10/13 薫風之音の和楽祭り 3Daysコンサート 壱日目「女祭り」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

薫風之音さん
 筝:藤崎浩子さん
 尺八;鯨岡徹さん

 

ゲスト陣

Shrayさん
 ピアノ:川崎祥子さん
 パーカッション:大越玲子さん

 

谷中琵琶Styleさん
 琵琶:川嶋信子さん
 琵琶:久保田晶子さん

 

弦楽四重奏
 ヴァイオリン:廣川抄子さん
 ヴァイオリン:庄司愛さん
 ヴィオラ:佐々木友子さん
 チェロ:渋谷陽子さん

 

薫風之音さんの10周年記念特別企画として開催されている

「薫風之音の和楽祭り 3Daysコンサート」の初日「女祭り」の夜の回です。

まずはこういったユニットが10年間活動が継続するというのが素晴らしいことだと思います。
今日ゲストで出演されている庄司さんと渋谷さんが所属するトリオベルガルモも2014年に10周年でしたけど、そういうグループをここ数年とはいえ活躍を観ることができているのを非常にうれしく思います。

 

今回の「女祭り」はまさしくお祭り。非常ににぎやかでバラエティに富んだ内容で非常に楽しいものでした。全部でアンコールまで含めて10曲の演奏がありましたけど「薫風の音」のお二人だけの演奏というのは冒頭の1曲のみ。

 

それ以外はすべていずれか(もしくは全員)のゲストおよび観客(笑)を含めての演奏となっていましたけど、各曲とも趣向が凝らされていてまさに薫風之音さんらしいステージとなっていました。

 

以下、ちょっと箇条書きで。

 

・衣装も藤崎さんは綺麗なドレスに対し、鯨岡さんはちょっと普段着っぽい感じ、そこがまたらしくって良いです(笑)

 

・琵琶もなかなか玄妙な響きですね。また後半の「つるのおんがえし」では琵琶ならではの「語り」も聴く事ができ、さらにはそこに薫風之音も参加するという。鯨岡さんのおばあさん役も新鮮でしたし、藤崎さんの筝を演奏しながらの唄というのも新鮮でした。
私は藤崎さんの唄というのはあまり記憶がないのですが、正統派?の筝演奏って唄も普通にあるんですよね。そう考えるとそういいえば藤崎さんの演奏を薫風之音以外で聴く事ってないな~、なんてことは思ってしまいました。

 

・Shrayさんだったり弦楽四重奏とのコラボも薫風之音さんならではというか素敵なサウンドに仕上がっていますよね。元々CDにも参加されている皆さんですから悪いはずはないのですが、和楽器と洋楽器のコラボ、ここでしか聴けない音楽ですね。

 

・藤崎さんのショルダー筝だったり、砂山での観客参加の演奏だったり、何度かみたことはありますけどもう定番のネタ(ネタという表現はちょっと失礼ですけど)ですよね。10周年のワザだと思います。

 

・全体的にどことなく懐かしさを感じさせるメロディでありつつも、斬新な編曲でもあり、聞いていていろいろな楽しみ方がありますよね。

 

・照明もいろいろ工夫されて場を盛り上げるのに効果的でしたね。こういうのも技術が必要なんだよな~、なんてことは考えました。

 

・最後には今日の出演者全員でアルビの応援テーマでもある「突破」。応援歌らしい元気のでる勇ましい曲。和楽器でこういう曲ができるというのもなんというか限界のない可能性というかなんでもありてきてものを感じますね。またこの曲は3日間の公演で演奏されるようですね。最後の大祭りではどんな迫力になるんでしょうか。


本当にこれまでに作曲、編曲してきた曲の数々、たくさんの共演者という人脈、楽しい公演をやり続けてきたノウハウ、そして「ネタ」、薫風之音さんの10年間のいろいろなものが詰まった公演だったと思います。次の「男祭り」も楽しみです。

 

(スタジオA 前売り1500円)

 

薫風之音さんのWebページ、および、Youtube には 薫風之音さんの楽曲のMVや 3rdCD「青嵐の抄」の紹介動画がありますね。どれもセンスがいいな~、と思いますね。ご参考まで。