今年からユニットを結成されたらしい
ソプラノ:砂川直子さん
ピアノ:渡部未玲さん
でのKANON(歌音)というユニットのコンサート。
演奏会自体はとっても良かったと思うのですが、
今回は「拍手することの難しさ」を考えてしまった演奏会となってしまいました。
プログラムを配布し、ステージ上での曲紹介まったくなし。
もちろん、スタイルとしてはそういうのもありなんだと思うんだけど...
まず1曲目。曲が終わった際に、なぜか拍手が起こらない(汗)。
私も拍手してよいのかどうか迷ってしまった。
歌い終わったあともなんというかまだ緊張感をまとっている感じが
したんですよね。なので1曲終わったのかどうか正確にわからなかった。
要は、組曲というか第○楽章というように、
1曲が複数のパートに分かれているときには
途中では拍手をいれない、という、しきたりがあると思うんだけど、
観客みんなそれに引っかかって拍手を躊躇してしまっている間に、
次の曲の準備が始まってしまったんですよね。
それが発端で、なんとなく2曲目、3曲目と進んでも、なんとなく
素直な拍手が起こらない状態になってしまった感じがしました。
後半はさすがに普通に拍手が起こるようになりましたけど。
また、プログラムの最後の曲でも、「これが最後です」
とかなにもコメントないままに、
淡々と最後の曲も終わっちゃったものだから、
曲後の拍手も普通はアンコールもあるから、ず~っと鳴り止まないと
思うんですが、いったん拍手も止まり掛けちゃったんですよね。
個人的には演奏はすばらしかったですが、
なんとなくしっくりこない感じがしてしまいました。
どうするのが正解なのかはわかりませんが、
最初は「2曲続けて聴いてください」
とか、最後も事前に「これで最後です」とか、
お話しながら進めてくれればよかったのかな? とか思いましたね。
---
あまり他の人と比べるのは良くないとは思うけど、
最近ファンになったソプラノの柳本さんのステージだと、
本人の雰囲気とか細かい動作で、本当に緊張が緩むのがわかって、
自然と拍手がでるような感じでしたけど、
そういうのもなかなか難しいのでしょうね。