしてしまいます。公演後とかに観た人同士だったり、キャストさんにいろいろ聞いて「あ~だ、こ~だ」とか議論するのも楽しそうですし。
 
・今回はよくわからないことだらけですけど、私自身はそのわからないことを楽しんだ感じです。決して「わからない!!」と残念な気持ちになることはないですね。
 
・ただ唯一残念だったのは、基本的には非常に見やすい位置だったのですが、最終盤、3名のうちお一人が最後のセリフを言う場面で場所的に背中しか見えずに表情とかがまったく見えなかったのが心残り。まあ、どこに座ったとしてもなにかしらの制約はあるのは仕方ないのですが、よりによって...とは思ってしまいました。
 
・バーの店内という特殊な空間で、不思議な公演でしたね。ただ、全体的にストーリー性が低いですし、キャストの皆さんのアクションも控えめな故にキャストのそれぞれの個性が公演全体の雰囲気というか印象に直結するのかな~、なんて思いました。この公演は3日間でABと2組のキャストで2回ずつ計4回の公演が行われるのですが、別キャストでの公演だと結構受ける印象も変わって来るのかな、と。
 
・小ネタですけど、公演中登場人物のお一人がお名前をいう場面があったのですが、そのお名前がキャストご本人のお名前(本名)だったと思うんですよね。別キャストの公演ではこのお名前はそのままなのか、変更されるのかというのがちょっと興味あるのですが、私自身では確認できないのがちょっと残念です。
 
いろいろ書きましたけど(これだけ書こうという気になるのもそうですけど)なかなか面白かったです。
 
やっぱり、自分にできないこと(音楽でも、コントでも、演劇でも)をやっているのを見ると純粋にすごいな~、と思いますね。もちろんそれらは決して簡単なことではなくいろいろ努力されての結果なんでしょうけど。応援したくなりますね。
 
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