チェンバロ：笠原恒則さん
コンチェルトさんでのインストアライブで笠原恒則さん。
事前に発表されたプログラムの曲名だけをみると、
絶対にチェンバロのライブであるとは思えないですね（笑）。
いろいろなジャンルの曲を演奏予定のようで楽しみにしていました。
まず最初に笠原さんの挨拶があり、
今日の公演の主旨としては、
過去の公演で演奏できなかった曲だったり、演奏した曲だけど、
いろいろ思い入れがあってもう１度演奏したいという曲を集めてみました、とのこと。
・演奏する季節を選ぶもの
・過去の公演で一度は演目に入れたけど、いろいろあってはずしたもの
・過去の公演でいまいち満足のいく演奏ができなかったもの
・普段はアンサンブルメインなので、たまには王道のバロックソロ
・以前リクエストは受けていたけど、当時は技量的に難しかった
・過去に演奏したけど、大雪の影響でお客さんが少なかったので再演を。
・最近天に召された方へ捧ぐ．．．
などなど、インストアライブなのに休憩をはさんで１時間半くらい。
いろいろバラエティ豊富な内容で、ボリュームも満点で、
楽しく聴かせていただきました。
またこのライブのコンセプトをあらわす曲として、
山崎まさよしさんの「One more time , one more chance」。
この曲は確かにぴったりだと思ったのですが、
アンコールは、
バロックのフローベルガーさんの「来るべき我死についての瞑想」。
今日のライブは過去の演目を「もう１回」という主旨ではあるけれども、
本来の公演では、（演奏家に限りませんが）人というものはいつ死ぬかもわからないので、
普段はその場しかない、という気持ち「一期一会」という気持ちで演奏している．．．．
ということだそうです。
今回のライブのコンセプトにあわせて
山崎まさよしさんの曲からアンコールへとつなぐ演出、構成。。。お見事でした。
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以下、雑感です。
■「フラワリング・ナイト」
この曲は年末の楽路歴程さんのライブで聴いてはいたのですが、
曲名とかゲーム名を聞きそびれていたのですが、改めて聴けてよかったです。
また、この曲は「ニコニコ動画にもアップしている」とのことで．．．．
ちょいと探して見つけました（笑）
チェンバロでフラワリングナイト
※リンクではなく動画も貼ってみます。
他にも（今日の公演でも演奏した「花」も含めて）、
いくつかアップされていますね。
■スカルラッティのソナタ
笠原さんも「バロックではありますがギターとかカスタネットが聞こえてきそうな曲」
とおっしゃられていましたが、
今日の他の演目と一緒に聞くとなんだかチェンバロとかピアノのオリジナルではなく、
笠原さんのアレンジに聴こえてしまいました（汗）。
■タンゴ・アン・スカイ
ギターの名曲ですが、チェンバロでも面白い。
特に、ギターの横をたたく部分を「カホン」で代用しているのが、
固定観念にとらわれない笠原さんらしい。
カホンは笠原さんご自身の持ち込みだそうです。
また、今日の公演では全体を通して楽譜をモニタに映して、
足のペダルで自動で譜めくりするシステムを利用されていたのですが、
そういうのをいち早く取り入れるのも、笠原さんらしいな～、と。
■アストゥリアス
ギターでもピアノでも難曲だと思うのですが、
素敵な演奏だったと思います。
特にチェンバロって気合のいれどころが難しい楽器だと思うのですが、
音の強弱の表現とか面白いな～、と思って聴いていました。
また、この曲は４年前にソプラノの柳本さんと共演したときに、
何曲かリクエストされた中の１曲だそうです。
私も曲をリクエストして演目に追加してもらったことがありますが、
なかなかなかなかできることではないよな～、と思いますね。
■「星影のワルツ」組曲
去年のインストアライブが雪でお客さんが少ないときだったのが
本当にもったいないな～、と思っていたので再演はうれしい限りです。
アルマンド
クーラント
サラバンド
ガヴォット
ジーグ
聴けば非常に面白いと思うし、個人的には、上記の舞曲の特徴を理解して、
曲を聴けばどの変奏かわかるようになりたい．．．けど、絶対にムリですね（汗）。
■フローベルガーさんの曲
その曲の下降音階とか、上昇音階が意味しているところなどをわかりやすく説明していただいたのはありがたいです。
ちょいとしんみりしました。
■終演後．．．．
ちょいと笠原さんとお話していたときに「こんなのどうですか」ということで演奏してくれたのが、「グラディウス」のバックミュージック。
なつかし～（笑）。ちょっと前にブログに書いたのを見てくれたようで、感謝感謝です。
さすがに「TRUTH」みたいに公演の演目にはムリな曲ですが、
この曲もハマった、というか思い入れのある人は結構いると思うんですよね．．．．
それこそ「ニコニコ動画」に。。。。（笑）。
本当に楽しい公演ありがとうございました。
（CDショップ コンチェルト 1000円）