08/12 APRICOT 2016夏季公演 「銀河鉄道の夜」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

午前公演:Bキャスト
午後公演:Aキャスト

音楽担当
・ピアノ:野瀬珠美さん
・ヴァイオリン:加藤礼子さん
・チェロ:渋谷陽子さん

毎年感動をいただいているAPRICOTの公演です。今年は「銀河鉄道の夜」。

まずは午前中の公演へ。また素晴らしい公演をいただけるんだろうな~、と期待して劇場に行って、期待通りの感動をいただきました。で、やっぱりもう1回観たくなって夕方の公演も観てきました(笑)。満足です。
また2回でAキャスト、Bキャストをそれぞれ1回ずつ観れたのもよかったです。

いか、うまく文章にできなかったので、感想その他をつれづれに....

・アプリコットは毎年いわゆる「名作」を上演していますけど、私にとってはストーリーは重要ではないんですよね。アプリコットのメンバの皆さんの一生懸命さ、そして、そこから生まれる感情のこもったセリフ、歌唱、表情、そしてダンス、本当に素晴らしいパフォーマンスです。

・公演ではところどころ合唱だけでなくソロもあって、場面によっていろいろなメンバがソロを担当してもちろん皆さん素晴らしい歌声だったのですが、そんな中、後半でソロを担当することが多かった子は、特にずば抜けた歌唱力で、ただただ聞き惚れるばかりでした。
おそらくあの子は歌のスペシャリストなんだろうな~、とは思いました。

・小道具に使っていた立方体の枠。非常に単純な形ではありますが、公演中本当にいろいろな効果がありました。くるくると回せば星のきらめきのようにも見え、さらには集合して蠍座の形を表現するような場面も。非常に考え込まれた道具/演出だと思いますね。あんなのどうやったら思いつくんだ...という感じです。

・もちろん主役のジョバンニ、カンパネルラ役のお二人(×2公演)の演技は素晴らしいのですが、それ以外で個人的に特に目を引いたのが、夕方の公演で青年役をやった子。
私の記憶が確かならば去年の「赤毛のアン」で主役の「アン」役をやった子だと思うのですが(去年のプログラムを保存しているわけではないので厳密な確認はできませんけど)、どこがすごいといわれるとうまくいえないのですが、「なんだかオーラがあるな~」と感じてしまいました。午前の公演だったり、夕方の公演でも青年役以外の場面では特に役名のない大勢の中の一人なのですが、なんとなく光って見えるというか、つい眼が追ってしまうというか。
次回公演でも注目して見たいな~、とは思ったのですが、パンフレットを確認すると高3なんですね。今後どのような進路に進まれるのでしょうか、ちょっと気になります。

・午前と午後の公演で「おや」と思ったのが牛乳屋さん(前半にでてきたおばさん)の演技。そんなに動きがあるわけでもないし、ちょっとした口調の違いだと思うのですが、同じセリフなのに午前はちょっと意地悪なキャラクタ、午後は人のよさそうなキャラクタに感じたんですよね。
意識して演じわけたというわけではないと思うのですが、なんだか面白い(というのもちょっと変ですが)な~、と。

・午後の公演の本当に最後、カンパネルラ役の子がお礼の挨拶をした際、感極まったのか、ちょっと涙を浮かべて声が出てこなくなる場面も。また、特に後ろに並んでいるメンバの中にも涙を浮かべている子がいましたね。午後の公演でラストということもあったと思うのですが、それだけ一生懸命取り組んだ結果だと思うんですよね。感動的な場面でした。

・音楽もホントに素晴らしかったですね。曲の演奏だけではなく効果音的なものまで聞こえてきましたが、ホントにそれぞれの場面を効果的に、かつ自然に盛り上げるんですよね。指揮者がいるわけでもないですし、生の演技にあわせての演奏ですから通常の演奏とはまた違った難しさがあると思うのですが。

本当に素晴らしい公演でした。また来年(まで待つのが長いですけど)楽しみにしたいと思います。

APRICOTも今年で15周年。本当にジュニアオケ、合唱、邦楽と並んで新潟の宝だと思いますね。

(りゅ~とぴあ 劇場 各回600円 N-PAC会員価格)