02/22 風景旋律 vol3 「春を迎えに」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

風景旋律 vol3 「春を迎えに」

フルート:市橋靖子さん
ピアノ:川崎祥子さん
写真、絵画:山口達己さん

風景の映像と音楽のコラボの公演会の第3回。

第1回は佐渡、第2回はアフリカでしたが、第3回は場所に特化した映像ではなく、
今の時期に合わせて「春」をテーマにしての公演でした。

前半は映像ではなく画家でもある山口さんの4枚の絵画を題材にして、市橋さん、川崎さんが音楽をつけていきます。

山口さんの絵は抽象画といいましょうか、デザイン画とも言えるような感じなのですが、特徴はなんといっても仕上げに雨に打たせることですね。
(この手法の絵画展は1月にも行われていましたが、地理的に観に行けなかったのですが今回作品を実際みることができてよかったです)

音楽もしっとりとした曲、非常に楽しい曲、さまざまで楽しまさせていただきました。

市橋さんもちょっと指揮台? みたいな台の上での演奏ですが、
軽妙なトークとリラックスできる音楽でなんだかいい気分ですね。
お二人の本領発揮という感じでした。

後半は今日のメインといいのでしょうね。
(時間は前半の方が長かったですけど)

冬から春へと移り変わる季節のさまざまな山口さんの写真をスライド形式で映しつつ、お二人が音楽をあわせます

冬~春の兆し~春真っ盛り~春の余韻

と四部構成でしたが、

冬~春の兆しまでが川崎さんのピアノソロ、

間に、市橋さんと山口さんのトークがあり、

春真っ盛り~春の余韻が
ピアノとフルート

という構成となっていましたが、
こちらもさまざまな映像とそれにあわせた音楽の両方のすてきなコラボを楽しまさせていただきました。

全編を通じて、映像も音楽もふんわりのびのび、優しい雰囲気、独特の公演でしたね。

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以下、いろいろつれづれに。


開演前、ロビーで展示されていた山口さんの写真集を見させてもらっていたら、
山口さんから「飲み会にいらっしゃった方ですよね」と声をかけていただきました。
確か直接はお言葉は交わさなかったと思うのですが私のことなんてく覚えていらっしゃいますねぇ(汗)。。。本当に驚いてしまいました。


会場には山口さんの絵画が4枚飾られていたのですが、
キャンパスの横の部分をよく見ると、
「〇月〇日 何度か打たせる」
とか
「〇月〇日 霧雨に打たせる」

など、雨に打たせた記録が書いてあるものがありましたね。なるほどです。


山口さん
ロビーで直接会話させていただいたときとか、市橋さんとのインタビュー時もそうでしたけど、
なんというか独特の間というか雰囲気がありますね(笑)。
超マイペースというか、芸術家らしく細かいことには気にしないというかおおらかというか。

もちろん、作品も素敵ですが、山口さん個人のファンになってしまいました(笑)。

でもインタビューで「春はあんまり好きではないんですよ、秋は好きなんですが...」、、、って。
今日は春をテーマにした公演ですよ!! と突っ込みたくなりましたが、そんなところもらしいです。


前半の一番最初の絵に関する演奏をする際に、事前に市橋さんが
「4曲シンフォニーのように演奏しますので、拍手は最後に(笑)」と前置きがあったのですが、この3曲目の終曲時の盛り上がりがよくって、つい拍手がおこってしまいましたね。

でも、こうやってつい拍手してしまう、というか拍手せずにはいられない、
というのもいい演奏だからこそですよね。


後半のスライドに合わせての演奏時の最初は「冬の静けさ」の音色を味わって欲しいということで、しばらくは無音状態でスライドのみの状態。

私は席は最前列やや左側(要はピアノもよく見える位置)に座っていたのですが、
無音状態からのピアノの音が入る瞬間あたりは、本当に珍しいことなのですが川崎さんが緊張しているように見えましたね。
(実際にはそんなことないかもしれませんが)。

映像に合わせるタイミングがシビアということがあるのでしょうけど、
ピアノの鍵盤の上に手を置いてじ~っと集中しているお姿なんていうのは初めてみた気がします。


毎回書くことですけど、
本当にお二人の演奏後の笑顔は素晴らしいです。観ている方もいい演奏を聴いた、、、という感情が増幅しますね。


今日の公演前後のアナウンス
「まもなく公演が始まります....録画録音はご遠慮ください」とか
「今日はありがとうございました」
などは、市橋さんご本人の声だったような気がするのですが、違うかな(笑)。


風景旋律シリーズはこれで3回開催されましたが、今後も継続されるそうです。
次回は6月。また楽しみにしたいと思います。

(りゅ~とぴあ スタジオA 2000円)

ぱらぱらっと眺めてみて、廃墟を題材にした作品なのに廃墟っぽくなく、なんとなく面白いな~と思ったのと、なんといっても山口さんのファンになったということもあり、本を購入してサインをいただきました(笑)