09/25 Cra2Duo クラリネット&トロンボーン | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

クラリネット:岩渕仁美さん
トロンボーン:石山武さん

 

いろいろ盛りだくさんのこの日の公演もいよいよこれで最後です。
笠原さんと市橋さんの公演後も蔵織さん内でちょいと雑談しつつ、リハーサルの音を聴きながら時間まで待ちます。ただ、こういった時間もいろいろと面白いお話が聴けたりして楽しいものです。


お二人はジュニアオケで活動したお仲間でかつ、お二人とも海外で勉強した経験がありつつ、日本に戻ってこられて活動を開始されているとのことです。

 

実際石山さんの演奏を聴くのは初めてなのですが、岩渕さんは昨年暮れくらいから岩渕さん主催の公演だったり、伊奈先生とのアンサンブルなど何度か素敵なクラリネットの音色を聞かせていただいていますね。

 

石山さんは楽器がトロンボーン。正直、トロンボーンってジャズだったり金管アンサンブルなどでは聴く機会はあってもソロやデュオはなかなかないのでこちらも楽しみにしていました。

 

時間となり開演。

まずは、私も予想をしないわけではありませんでしたけど、クラリネットとトロンボーンという組み合わせは非常に珍しくオリジナル曲は「ほぼない」とのことで、

 

この公演では、
クラリネットとファゴットの曲
トロンボーンとトランペットの曲

を吹き替えで演奏するとのこと。

 

金管と木管で音のバランスとか心配とおっしゃられていましたけど、蔵で非常に聞き取りやすいということもありましたけど、クラリネットも非常によく聴こえていました。

 

個人的にはオリジナルだったらどんな風になるのかな? なんて想像しながら聴こうとは思いましたけど、さすがに目の前で演奏を聴きながら他の楽器の音を想像するなんてことは無理でした(汗)。

でも、全然違和感なく普通にいい曲ですし、いい演奏で面白いな~と思いましたね。

 

また、その後ではお二人それぞれのソロも。

 

特に岩渕さんはコンクールなどでもよく演奏されるというバリバリの現代曲。
いろいろな意表をつく音と奏法で楽しませていただきました。特にクラリネットの現代曲ってピアノの現代曲等と違って、高音部分などは一線を越えてしまうと「不快」な音になってしまいそうなところもあると思うのですけど、


岩渕さんの演奏はその辺のギリギリをついているというか刺激的な演奏でした。

また、演奏後ではその曲の中使われていた奏法の説明も。
・楽譜に単純な音階だけではなく、指使いの細かい指示の記載があったり、
・声を出しながらの演奏だったり、
・巻き舌にしての演奏だったり、

いろいろ予想がつかない音響効果がでるものなんだな~、というのが面白いですね。

 

石山さんのトロンボーンのソロも、基本的にトロンボーンをソロで聴くこと自体が本当にありませんから、じっくりと聞かせていただきました。演奏しているところを間近でみるのもそんなにありませんし、指は動いていないのに出てくる音の高さがいろいろ変わっていたり「へぇ~」という感じでした。面白かったです。

 

またトークだったり演奏などもお二人の雰囲気もまたいいんですよね。
岩渕さんはどちらかというと話し方なども非常に知的な印象を受けます、クール、、というのもまた違うのですが、大学の講義を聴いているような感覚になってしまうんですよね。

 

石山さんは写真とおり非常に明るく楽しい方ですね。
そんな個性の違うお二人のデュオも素敵だな~、と思いました。

 

なかなか聴くことができない編成で約1時間。楽しい音楽を堪能させていただきました。

またお二人は10/1、10/2 の「秋葉小夏2016」にもご出演されるそうですし、今後もまたいろいろな機会で演奏を聴くことができそうですね。楽しみにしたいと思います。

 

(ギャラリー 蔵織 基本的には1000円ですが、私は1日パスで参加)