09/12 とある楽器の二重奏曲 THIRD | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

チェンバロ:笠原恒則さん
チェンバロ:飯田万里子さん

「とある楽器の二重奏曲」シリーズの第3回目です。

私がチェンバロという楽器をちゃんと意識して初めて聴いたのがチェンバロ二重奏のこのシリーズの1回目。
ちょうど3年前くらいのことでした。
その公演が非常に面白くって、それからチェンバロという楽器、そして笠原さんという演奏者のファンになって結構チェンバロを聴いていますね(笑)。
そういった意味でも非常に思い入れのある公演ですし、楽しみにしています。

14:00の開演に対して13:30頃会場に到着して、まずは最前列の端の席を確保。
いつもの光景ですが、笠原さんおよび飯田さんがチェンバロ調整中です。

ただ、調整中に飯田さんが「中央寄りの席の方が音がいいですのでぜひ」ということで、
ちょっと中央寄りに移動です。ただ、開演時間には端の方も席が埋まっていました。

調整時にスタジオAの湿度が結構低くってチェンバロの調整に時間がかかったり、
飯田さんのチェンバロの弦が切れてしまったりといったハプニングもあって、予定より数分遅れで開演でした。

それで、公演ですが、なんというか「いつもの笠原さん飯田さんらしさ全開の公演」でしたね。
ただ、「いつもの」と書きましたが、それは決して「マンネリ」ということではないんですよね。

もちろん、笠原さんのわかりやすいトークとか、飯田さんとの親しみのある掛け合いとか、
また選曲もバロックだけでなく、ポップスとかヘビメタ系の曲とか「なんでもやる」というのは一緒ですが、
その上で「なにか新しいことを取り入れていこう」というそういう雰囲気が毎回感じられるんですよね。

今回も、響きの良い「スタジオA」が会場として確保できたということもあり、クラシックの曲を演奏する、、というだけでなく、
演奏時にチェンバロの弦を引っ掛ける部分を一部外して演奏する(そうすることによって、ピアノのペダルを踏んで演奏したときのように、余韻を残すような効果が得られるのだそうです)、
というような趣向もありました。

確かにこうして演奏された「ドビュッシー:沈める寺」などはちょっとチェンバロっぽくない響きをしているように聴こえました。
ただ、できれば、通常の演奏ではどうだったのか? というのもちょっと聞き比べてみたかったかな? というのもありましたけど。

それにしても、

Side-B(バロック)
Side-C(クラシック)
Side-A(アドベンチャー:なんでもあり(笑))

と、それぞれ趣きの異なる分野の曲でしたけど、
笠原さんと飯田さんお二人の息の合った楽しくも聴き応えのあるいい演奏でした。
時間も2時間くらいたっぷり堪能させていただきました。

かなり気は早いですが、また次回の公演が楽しみでございます。

(りゅ~とぴあ スタジオA 1000円)
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いろいろとその他雑感


本文中にもちょっと書きましたけど「チェンバロの一部の部品を外して演奏する」趣向の際に、ただ外すのではなく、
チェンバロの鍵盤の数をクイズ形式にしていたのも、チェンバロという楽器に興味を持ってもらうための工夫なんでしょうけど、
さすがだな~、と思いましたね。


休憩時間中、飯田さん、笠原さんはチェンバロの再調整をしているわけですが、その中で笠原さんはトークをしながらチェンバロの調整を継続する、
ということをしていました。なかなかの離れ業(笑)だと思いましたね。


アンコールは「バロック・ホウダウン」...これって「エレクトリカルパレードのテーマ」という曲ではなかったんですね。
ディズニーのパレードのために作曲された曲だと思っていました。


今回の入場者に配布された演奏会の各種案内、チラシの中に、今後1ヶ月くらいの間に笠原さんご出演の公演のものが3つも。また、それだけでなく笠原さんのWebを確認すると9~10月は週1回以上のペースで予定があるようですし、内容もさまざまですね。ご活躍を期待です。