10/23 ヴァイオリン&ピアノコンサート2016 ロシアより~特別編~ | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ヴァイオリン:小野唯さん
ピアノ:早川枝里子さん

 

お二人の新潟でのコンサートは4年ぶり。実は前回の4年前の公演も私は観にいっていました。当時私は吹奏楽の演奏会に時々行く、くらいの状態からクラシックの演奏会に通い始めた時期。

 

そのときの公演をみて、ヴァイオリンを演奏する姿ってかっこいいな~、と強烈な印象を受けたんですよね。それからなんとなく小野さんのブログなどで活動をチェックするようになりました。そうして、ロシア留学から帰国され、国内で数多くの演奏会を開催し、既にオーケストラと協奏曲のソリストとしても共演している、というような様子を見つつ、「また新潟でもやってくれないかな~」と地道に待っていたんです。

 

それで今回公演の開催を知って非常に楽しみにしていました。

 

開場時間ちょい過ぎくらいに会場に到着すると既に結構なお客さん。
ただ、運よく最前列は空いていたのでそちらに座らせていただきました。ただ、体がでかいので一番ハジで。ただその後もどんどんお客さんが増えて最終的には椅子も追加で並べられ、スタジオスガマタさんが満席状態でした。

 

正直、りゅ~とぴあなどでもあんまりチラシ等あんまり見ていなかったのでどうなんだろう? とは思っていたのですがお見事です、やっぱり期待している人が多いのでしょうね。


時間となりお二人が登場。小野さんがエメラルドブルー、早川さんは黄色のドレス。お二人とも非常に容姿端麗、美しいです。

お二人でトークも半分ずつくらいでしょうか、丁寧な解説をしながらの進行です。

 

今回の演奏会のテーマは「ロシアより~特別編~」。

 

お二人は留学していた先もロシアということで、4年前の新潟公演もそうでしたけどロシアをテーマにした演奏会を継続して開催しており、その回数はすでに8回を数えるそうです。そんな中今回は今までで人気の高かった曲をまとめての特別編ということでした。

 

前半はまずはチャイコフスキーを2曲。聞きなれた曲もありますけど非常に綺麗ですね。
とくに小野さんは演奏している姿が非常に美しいです。4年前も「かっこいい」とは感じてはいましたが、改めて今回見させていただいた実感として、力強いというよりは非常にやわらかく優しいオーラをまとっている感じがするんですよね。トークの口調等も合わせて非常に優雅な印象をうけますね。

 

前半最後はハチャトゥリアンのヴァイオリンソナタ。
この曲はそんなに演奏される機会が少ないとのことですがお二人は愛着を持って演奏されているそうです。曲も最初の2曲のやさしい雰囲気からは一転し、ピアノの迫力のある音から始まり、舞曲のような激しさと軽やかさが同居したような、非常に演奏会映えする曲だと思いましたね。個人的にはこの曲が今回の公演では一番好きな曲でした。

 

休憩後もまずはラフマニノフの「ヴォカリーズ」がうっとりするように響かせてくれたあと、カゼニンさんの「子猫たちの踊り」。なんというか今回の公演で一番のインパクトでした(笑)。

 

演奏前に猫の鳴き声を曲にしたものです、という説明があった際には個人的には猫の鳴き声を曲にしたものというとルロイアンダーソンの「ワルティングキャット」がまず思い浮かんだのですが、聴いてみてびっくり。

 

アンダーソンの曲以上にまさに猫の鳴き声です(笑)。

 

基本は子猫の鳴き声ですが、時々ドラ猫のような声も聴こえてきて面白かったですね。
満員の観客からも演奏中でも「お~」という驚嘆と笑い声がもれていました。

演奏後、小野さんも一応楽譜はあるけれども単純に弾くだけでは猫の鳴き声にならずに苦労された、というようなことも。とくに、ビブラートさせると子猫ではなく老猫の鳴き声(笑)になってしまうので極力ビブラートは抑えて演奏しました、とのこと。


なるほど~、ですが、できればその老猫の鳴き声も演奏にいれるか、ちょっとエキシビション的に演奏して欲しいな、とは思いました(笑)。

 

続いてはシュニトケさんの組曲。シュニトケさんはつい最近(20年くらい前?)まで生存されていた方ということですが、元々テーマが「古い様式による組曲」。ということで現代曲っぽいところはほとんど感じられず非常に聴きやすいのですが、ところどころ「あれ」と感じさせるところもありそんなところが面白いですね。

 

個人的には第4曲の「フーガ」がバロックっぽいと言うかバッハっぽいような雰囲気となんだか元気のよい現代の曲の融合というような印象を受けて興味深かったです。

 

最後は今までの公演ではアンコールとして演奏することが多かったロシア民謡を本プログラムに含めて演奏。いかにもロシアという感じの曲ですね。最後の「黒い瞳」で盛り上がって終演となりました。

 

鳴り止まない拍手に応えてのアンコールは再度の「子猫たちの踊り」。
本プログラムの最後が元々アンコールピース的な曲だったということと、あとは一番受けが良かった(笑)ということなんでしょうね。

1回目とは違う猫が出てきたような気もしないでもないですが確信は持てません(汗)。

 

全体的に「ロシア」をテーマにした公演でしたけど、単純な名曲揃いではなくこだわりを持ってマイナーな曲を含めたり、全体的な公演の構成など長年「ロシア」にこだわって公演を続けてこられた経験のようなものが感じられますね。


非常に聴き応えがありつつ、楽しい公演でした。

 

終演後、一言素敵な演奏会のお礼を、、、とも思いましたけど、たくさんのお客さんが並んでいるような状態だったのでそのまま帰ってきました。

 

また、新潟で演奏会を開催してくれるのを楽しみにしています。できれば、4年といわずにもうちょっと近いうちに、できれば来年くらいで(笑)。

 

(スタジオスガマタ 前売り 2000円)