05/24 浅利さん、根津さん、田中さん トリオコンサート | いぽぽぽぱんぱのブログ

いぽぽぽぱんぱのブログ

主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

フルート:浅利守宏さん
チェロ:根津要さん
ピアノ:田中幸治さん

浅利さんも公演中のトークでおっしゃられていましたが重量級(笑)のメンバによる公演です。
それにしても、これだけのメンバが集まるというのが非常に貴重なことかな、と思いますね。

演目はフルート、チェロ、ピアノのオリジナルのフルートトリオが3曲に、
本来はクラリネットトリオの曲を浅利さんがフルート用に編曲した曲が1曲でした。

各曲がそれぞれいろいろな特色があって聴いていて面白いというのはもちろんですが、
観ても聴いても安心感があるし、大人の演奏会という感じがしましたね。

たとえば、フルートにしてもチェロにしても非常に細かい音の連続が綺麗に奏でられても、
普通の公演だと「お~、すごいな~」と思ってしまうのですが、
今回の公演だと「これくらいで驚いていたら逆に失礼なんだろうな~...」なんて感じてしまいます。

もちろん、大人の落ち着いた雰囲気ばかりではなく、各楽器が妥協なくやり取りする様なんかは観ていても迫力がありましたね。

また、私はステージ向かって左側に座ったため、浅利さん、田中さんの表情はほとんど見えない代わりに根津さんがよく見えたのですが、根津さんがお二人の方をよく確認しながら演奏しているのが見て取れました。

トリオでの演奏ですから他の演奏者を意識するのは当然だとは思うのですが、
それが単にタイミングを合わせるというかそういうのではなく、浅利さん、田中さんの演奏に対して、即時に反応するというか、「そう来たか~」的に油断せずに構えているような...
そんな緊張感が伝わってくるよな感じでしたね。

たとえば、ベルガルモの渋谷さんも庄司さんのことをよく確認しますけど、それはどちらかというと、チェロの低音で全体を支えるというか縁の下の力持ち的な役割を果たそうというような感じというか。

この辺の感じ方はもちろん私だけかもしれなし、そういう先入観もあるのかもしれませんが、そんなところも面白かったですね。


あと全体の進行というか曲間のトーク等は浅利さんがされていたのですが、決して言葉数は多いわけではありませんけど、声というか口調というか非常に大人というか上品な感じがするんですよね。

また、演奏後のお辞儀とか所作振る舞いも、お客さん全体をゆっくり見渡す余裕があったり、
本プログラムからアンコールへの入り方なども貫禄があるな~、と思わされますね。
さすが貴族(笑)です...

またちょっと蛇足ではありますが、ふとソロ以外での男性のみのデュオとかトリオでの公演ってなかなか聴く機会がないよな~、と思って過去の演奏会記録を改めて確認してみたのですが、2013年から記録し始めてから全部でおよそ300回の公演を観てきましたが、
今回でようやく4回目(笑)でした。予想以上に少なかったですね。もちろん、私の個人的趣味というのが一番の要因なんでしょうけど(笑)。

ちなみに、
1回目:去年のクラシックストリートでクラリネット高橋さんとチェンバロ笠原さん
2回目:去年の5月の東響のロビーコンサートのコントラバス二重奏
3回目:去年の11月の越友楽道さん(根津さん、笠原さん)に、ゲスト浅利さん
でした。

(りゅ~とぴあ スタジオA 前売り 2000円)