01/29 楽路歴程 蔵織占拠 3日目「Tune's BAR」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

辻音楽師グループ「楽路歴程」さんが蔵織で開催する4日連続の公演。
3日目は「Tune's BAR」と銘打って、笠原さんが主役となり、アンサンブルで曲を合わせていく過程をそのまま再現して観客に見せようという企画。これまたなかなか珍しい企画です。

さらに、この日は「Tune's BAR」の前後の時間にはフリーセッションの時間が設定されており、すぐに楽譜が印刷できるようにPC&プリンタなども準備されていましたし、楽器を持ったお客さんで盛況でした。


「Tune's BAR」の予定では前半がデュオ、後半がトリオのアンサンブルの予定だったらしいのですが、前半の部のゲスト出演者が急病で欠席ということで、急遽、笠原さんソロのオンステージに。

こういった予定変更はなかなか大変だとは思うのですが、そこはネタのストックというか経験豊富な笠原さん。バッハ作ではない(汗)「バッハのメヌエット」から始まり、同じテーマで舞踏の種類ごとに曲がある組曲に関するトークなど、さすがです。

さらにはお客さんからその場でリクエストを受けて、その場で演奏するということも。楽譜が準備されていない曲でもその場でプリントアウトして演奏。セッション用だったはずのプリンタも大活躍ですね。

ついでに私も1曲リクエスト。
他の皆さんが「パーセルの曲」とか「スカルラッティの曲」とか本格バロックの曲をリクエストする中、ちょっと飛び道具の「組曲 星影のワルツ」(汗)。以前、インストアライブで聴かせてもらった曲です。笠原さんのレパートリーの中で聴きたい曲はたくさんありますけど、その中でも今回の演奏会の雰囲気から大きくは外れず(雰囲気に合わせたとは書けないですけど(笑))、他のお客さんにもぜひ聴いて欲しいな~、という選曲をしたつもり。


「Tune's BAR」後半はトリオでのアンサンブル

ソプラノ:風間左智さん
アコーディオン:三国岳彦さん
チェンバロ:笠原恒則さん

が曲をあわせていく過程が再現されました。

まずは1回通しで、、、、から始まり、

・その演奏でタイミングが合わなかった箇所の確認
・音量のバランス、
・チェンバロやアコーディオンで使用する音色の確認、
・調性の変更

などなど、同じ曲を演奏しているにもかかわらず、随分と印象が変わるのが実感できます。
普通に演奏会で聴くと観客は「あ~いい曲だな~」で終わってしまうようなところも、いろいろな苦労があるというのが見えてきましたね(観客側でよかった(笑))。

もちろん、今回は企画ですから、完全にぶっつけ本番というわけではなく多少は事前の打ち合わせもあったのでしょうけど、途中で観客さんからの指摘事項に対して、すぐに調整して演奏してみるということもありましたし、かなり「ガチ」ですね。

貴重な機会でした。予定の1時間はあっという間でしたね。
最後はこの段階での最終形の演奏と、もし、合わせが早く終わってしまった場合に予備の曲をもう1曲準備されていたようですけど、それを通して演奏して終了となりました。


「Tune's BAR」終了後はフリーセッション。

演奏したい方が非常にたくさんでなかなかの競争率(笑)。

オカリナ、クラリネット、ミニテューバ、声楽、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、鍵盤ハーモニカ、リュート、などなど。これだけの皆さんが集まると、参加者同士で「じゃあこのパートお願い」とその場でアサインされて行くのを見るのもいいですね。

そんな感じなので参加者が持参した楽譜だけでは部数が足りないというようなこともありましたけど、PC&プリンタが大活躍でした(笑)。

私はなにも楽器はできませんけど、見ているだけでも面白かったです。

また、予定時間終了間際、うれしいサプライズとしてヴァイオリンの野口万佑花さんがいらっしゃいました。セッションですからご本人がやりたい曲をやるのが当然ですけど、ず~ず~しく「ロザリオのソナタが聴きたい!!」とリクエストしたらうれしいことに弾いてくれました。
感謝、感謝です。

最後はヘンデルを皆さんで大合奏。
非常に楽しいイベントでした。

(蔵織 全部通しで 1000円)


楽譜印刷用にノートPCとプリンタが準備。
笠原さんはご自身の演奏会で演奏した曲の音源、楽譜はすべて電子データ化して管理しているそうです。


セッションから。終盤に駆けつけてくれたヴァイオリン野口さん。
無理いってビーバーのロザリオのソナタをお願い。


最後は皆さんでヘンデル。写しきれていませんが、客席でも他の楽器や歌で参加されている方多数です。