02/15 笠原さん大作さん 和風建築と古楽器 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

チェンバロ:笠原恒則さん
リコーダー、歌:大作綾さん

古町の食の陣で、くじら汁とか、カクテルとか、鳥のからあげ、などなど、
いろいろつまみ食いしつつ、おなかを満たし、さらには、
今日もやっていた RYUTIst さんの公演などもちょろっと眺めつつ、

会場の旧小澤邸へ。

副題に
~古伊万里で雪見酒~

到着し受付するとちっちゃなお嬢さんが「プログラムです!!」と、
元気に声をかけてくれました。なんだかうれしいですね(笑)。

いつもの光景で笠原さんがチェンバロ調整しているところ、
ちょっと寒いけど庭園にでてちょいと眺めてみる。

旧小澤邸に来るのは9月の和み時間さんの公演に続いて2回目ですが、庭園の雰囲気はやっぱり華やかさがなくって、ちょっと物寂しい感じはしますね。

私は前から2列目に着席。
座布団にあぐら、、、というのもたまには良いものです。
...あまり長時間になるときつくなってくるけど(汗)。

公演はいつもの通りといってよいでしょうね、
笠原さんの丁寧なトークに沿って進行していきます。
笠原さんのネクタイが五線譜模様になっているのもちょっとおしゃれ(笑)。

今日は内容/趣向もいろいろで、新ネタも交えつつ、今までの公演の人気どころも集めたりと、
誰にでも親しみやすいプログラムになっていたと思います。

まず前半は、

・新ネタであるアイルランドのハープの音楽、、、それも、宮廷音楽ではなく、民衆で広まった音楽を4曲
・お客さんからの「この曲チェンバロに合うのでは?」と薦められたという曲も含めた歌謡曲を3曲
・みんなのうた、からの2曲だったりでした。

また、それぞれの中でも、チェンバロのソロだったり、大作さんのリコーダーだったり、歌だったりと、
いろいろな構成でした。

もちろん、チェンバロにより各曲が見事にアレンジされているのも面白いし、
大作さんの独特の声というか発声というか、歌唱を聞くとなんだかほっとします。

そんな中、前半最後の2曲「白い道」「月のワルツ」ではチェンバロの音色の響き方が明らかに変わったように聴こえたのですが、
休憩時間に笠原さんに確認したところ「白い道」ではちょっと響きを抑えるような調整にしていたそうです。

ちょっと前にメディアシップのトリオペンナさんの公演でも「チェンバロの音が違うような気がしたんだけど...」
なんて書きましたが、そのときも同様の調整をされていた、とのこと。ちょっとホっとしました(笑)。

休憩時間に、今日の入場特典(笑)の越乃寒梅の大吟醸をいただきましたがおいしゅうございました。
純米吟醸もいただきたかったですが、私はお酒を飲むと眠くなるので念のため我慢(笑)。


後半は
・遠藤実さんの曲をチェンバロソロで2曲。
・本日の目玉(笑)、大作さんの演歌デビュー「津軽海峡冬景色」
・カーペンターズの曲を3曲、チェンバロとリコーダーで
・武満徹さんの歌曲を2曲
・イルカさんのなごり雪

という構成。

最初の遠藤実さんの曲「高校三年生」は単独でも面白いのですが、12月のコンチェルトさんのインストアライブでは
これが組曲として披露されたんですよね。これはもっとたくさんの人に聞いてほしいな~、と思う曲ですね。
もちろん、私もまたぜひ聴きたいと思っている曲の一つです。

※一旦上記のように記載したのですが、インストアライブで組曲で披露されたのは「星影のワルツ」でしたね。私の記憶違い失礼しました m(_ _)m


大作さんの演歌デビュー「津軽海峡冬景色」。
もちろん、コテコテの、ど演歌ではありませんし、なんともうまく説明できませんが、
大作さんらしさを残しつつ、また聴きたくなるような歌でした。

カーペンターズは安心して聴けるといいましょうか、
チェンバロと3種類のリコーダーのさわやかな音色を楽しませていただき、

武満徹さんの曲、特にメッセージ性の強い「死んだ男の残したものは」は、
役者でもある大作さんならではの感情がこもった歌で会場の雰囲気をちょっとしんみりと一変させ、

最後にまたイルカさんの「なごり雪」でほのぼのと終了でした。

本当に、笠原さん、大作さんのお二人が作り出すさまざまな音楽を堪能させていただきました。

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また、今日配布されたチラシには去年好評だった江南区文化会館での「この世は舞台」シリーズの
今年の公演予定が発表になっていましたが偶数月の第3火曜日で全6回。
メンバも佐々木友子さんだったり、市橋靖子さんだったり、本当に魅力的な公演が揃っていますねぇ。
非常に個人的なわがままかつ、どうしようもないことではありますが江南区文化会館は行くのが大変なので、できたら他の場所でも再演して欲しいな~...

(旧小澤邸 事前申込み 1500円)

小澤邸を外から。外からみただけだと、公演ができる空間とか庭園があるとはなかなか思えないですよね。また、このときには晴れていました。


受付を済ませると雪が降ってきました。白い線は雪です。




庭園から会場側を


調整中の笠原さんを庭園から盗み撮り(笑)


実際の会場はこんな感じ



参考までに去年の9月の庭園の雰囲気。
もちろん、天気の違いもありますが、鮮やかですね。