フルート:小笠原直子さん
フルート:江口鮎美さん
コンチェルトさん主催の蔵織さんでのインストアライブです。
開場時間ちょいすぎくらいに到着。会場に入ると画家の近藤先生の絵が迎えてくれます。これらの作品は数日前にも一度見ているので、ちょっとは落ち着いて見れましたけど、それでもなかなかのインパクトです。
ただ、そんなところに譜面台が2台準備されているというのもなかなかオツなものです。
時間となり、お客さんも集まってきたところで開演。
お二人ともに薄いピンクのドレス。江口さんの方がちょっと赤みが強いですけど、お二人ともスラっとした感じでとても美しいです。
交互に曲の説明だったり軽めのトークを交えての進行でしたけど、お二人ともにリラックスして笑顔ですし、非常に和やかな雰囲気でした。
さらに、蔵での演奏会では毎回思うことですけど、まずはお二人との距離が近いということもありますし、かつ音も非常に良く響いてきます。
選曲も、最初はモーツァルトのオペラからで曲名の紹介はなかったのですが、なんとなく聴いたことがあるような、けどよくわかんないな~、とか思っていたら、演奏後に曲紹介で「鳥さし」でした。この曲は2週間前の岩渕さんと江草さんでの演奏を聴いていたのですが、なかなかの偶然だな、と思いつつ、曲を聴いても思い出せないのはちょいと情けないです(汗)。
その後も日本の曲だったり、フルート奏者にとっては非常になじみの深い作曲家さんのクーラウさんの曲など、フルート2本で非常にきれいで迫力のある音色を聴かせていただきました。
特にお二人が使っているフルートが同じメーカーの同じタイプということで、お二人も音色を合わせるのが楽、とおっしゃられていましたけど、2本のフルートが非常によく共鳴して、本当に耳というか身体全体に響いてくるような感じもしました。
(もちろん、そういう同じフルートだ、ということを聴いた先入観もないとはいいませんけど(笑))。
あとはできれば、ついでといってはおかしいですけど、同じ型の2本のフルートでのユニゾンというかまったく同じ旋律を演奏したら、あの蔵という空間でどんな波動になって聞こえてくるのかな、というのは興味がありましたね。
もちろん、各曲で部分的にはユニゾンする場面もありますけど、もっとじっくり聴いてみたかったかな、と。
ちょっとトーク等が順調に進みすぎたのか、最後はちょっと時間があまってしまったようですけど、その分アンコールも2曲演奏してくれて締めとなりました。
本当に蔵というあの空間での演奏は、コンサートホールとか、スタジオなどとも違った魅力がありますね。いろいろな美術作品に囲まれての演奏も、また、観客が少人数限定というのも非常に貴重です。
コンチェルトさんも継続して開催してくれていて非常にありがたいです。
今回のお二人の演奏もまた聴きたいですし、その他もいろいろな公演が開催されるのを楽しみにしています。
(蔵織さんの蔵 1000円)