東京交響楽団 第96回新潟定期演奏会
■ロビーコンサート
第１ヴァイオリン：中村楓子さん
第２ヴァイオリン：竹田詩織さん
ヴィオラ：大角彩さん
チェロ：大宮理人さん
今回はお若い皆さんの四重奏です。
中村さんの進行でしたけど、中村さんは今回の四重奏だけではなく東響さんの中でも最年少だそうです。
ただ、中村さんのトークがなかなかいい味出しています。最初は緊張しているのかな？ とか思ったのですが、
緊張というよりは元々ちょっと天然っぽいというか親しみのある感じなんですかね（笑）。
なかなかいい感じです。
演奏はプロコフィエフの弦楽四重奏曲の第2番でしたけど、メリハリのきいた聴いていて非常に面白い曲ですね。
若手らしい勢いのある演奏だったと思います。個人的には特に中村さんに注目していたのですが、時々腰が浮くような感じで本当に気合が乗っていた感じがしました。
聴いて、観て、楽しかったです。
アンコールは「メインが珍しい曲だったので聴いたことがある。。。かな？ という曲」とのこと。
確かに基本は「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」ではあるのですが、コミックソングっぽく編曲されていて、
チェロの大宮さんが一人でリズムを取りつづけて大角さんに突っ込まれたり、
いきなりのシャウトでびっくりさせたり、
みなさんでの口笛が始まったり、
と意表をつく展開で、若手らしい面白いパフォーマンスですね。
本当にこんなのが無料で観れるというのはありがたいことです。
（りゅ～とぴあ ホワイエ 無料）
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■本公演
東響の定期公演を聴くのは今年は２回目。3月のときに一番安い席（パイプオルガン横）で聴いたのですが、これでも私には十分だし、オケの皆さんは背中しか見えないですけど（汗）ピアノはよく見えてお得、という感想だったのですが、
今回はスペシャルプログラムで、ピアノ協奏曲が３曲！！
これはお得感倍増（笑）ということで、早々に予約して行ってきました。
指揮：川瀬賢太郎さん
ピアノ：横山幸雄さん
ロビコン後、時間をつぶし、改めてりゅ～とぴあへ。ただ、その際に開演17:00 とわかっていたはずなのに、なぜか17:00 開場と勘違いして、既に16:20分を過ぎているのに余裕な気持ちでカフェへ入ってドリンクおよびホットサンドなどを注文。そして、注文を待っているときにふっと間違いに気づいて（よかった）、早くでてこい～と念じつつ、出てきたものをあわててかきこんで会場へ。なんとか7分前くらいに到着。よかった（汗）。
席につくとさすがにスペシャルプログラムだけあってお客さんの入りも非常によいです。
一席の余地もない、、、というわけではないですけど、全体的に万遍なく埋まっています。こういう状態だと安い席に座っていても気にならなくてよいですね（笑）。
時々（東響の公演というわけではないですけど）、自分が安い席に座っているのですが、もっといい席に空席が多いとなんというかちょっとさびしい気持ちになってしまうことがあります（汗）。
まあ仕方ないことですけど。
今回はピアノ協奏曲が３曲でしたけど、さらにスペシャルで驚くべきことはそれを全曲横山さんがソリストを務めるということでね。こういう企画はいままでもあったのでしょうか、相当珍しいことだと思うのですけど．．．
横山さんは、見た感じは落ち着いているというか余裕がありますが、そこから発せられる音は非常に力強いですね。時々汗を拭く動作にまで余裕を感じてしまいます（笑）。
また、ピアノに対面しているときだけでなく、ステージ脇からピアノに向かって歩いている様だったり、挨拶をする所作からも「ザ・貫禄」という雰囲気がにじみ出てきている感じがしますね。
さすがです。
それに対して指揮の川瀬さんはお若いということもあるのでしょうけど、アクションも大きく熱い指揮っぷりです。観ていても面白いです。
今回はリスト、ショパン、ラフマニノフ、と非常に有名どころの曲ではありますが私自身はそんなに知っているわけでもないので、他の指揮者（だったりオーケストラ）と比べてどうなのかというのはいうことはできませんけど、十分満足させていただきました。
これだけの演奏を見せてもらったし、アンコールはなしかな？ とも思ったのですが、鳴り止まない拍手に応えて最後は横山さんご自身編曲の「アヴェ・マリア」。
熱い３曲のピアノ協奏曲から一転、しっとりと本当に綺麗なピアノ。クールダウンさせていただきました。
素晴らしい公演でした。
ただ、こんなことを書くと横山さんご本人、および、他ファンの皆様にしかられそうですが
横山さんの演奏に不満があろうはずもないのですが、３曲のソロというのはあまりにも贅沢すぎて、（かなうわけもないですが）１曲くらい、普段からぜひ協奏曲を聴いてみたいと思っている、あの人Ａだったり、あの人Ｂだったり、あの人Ｃだったり、、、
だったら、どんなに興奮して（私にとって）幸せなことなんだろう？？？ なんてことを妄想してしまったのも事実なんですよね。
．．．まあ、妄想するのは自由ということで（笑）。
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