みなさん、天然物のエノキタケ、見たことがありますか?
天然エノキタケを効率よく探すには、エノキタケの生える場所の特徴を知っておく必要があります。まず、エノキタケにも樹木の好みがあります。
ヤナギの沢山生えたところ、冬場で雨(雪)上がりであればほぼ間違いなくエノキタケが採れるでしょう。
ちなみに、エノキタケと同じ時期に、エノキタケと相性の良い木によく生えるキノコが他にもあります。
上の写真は桑の木に生えた物です。
そう、あのスーパーに売ってあるひょろひょろのもやしみたいなキノコです。
天然物のエノキタケは、実はこんな姿をしています。
その姿とは…
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
上からみたらナメコにそっくりですね!
エノキタケは木を分解する木材腐朽菌です。
また、柄の部分は大抵の場合は黒色で、繊維質で固くなっています。長さも短いです。
傘も栽培物とは違い大きくなります。
天然のエノキタケは栽培物のもやし状のものと違って一つ一つがしっかりとしたキノコになる傾向があります。
↓
↓
↓[柄の部分が黒色で短い]
エノキタケは10月から3月くらい、紅葉が終わって葉がすっかりなくなり、冬が始まった頃から春が始まる3月頃まで発生します。
雪がしんしんと降る時でも出ており、真冬のエノキタケは雪が積もっていたりするため、別名ユキノシタと呼ばれて親しまれています。
↓[雪を被ったエノキタケ]
エノキタケは標高関係なく、世界中どこでも発生します。欧米ではWinter Mushroom(冬きのこ)と呼ばれているそうです。
木材腐朽菌は、死んだ木を分解してふかふかの栄養たっぷりの土を作ります。
これらの菌がないと山は木の死骸だらけになりますし、土の栄養がなくなるため新しい木々も育たなくなります。
普段気にも止めないエノキタケも、実は地球の循環を支えるなくてはならない存在なんです!
また、皆さん知っている通り、エノキタケは食材として有名ですよね!今では世界中で食べられている欠かせない食材です。
天然物のエノキタケも勿論食べることができます。
自然の環境下でたくましく成長した天然物のエノキタケはシャキシャキとした食感と強い旨味を備えており、汁物にすれば大変良い出汁がとれます。
僕はきのこ狩りを良くするのですが、冬場に採れる数少ない貴重なきのこですし、収量も結構多く、また、大変味が良いので重宝しています。
天然エノキタケを効率よく探すには、エノキタケの生える場所の特徴を知っておく必要があります。まず、エノキタケにも樹木の好みがあります。
エノキタケはシイタケと違って実にさまざまな樹木から発生しますが、その中でも群を抜いてエノキタケと相性の良い木を紹介しましょう。
まず、クワの木です。
桑の木は河川敷や用水路の近く、公園、庭木としてなど、色々なところで見かける木だと思います。クワはエノキタケとの相性は抜群で、僕自身も桑の木から生えるエノキタケを何度も見てきました。クワは里山から都心部まで色々な場所でお目にかかりますので要チェックです!
生きているうちにはマルベリー(桑の実)を、木が枯れるとエノキタケが楽しめるなんて、クワはありがたい木ですね!
また、クワの近縁種であるイチジクからもエノキタケはよく発生します。
続いては日本でかなり有名な果樹です。
それは、カキです!
柿の木はエノキタケが非常によく生える木で、柿農園に行ってみると必ずと言って良いほど遭遇します。
また、柿は庭木にしている人も多いので、庭の柿の木が枯れてそこからキノコが生えた!という場合は、もしかしたらエノキタケかもしれませんね!
柿の枯れ木に群生するエノキタケ
続いては、山に入ってエノキ狩りをする人が一番エノキタケに遭遇するであろう樹種。
それは、ヤナギです。
僕が一番目にするのは、ヤナギに生えたエノキタケです。
ヤナギには数多くの種類があります。みなさんは柳の木というと、あのオバケが出ると言われる枝が垂れた枝垂れ柳でしょう。しかし、ヤナギはほれだけではありません。有名なポプラも、ヤナギの一種と言えますし、ほとんどのヤナギは枝は垂れておらず普通の木と変わらない雰囲気です。もちろん、街路樹の枝垂れ柳にもエノキタケは発生しますよ!
河川敷に群生しているのが特徴と言えます。
続いては、都会の公園で必ずと言って良いほど目にする樹木、ケヤキです。
何故かわかりませんが、ケヤキにはエノキタケがよく生えます。ケヤキは成長が早く沢山植えられており、伐採されることもよくあるのでこちらも狙い目です!
ケヤキの切り株や枝打ちされて山積みになっている場所などで、高確率でエノキタケに遭遇できます!
他にも、名前の通りエノキの木にも出ますし、クルミやコナラにも生えます。キウイフルーツやブドウの木に生えたという情報もあります!
肝心の木の見分け方ですが、ここに書くと写真が載せきれないのでまた次回以降で…!
ちなみに、エノキタケと同じ時期に、エノキタケと相性の良い木によく生えるキノコが他にもあります。
それは、ヒラタケです。
ヒラタケもエノキタケと同じような環境を好みます。
最も相性が良い木は、エノキ、ヤナギ、ポプラ、ミカン、リンゴ、アオギリ、フジ(あの花が綺麗な蔓植物のやつです!)、クルミ、クワ、ムクノキなどがあります!まあ大抵はエノキタケが生える木ならヒラタケも生えるといった感じですので、ついでにヒラタケも採れるかもですね!
天然ヒラタケも歯応えがあってちゃんときのこの深い味がして栽培物とは比較にならないくらい美味しいです!
今ちょうど冬ですし、天然エノキタケやヒラタケを採って天然きのこ鍋なんていかがですか??
心底あったまると思いますよ〜!
それではまた!