ピアノ:小黒亜紀さん
個人的には待ちに待った小黒さんのソロリサイタル。
プログラム内の小黒さんの「挨拶」の言葉ですが、
リサイタルを『人生で3回はやりたい』と思っていたとのこと。
個人的には3回目にしてようやくですが聴くことができました。
また、勝手な解釈ですが、
「3回のリサイタル」というのは、
ある程度回数を重ねて、
それが結果としてどう現れて、
今後、どのような活動をしていけるか?
というような判断となるような回数なのかな?
なんて思いますね。
で、
今日の公演ですけど、
元々私が小黒さんのファンであるということを差し引いたとしても、
小黒さんのこれまでの活動の成果がみごとに表現された公演だったと思います。
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まずはなんといってもチケットが売り切れの会場満員。
私は開場20分前くらいに会場に着きましたが既にかなりのお客さん。
※それでも最前列をキープしましたけど。
やっぱり、お客さんがたくさんというのは一番です。
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前半のスカルラッティなど。
正直、小黒さんといえば迫力満点の演奏が特徴の一つではあると思うのですが、
前半はそういう迫力ある曲というよりもきれいに聴かせる曲。
なんというか、普通にすごいです(笑)。
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中盤は今回の公演の目玉でもある朗読、弾き語り。
「最後だとわかっていたなら」
私はコンチェルトさんのインストアライブなども含めて、
聴くのは4回目。
でかいホールで聴くのもまたいいものです。
また、朗読のあと間を空けずに、
そのまま次の曲「コンソレーション」につないだのも、
余韻に浸るというか素敵な演出だったと思います。
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最後は小黒さんの本領発揮の迫力満点の2曲。
ハンガリー狂詩曲とパガニーニの主題による変奏曲。
あの容姿&声で朗読を披露したあとで、
素晴らしいスピードと迫力を魅せてくれました。
本当に別人ですよね(笑)。
それでもやっぱり、
私個人としては、いろいろな小黒さんの中でも、
このスピード感あふれるすごいピアノを弾いている迫力ある小黒さんが一番好きですね。
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終演後はお見送りの小黒さんの前にものすごい長い列。
笑顔で一人ひとりと会話して握手している小黒さんも素敵です。
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それにしても、
小黒さんもいろいろ準備も大変だったと思いますし、
単純にピアノ演奏だけでなく、
・朗読という新しい分野へのチャレンジだったり、
・コンクールへのチャレンジだったり、
・りゅ~とぴあのアウトリーチ事業へのチャンレンジだったり、
そういうことをされており、
それぞれで見事に目に見える形で成果を出しているのが、
本当になかなかできないことだと思います。
また、おそらくは私なんかの目には見えないチャレンジ、努力というのも、
たくさんされているでしょうし。
「3回はやりたかったリサイタル」
は間違いなく継続していただけると思うし、
さらにいろいろな場所でのご活躍の場が広がるでしょうね。
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2年待った公演が聴けて満足すると同時に、、
次はやっぱり小黒さんの協奏曲が聴きたいな、というのもまた強く感じました(笑)。
(だいしホール 前売り 2000円)