小学校も4年生になると
引っ込み思案だった性格も
なりを潜め、わりと活発な男子になっていた。
おそらく3年の時の担任が原因だろうと思う。
放課後、友達と2人で教室に残っていると
担任がやってきた。
「こら~、早くかえれよ~」
ありがちなシチュエーションだったが
なぜだか、僕たち対先生のプロレスごっこが始まったんだ。
自分たちではわかっていなかったが
大人の男、それも20代後半と3年生とでは
全く勝負にもならず、悔しくて、段々と本気になっていく…もう悔しくて悔しくて
涙まで出て来るのだ。
どうしても、何をやっても勝てなかった僕たちは、先生に暴言を吐いた…
「頭に皿かぶって平気な顔しやがって!」
当時の先生のあだ名はカッパだった。
髪の毛が直毛で伸びてくるとサイドが
トンガってくるのが、カッパの頭みたいだったし、何より顔が似ていたからだ。
「いいかげんにしろ!」
と言うのと同時にビンタが飛んできた。
まさに
「殴ったね!…親父にもぶたれたことないのに!」
である。
ハッと我に返った先生は
「すまん!ごめん!悪かった!」
「大丈夫か⁇」
とひたすら謝った。
僕が悪いのにだ。
「ちょっと待っててくれ」
と言うと、僕の親への謝罪の手紙を
したため、僕に持たせた。
その後、電話で親に謝罪をしたらしく
帰ってから、手紙を渡すと全てわかっているようだった。
初めて殴られた…
凄く痛かった…
痛かったのは心だ。
殴られたことより、先生に殴らせてしまったことの方がショックだった…
親はその事については
何も触れる事はなかった。