ソプラノ:柳本さん
チェロ :渋谷さん
ピアノ :栄長さん
という、新潟県を代表する演奏家さんによる、
スペインを題材にしたコンサート。
副題に「光と影、男と女、そして、官能と苦悩」
とあるように、男女間の恋愛を題材にした情熱的な曲目が
多かったと思います。
まずは、暗闇のなかチェロの独奏で始まり、
柳本さんと栄長さんが客席の間からご登場。
コバルトブルー、赤、黒の3名それぞれのドレスも印象的です。
こういった演出の一つ一つが良く考えられているし、
いちいちカッコイイ。
また、演奏パフォーマンスもいつもより情熱的。
ただ、渋谷さんはそれを表に出さずにあくまで冷静という感じですけど。
柳本さんのパフォーマンスも非常に華があり引き込まれます。
決して大きなアクションではないんだけど、
両手の動作、表情、視線の向け方、身のこなし、など、
単純な歌のコンサートではなく、まさしく「スペインの踊り子」ですよね。
ただ、歌っているときのそういう雰囲気と、歌い終わったあとの
ふっと緊張がゆるんだときの柔和な表情、す・ば・ら・し・い・
演奏会時間は休みなしで、ちょうど1時間くらい。
決して長くはありませんが、その分休憩で間延びせず、
一気に引き込まれます。ちょうどいい感じでしょうか。
最後に、この3人のメンバで来春に日本歌曲を題材にしたコンサートも
予定されているようです。おそらく新発田だけでなく、りゅ~とぴあでも
開催されるとは思うのですが、今から期待大です。
(新発田市生涯学習センタ 講堂 前売り 2000円)