東京五輪 スケボー女子の実況「真夏の大冒険」がトレンド入り 金メダルの喜び伝えるひと言が話題沸騰/ 東京五輪 体操男子団体総合で日本が銀メダル獲得/アーチェリー男子団体 銅メダル 男子団体史上初
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スケボー女子の実況「真夏の大冒険」がトレンド入り 金メダルの喜び伝えるひと言が話題沸騰
東京五輪・スケートボードの女子ストリートで、13歳の西矢椛が金メダル、16歳の中山楓奈が銅メダルに輝いた。テレビ中継での「真夏の大冒険」の実況が話題を呼んでおり、ツイッターでトレンド入りを果たした。
決勝で西矢が技を見事に決めると、実況を担当したフジテレビの倉田大誠アナウンサーが「決まったー! 13歳、真夏の大冒険!」と“絶叫”。「やった、やった、西矢椛」と、喜びを伝えたひと言が、大きな注目を集めた格好だ。
「日本のトレンド」には他に、「スケボー女子」、「西矢選手」、「中山楓奈」などのワードもランクインした。
スケボー競技の中継をめぐっては、プロスケートボーダーの瀬尻稜さんの“フランク”な解説も話題となっている。
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「13歳、真夏の大冒険」フジテレビの倉田大誠アナウンサー、名実況でスケボー西矢椛の金伝える
スケートボード・ストリートの実況を担当したフジテレビの倉田大誠アナウンサー(39)は2日連続で男女のスケボー金メダルの快挙を伝え、インターネット、SNS上で「名実況すぎる」と話題を呼んだ。
西矢椛が金メダルを確実なものとする5回目のトリックを成功させると、倉田アナは「決まったー! 13歳、真夏の大冒険!」と声を張り上げ「素晴らしい1本を見せてくれた! やったやった、西矢椛!」と興奮を伝えた。「真夏の大冒険」はツイッターのトレンドにランクイン。「名言出た」「鳥肌が立った」などと絶賛する声が相次いだ。
今回のスケボー中継では「鬼やべぇ~」「ビッタビタっすね」「ゴン攻め」など、プロスケートボーダー瀬尻稜さん(24)による独特の言い回しの解説が話題となったが、流れを損なわずに冷静に技の説明なども差し挟む倉田アナの実況も「分かりやすい」と好評の声が多く上がった。
倉田アナは日大芸術学部卒業後、2004年にフジテレビ入社。スポーツだけでなく、バラエティー、情報、報道と幅広く活躍している。試合は2日間ともNHKで生中継されたが、五輪期間中のアナウンサーはジャパンコンソーシアム(JC)の一員として局の垣根を越えて実況する。
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オリンピック スケートボード 西矢が最年少13歳で金 中山が銅
スケートボードの女子ストリートで13歳の西矢椛選手が日本選手で史上最年少となる金メダルを獲得しました。また、16歳の中山楓奈選手が銅メダルを獲得し、東京オリンピックの新競技で2人の10代のメダリストが誕生しました。
東京 江東区の有明アーバンスポーツパークで行われたスケートボードの女子ストリートの決勝には、世界ランキング11位の中山選手が予選トップで、世界5位の西矢選手が予選2位、世界3位で19歳の西村碧莉選手が予選5位で決勝に進みました。
ストリートは、街中のようなコースで行われ、
▽45秒の間に何回も技を繰り出す「ラン」を2回、
▽一発の大技で勝負する「ベストトリック」を5回行い、
得点の高い4回の合計点で競います。
このうち西矢選手は2回の「ラン」を終えた時点で3位でしたが、「ベストトリック」の3回目で4.15の高得点をマークし、続く4回目もボードを回転させながら手すりに飛び乗りボードを滑らせる大技、「ビッグスピンボードスライド」を決めるなど勢いある滑りを見せ、得点を15.26として金メダルを獲得しました。
西矢選手は13歳10か月での金メダル獲得で、1992年のバルセロナ大会で金メダルを獲得した競泳の岩崎恭子さんの14歳0か月を抜いて、日本選手で史上最年少のメダル獲得となりました。
また、中山選手も「ベストトリック」の2回目で5.00と高得点をマークするなど合計で14.49として銅メダルを獲得し、東京オリンピックの新競技で2人の10代のメダリストが誕生しました。
西村選手は「ベストトリック」で得点を伸ばせず8位でした。
銀メダルはブラジルの13歳、ライッサ・レアウ選手でした。
スケートボードは25日の男子ストリートの堀米雄斗選手の金メダルに続いて、男女での金メダル獲得となりました。
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東京五輪 体操男子団体総合で日本が銀メダル獲得
東京オリンピック・体操男子団体で日本が銀メダルを獲得しました。
19歳・橋本大輝選手、18歳・北園丈琉選手、24歳・萱和麿選手、25歳・谷川航選手の4人全員オリンピック初出場で、リオ大会に続く2大会連続の金メダルとはなりませんでした。
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アーチェリー男子団体 銅メダル 男子団体史上初
東京オリンピック、3人一組で戦うアーチェリー男子団体で3位決定戦に臨んだ日本。試合は4対4で延長戦へ突入します。
3人目までオランダにリードされ、日本は最後の武藤弘樹選手。男子団体史上初のメダル獲得です。
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前日
堀米雄斗 金メダルで15歳時の夢「10億円稼ぐ」見えた 既に1億円豪邸 収入倍増見込み
◇東京五輪 スケートボード 堀米雄斗が金メダル
東京の下町から海を渡った堀米が、15歳で口にした「10億円稼ぐ」との夢はもう絵空事ではない。
【写真】父・亮太さんをスケボーで跳び越える幼い頃の堀米選手
スケボーは、米国で大金を手にすることができるスポーツの一つ。競技関係者によると「米国の愛好者は約6000万人で、日本の100万人と大きな開きがある。製品の開発費や広告料も全然違う」。選手は、1000万円を超えることもある大会賞金とスポンサー料などが収入源で「10億円稼げる選手は珍しくない」という。
既に、米でトップ選手となった堀米は計12社のスポンサーと契約。大半は米などの海外企業だ。現地には約1億円の豪邸を建てている。米メディア関係者は「今回の金メダルで海外のスポンサー料がはね上がるのは間違いない。五輪ボーナスも含まれているはずで、収入倍増の可能性もある」と指摘する。金額の大きさばかりに目が行きがちだが、堀米とエンゼルス・大谷翔平投手との意外な共通点も浮上している。
競技関係者は「雄斗は縁石に板をぶつけて宙を舞う90年代から2000年代の技をよく使う。今は、より高い手すりを使うから高得点になるが、危ないから誰もしない。彼だけの武器」と説明する。古い技を取り入れる理由については「ただ、楽しいからだと思う。自分が好きで格好いい技をやってみただけかもしれない」と話した。
米国では、ベーブ・ルース以来の二刀流で大谷が人気だが、スケボーでは堀米の進化した“クラシックスタイル”が注目を集めている。今年5月には、米で最も権威ある専門誌「スラッシャーマガジン」で表紙を飾った。スポーツであり、カルチャーでもあるストリートスポーツで、堀米スタイルがファンに認められた証だ。
選手村入りした20日には「段ボールベッド、自分でも作ろうかな」とツイートした堀米。天真らんまんなところも好感が持てる。
温故知新。古いものの価値も確かめながらアメリカンドリームを追う2人。堀米は、金メダルをステップにさらにメジャーになることだけは間違いない。
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父からの祝福「インスタのDMで」 スケボー金の堀米雄斗が会見
東京オリンピック(五輪)のスケートボード男子ストリートで25日に金メダルを獲得した堀米雄斗(22)が26日、東京都内で一夜明け会見を行った。主な一問一答は次の通り。
「銅かなんかとったんですか」堀米雄斗の演技中、父はサイクリング
――金メダルから一夜明けて?
みなさん、応援ありがとうございました。地元江東区でオリンピックが開催されて、そこの舞台に自分が立てたことがうれしいです。そこで金メダルをとれて、今でも信じられないくらいうれしいです。
――今大会、JOCのメダリスト会見は堀米選手が最初。
今まで、こういうのとかなかったので、本当にオリンピックってすごいイベントなんだなと感じています。
――新競技で初代王者。
いままでずっとスケートボードをしてきて、新競技にスケートボードが5年前に選ばれて。最初は遠すぎて、自分が出られるとかイメージは本当になかったんですけど、自分が積み重ねられることをどんどんしていったら、オリンピックがどんどん見えてきて。初めてのオリンピック、新種目で優勝できてすごくうれしいです。
――競技を始めるきっかけとなった父とは、金メダルをとった後どんな話をしましたか?
家族とはまだそんなに話していないんですけど、お父さんが普通に「おめでとう」っていってくれたので「ありがとう」と普通に返しました。
――電話で?
いや普通に、インスタグラムのDMで返しました。
――3年後にもパリ五輪でスケボーが実施される。初代金メダリストとして、意気込みは?
3年後でしたっけ? スケートボードはオリンピックとかそういう大会だけではないので、アメリカでスケボーの映像とかをつくって、自分のやりたいことをやって、2024年も自分のいい状態で挑めたらいいと思っています。
――スケボーを初めてテレビで見た人もいると思う。広く知ってもらえたことについて。
オリンピックを通じてスケートボードの楽しさとか、かっこよさを昨日ちゃんとみなさんに伝えられたと思います。
――着用していたユニホームがかっこいいとネットで話題になっている。
昨日着用していたナイキのウェアは、結構自分のすごいお気に入りで。もらったときから、1年くらい前からデザインは見ていたんですけど、あのTシャツで出ようと決めていて。それを着て優勝できてすごいうれしいです。で、みんなが買ってくれてすごいうれしいです。
――あのTシャツに決めた決め手は?
決め手は富士山とか、日本的なデザイン。地元日本でオリンピックがあるということで、その服で出ようと。自分のプロボードでスケートボードも富士山のグラフィックがあって、それがおしゃれだというのがあって、あのTシャツを選びました。
――地元江東区での試合だった。
東京オリンピックに挑む前はすごいプレッシャーを感じていた。友達やみんなが応援してくれてうれしかったけど、絶対にミスできないとか、へんな滑りはできない、とか(重圧は)ありました。
――堀米選手にとってスケボーとは?
自分の人生を変えるきっかけをつくってくれたモノ。
――堀米選手に憧れている子どもたちに。
スケートボードの楽しさを忘れず、夢があるのなら、その夢に向かってがんばってほしい。
――日本のスケートボードの環境については?
日本はスケートボードが禁止の場所がすごい多いので、そういった公園とかでもスケボーができるようになればいいな。スケボーパークとかも、もっといい環境ができたらいいな。
――江東区がスケボーの発信地になれたらいい?
地元の小松川公園は自分のなかで思い出のある場所。そこでボクはスケボーを始めたので、そこでまたスケボーをローカルの人たちとしたいです。
――堀米選手のキャリアで、五輪金メダルの価値は?
オリンピックはスケートボードを知っている人だけでなく、知らない人も見てくれる大会なので、そういう人もスケートボードの楽しさとかを知ってくれたと思う。今までのコンテストと違って意味のある大きな大会だと思います。
――今回は無観客。
いつもの大会は観客があって、応援とかあって盛り上がっていたのですが、今回は無観客ということで、地元開催だったのですごい残念。ですが、テレビで友達とかいろんな人が応援してくれたので、その応援に助けられました。
――スケートボードの他の競技との違い?
他の競技と違うところは、オリンピックとか、世界選手権とかだけじゃない。アメリカに行くと、(大会だけではなく、自分のプロモーションのために)スケートボードのビデオ映像とかがすごい重要になってくる。そういうところが他の競技と少し違うと思います。他の競技はオリンピックは前から決まっていて、オリンピックに向けてがんばる、って感じだと思う。スケートボードは今回初めて(五輪種目に)決まってボクもオリンピックに出られるチャンスを2年前くらいに得て、そのときも自分のビデオ映像は自分でアメリカでずっと撮影していた。
――他の競技で刺激を受ける存在は?
あこがれている人はいます。イチロー選手はすごい、みていました。記録を塗り替えるところがすごいな、と思いました。
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スケボー表彰式 偶然映った会社がSNS上で話題に“びっくり”
東京オリンピックのスケートボードで金メダルを獲得した堀米選手や西矢選手らの表彰式では、選手の後ろに偶然映った会社がSNS上で「気になってしかたがない」などと話題となり、ホームページが一時つながりにくい状況になりました。会社側は「まさか映ると思わず、本当にびっくりした」と話しています。
スケートボードは東京 江東区の有明アーバンスポーツパークで25日から競技が始まり、男子ストリートの堀米雄斗選手が金メダルを獲得したのに続いて、26日は女子ストリートの決勝が行われ、13歳の西矢椛選手が金メダル、16歳の中山楓奈選手が銅メダルを獲得しました。
江東区に本社がある水産卸売り会社の「ホウスイ」によりますと、25日と26日の午後、一時的にホームページがつながりにくい状況になったということです。
SNS上では「後ろのホウスイが気になりすぎる」とか「なんの会社?」といった投稿がされるなど話題になり、企業の担当者は本社ビルがスケートボードの競技会場の北側にあって、選手の後ろに偶然映った影響で、ホームページへのアクセスが相次ぎ、つながりにくくなったのではないかとしています。
「ホウスイ」管理本部の吉岡正一副本部長は「10階の本社の窓からスケートボードの会場が見え、競技が行われることは知っていました。偶然だったとはいえ、ここまで影響が出るとは思わず、競技への関心の高さに本当にびっくりしました。これまでに業務に支障は出ていませんが、社内では朝から話題になっていて社員の関心も高まっています」と話しています。
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オリンピック ソフトボール日本 アメリカに敗れ決勝へ
ソフトボール予選リーグ最終戦で、日本はアメリカに1対2でサヨナラ負けし、予選リーグを4勝1敗で終えました。日本は27日の決勝でアメリカと再び対戦します。
ソフトボールの予選リーグは各チーム最後の5試合目が26日も横浜スタジアムで行われ、世界ランキング2位の日本は世界1位のライバル・アメリカと対戦しました。
日本は1回、2アウト一塁三塁から相手のパスボールで1点を先制しました。
今大会2試合目の登板となった藤田倭選手は両コースに丁寧に投げ分けて、5回までアメリカ打線をノーヒットに抑えました。
しかし、6回に初めてヒットを打たれて2アウト一塁三塁となり、4番のバレリー・エリオト選手にタイムリーヒットを打たれ、同点となりました。
そして7回には先頭の7番、ケルシー・スチュワート選手にホームランを打たれ、1対2でサヨナラ負けしました。
これで予選リーグのすべての日程を終えて日本は通算成績が4勝1敗、6チーム中2位でした。
27日の決勝では、アメリカと再び対戦します。
決勝控え 両チーム手の内あまり見せず
予選リーグ最終戦は、決勝で金メダルを争うことが決まっているアメリカと腹の探り合いとなりました。
打線は今大会初登板となった、日本リーグでプレーする先発・カルダ投手の力のある速球に差し込まれ、チャンスをほとんど作ることができませんでした。
そうした中、複数のヒットを打ったのが初戦のオーストラリア戦以来の先発起用となった川畑瞳選手でした。
川畑選手はフルスイングが持ち味の選手ですが、今シーズンは日本リーグで打率が2割を切るなど不調で、オリンピックに向けてタイミングの取り方やバッティングのフォームを見直してきました。宇津木麗華監督が27日の決勝でどういった起用をするのか注目です。
アメリカのエースのモニカ・アボット投手は、予選リーグでイニング数を大きく上回る三振を奪い、圧倒的なピッチングを見せました。また東京オリンピックでの金メダルを目指して現役復帰したキャサリン・オスターマン投手は、予選リーグ無失点を続けました。
北京オリンピックを知るベテランは26日、ともに短いイニングを投げて決勝に備えました。
日本のエース、上野由岐子投手と2人は長年のライバルで「13年前にともに戦った仲間たちとまたグラウンドで戦えることはすごくうれしい。同世代として負けられない気持ちだ」と話しています。
日本代表の元監督、宇津木妙子さんはアメリカの2枚看板について「本当に対照的な2人のピッチャーだ。アボットは速球でどんどん攻めるタイプで、オスターマンはボールの出し入れがさすがで打たせて取るピッチングを徹底している。日本はボールの見極めがきちんとできるかが、ポイントになる」と警戒しています。
日本は26日、上野投手と今大会絶好調の後藤希友投手を登板させず、両チームは手の内をあまり見せない形で試合を終えました。
13年越しの頂上決戦はともに投手陣が好調だけに1点を争う接戦になりそうです。
投打二刀流の藤田倭「この経験を次の試合に」
投打の二刀流でプレーする藤田倭選手は26日4番・ピッチャーで先発出場しました。投げてはアメリカ打線を6回途中までノーヒットに抑えましたが、7回にサヨナラホームランを打たれ、負け投手になりました。
藤田選手は「勝敗は関係なかったので自分の思いきったピッチングをしようと思ってマウンドに立った。アメリカは長打が打てるメンバーがそろっているので、うまくバットの芯をはずしながら、ゴロを打たせてアウトを重ねるということを意識して投げた。最後に負けてしまったら意味がないが、この経験を大事にして次の試合につなげていきたい」と自身のピッチングを振り返りました。
そのうえで27日に行われる金メダルをかけたアメリカとの決勝に向けて「泣いても笑っても最後なので、今までやってきたことをすべてぶつけられるように全員で一つになって頑張っていきたい」と意気込んでいました。
好プレーの川畑瞳「アメリカは足が速く少し前に守った」
ヒット2本を打ち、守りではショートで再三、好プレーを見せた川畑瞳選手は「アメリカは足が速い選手が多いので、いつもより少し前に守った」と振り返りました。
そして27日に行われる金メダルをかけたアメリカとの決勝に向けて「何年も対戦してきているが本当に強い相手だと思う。あすが最後の勝負なので、きょうの反省をあすに生かしたうえで、自分が持っている力を最大限に出して金メダルをとれるように頑張りたい」と意気込んでいました。
キャッチャー峰幸代「最後に必ず勝つのは日本」
藤田倭選手とバッテリーを組んだキャッチャーの峰幸代選手は「きょうはあす勝つための試合だったので藤田選手のよいところをしっかりと引き出し、そのうえでアメリカのバッターの状態を確認できた。敗れはしたが、内容的にはすごくよいと思う」と振り返りました。
そのうえで6回と7回に失点したことについて「気持ちの強さを感じた。ひとりひとりのメンタルがすごく強くて絶対打ってやる、絶対勝ってやるという気持ちがいつまでも強いということを、6回そして7回に痛感した。それを上回る気持ちがないと最後やられてしまうと感じた」と話していました。
27日に行われる金メダルをかけたアメリカとの決勝に向けて「最後に必ず勝つのは日本だと思っている。世界一になって皆さんに恩返しができるように全力で頑張りたい」と意気込んでいました。
登板なかった後藤希友「パワーがあり打球がすごく速い」
26日のアメリカ戦は登板がなかった後藤希友投手は「やっぱりあしたが一番大事な試合になると思うので、自分自身の調整はもちろん相手のデータを把握したうえで挑めるように考えながら見ていた」と話しました。
そのうえでアメリカ打線の印象について「パワーがあり、打った後の打球がすごく速いと感じた。そこは注意しなければいけない」と話しました。
あすの決勝に向けては「自分自身の役割をきっちり果たしていけるように万全の準備をしたい」と意気込んでいました。
エース 上野由岐子「あすの準備ができるように見た」
同じく26日のアメリカ戦には登板しなかったエース・上野由岐子投手は「あしたのための準備ができるように見ていた。後悔のないようにしっかり投げていきたいと思う」と話していました。
宇津木麗華監督「決勝はきょうとは違うことを」
ソフトボール日本代表の宇津木麗華監督は、1点に抑えられた打線について「どんな試合でも勝ちたかった。相手の先発は日本でプレーしていた投手だったので、もう少し打てるのではないかと思っていた。もう1回作り直してやっていきたい」と振り返りました。
また山崎早紀選手を1番に起用するなど、これまでの試合と違った打順を組んだ意図について「あまり調子がよくない選手に少しでも多く打席が回ってくるようにという1つの狙いがあった。なんとかしてほしいし、特に山崎はまだ当たりが出ていないので、タイミングをたくさんとってほしいという打順だった」と話しました。
そのうえで27日の決勝に向けて「決勝で試合をするためにこれまで準備してきた。あすの試合ではきょうとは違うことをやっていきたい。全身全霊、頑張っていきたい」と意気込みを示しました。
◇試合詳細◇
1回表 日本 パスボールで先制 1-0
1 山崎 サードエラー
2 市口 送りバント
3 川畑 レフト前ヒット
4 藤田 ファーストライナー
5 山本 三振
山本の時にパスボール 1点先制
1回ウラ 先発藤田 3者凡退に抑える
1 マクレニー ライトフライ
2 リード ファーストゴロ
3 チデスター ファーストフライ
2回表 日本 3者連続三振
6 内藤 三振
7 原田 三振
8 峰 三振
2回ウラ 藤田 ランナー出すも得点与えず
4 エリオト ピッチャーゴロ
5 アギラー 三振
6 スポールディング フォアボール
7 スチュワート ショートゴロ
3回表 日本 3人で攻撃終える
9 渥美 ショートゴロ
1 山崎 三振
2 市口 センターフライ
3回ウラ 藤田 2者連続で奪三振
8 マンロー 三振
9 モルトゥリー 三振
1 マクレニー ショートゴロ
4回表 日本 ヒットで出塁も無得点
3 川畑 ライト前ヒット
4 藤田 ショートゴロ
5 山本 三振
6 内藤 三振
4回ウラ ダブルプレーで抑える
2 リード セカンドゴロ
3 チデスター デッドボール
4 エリオト ショートゴロダブルプレー
5回表 日本 ヒットで出塁も再び無得点
7 原田 ピッチャー前バントアウト
8 峰 セカンドゴロ
9 渥美 ピッチャー強襲ヒット
1 山崎 三振
5回ウラ 藤田 5回までノーヒットピッチング
5 アギラー フォアボール
6 スポールディング 送りバント ダブルプレー
7 スチュワート デッドボール
8 代打 ガルシア ショートゴロ
6回表 日本 出塁も2人の投手に抑えられる
アメリカはピッチャーをオスターマンに交代
2 市口 三振
3 川畑 三振
アメリカは再びピッチャーをカルダに交代
4 藤田 レフトへのヒット
5 山本 三振
6回ウラ アメリカに同点とされる 1-1
9 モルトゥリー 三振
1 マクレニー レフト前ヒット
2 リード ショート内野安打
3 チデスター ショートゴロ
4 エリオト レフト前ヒット
5 アギラー フォアボール
6 スポールディング ライトフライ
7回表 日本 3人で攻撃を終える
アメリカはピッチャーをアボットに交代
6 内藤 三振
7 原田 ピッチャーゴロ
8 峰 ピッチャーゴロ
7回ウラ 藤田 ホームラン打たれサヨナラ負け 1ー2
7 スチュワート ライトへのサヨナラホームラン
日本の先発メンバー
【先攻 日本】
1 【中】 山崎早紀
2 【右】 市口侑果
3 【二】 川畑瞳
4 【投】 藤田倭
5 【三】 山本優
6 【一】 内藤実穂
7 【左】 原田のどか
8 【捕】 峰幸代
9 【遊】 渥美万奈
日本の打線の中心は、打率4割を超える山本優選手と、3試合連続でホームランを打った藤田倭選手です。投手陣も28イニングで3失点と安定したピッチングを続けています。
アメリカの先発メンバー
【後攻 アメリカ】
1 【中】 ヘイリー・マクレニー
2 【左】 ジャニー・リード
3 【右】 アマンダ・チデスター
4 【一】 バレリー・エリオト
5 【二】 アリ・アギラー
6 【遊】 ディレイニー・スポールディング
7 【三】 ケルシー・スチュワート
8 【捕】 オーブリー・マンロー
9 【指】 ミシェル・モルトゥリー
先発 アリー・カルダ
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東京オリンピック 大会4日目 日本は金メダル8個でトップに
東京オリンピックは大会4日目。日本勢の金メダルは3個増えて合わせて8個となり、アメリカや中国などを上回りトップに立っています。
スケートボード 西矢が日本選手史上最年少の金メダル
新競技、スケートボードの女子ストリートでは、
西矢椛選手が金メダル、
中山楓奈選手が銅メダルを獲得しました。
西矢選手は13歳10か月での金メダルで、1992年、バルセロナ大会で金メダルを獲得した競泳の岩崎恭子さんの14歳0か月を抜き、日本選手で史上最年少です。
柔道 男子73キロ級 大野が2大会連続の金
柔道の男子73キロ級では、大野将平選手が前回のリオデジャネイロ大会に続く金メダルに輝きました。
日本の柔道では7人目となるオリンピック2連覇です。
女子57キロ級では、オリンピック初出場の芳田司選手が銅メダルを獲得しました。
卓球 水谷・伊藤ペアが新種目で日本卓球界初の金
卓球の新種目、混合ダブルスでは、水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアが、日本卓球界初の金メダルに輝きました。
体操 五輪初出場の4人が男子団体で銀メダル
体操では、橋本大輝選手と萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手のオリンピック初出場の4人が、男子団体で銀メダルを獲得しました。
アーチェリー 男子団体で日本勢初となる銅メダル
アーチェリーでは、武藤弘樹選手、河田悠希選手、古川高晴選手の3人が、男子団体で日本勢初となる銅メダルに輝きました。
メダルの獲得数順位
大会4日目の日本は、合わせて7個のメダルを獲得し、総数は金8個、銀2個、銅3個の合わせて13個となりました。
金メダルの数は、参加している国と地域でトップです。
一方、メダルの総数では、
▽中国が1位で金6個、銀5個、銅7個の合わせてて18個、
▽アメリカが金7個、銀3個、銅4個の合わせて14個と続き、
▽日本は3位となっています。
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13年越し ソフトボール日本が金メダル / 崖っぷちのなでしこ8強進出 東京五輪サッカー女子/ 柔道永瀬が金メダル、対戦相手の行動が話題「感動」
13年越し ソフトボール日本が金メダル
東京オリンピック、ソフトボール日本代表がアメリカを2-0で破り、金メダル獲得です。
ソフトボール決勝の相手は宿命のライバル・アメリカ。世界ランク1位の絶対王者相手に、先発は39歳のエース・上野投手。1回の立ち上がり、いきなりランナー3塁のピンチ。投球がそれて、3塁ランナーがホームに突入しますが、タッチアウト。その後のピンチも三振でしのぎます。
今大会すでに300球投げている上野投手は、先制点を許すまじと力投。4回、ようやく上野投手に援護点。2アウト1・3塁で9番・渥美選手が内野安打。日本が1点を先制します。5回には5番・藤田選手がタイムリーヒットを放ち、追加点を挙げます。
レジェンド・上野投手のピッチングは、回を追うごとに凄みを増し、5回までわずか1安打。無失点に封じ込めます。6回、2人目の後藤投手がランナー2人を背負うピンチ。ここはショート・渥美選手がスーパーキャッチ、ダブルプレーでしのぎます。
そして最終回。上野投手が再びマウンドへ。最後のバッターをキャッチャーへのファールフライに打ち取り、2-0で勝利。2008年の北京大会以来、13年ぶりの金メダル獲得です。
「このマウンドに立つために13年間いろんな思いをしてここまでこれたので、投げられなくなるまで絶対に投げてやる、そういう思いで先発マウンドに立ちました。感無量です」(上野由岐子投手)
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崖っぷちのなでしこ8強進出 東京五輪サッカー女子
東京オリンピック、サッカー女子予選リーグ最終戦。宮城で行われた日本対チリの試合は1万人を上限に観客が入りました。
「絶対勝って決勝トーナメントに進めるように、応援したい」
「がんばれ!勝つぞ!」
勝てば準々決勝進出が決まるなでしこジャパンは、試合開始20秒、エース・岩渕選手がすかさずゴールを狙うと、その1分後、菅澤選手もシュート。立て続けにゴールに迫ります。前半だけで10本ものシュートを放ちますが、ゴールを割れず、0-0のまま折り返します。
1点が欲しいなでしこは、後半32分、途中出場の田中選手が待望の先制ゴール。この1点を守りきったなでしこ、準々決勝進出を決めました。
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柔道永瀬が金メダル、対戦相手の行動が話題「感動」「彼こそ柔道家」試合後の大転倒で笑いも誘う
◆東京オリンピック(五輪)柔道男子81キロ級 決勝(27日、東京・日本武道館)
永瀬貴規(旭化成)が決勝の延長でモラエイ(モンゴル)から技ありを奪って優勢勝ちし、金メダルを獲得した。
今大会の日本男子は初日から全4階級制覇。この興奮冷めやらぬ中、ネットでは試合後の様子が話題となった。両者は握手を交わすと、モラエイが永瀬に声を掛け、手を取って掲げて勝者を称賛。すると、今度は永瀬がモラエイの手を取って掲げた。ツイッターでは「感動」「爽やか」「スポーツマンシップ」といったコメントがあふれ、モラエイに「彼こそ柔道家」との声が飛んだ。
その後、モラエイがモンゴル代表のコーチと見られる人物に飛びつくも、受け止めきれず両者転倒。勢い余ってカメラマンの前にあるフェンスに激突した。ジョーク交じりに肩にかつがれてモラエイが退場する場面もテレビ中継されており、ツイッターには「泣くかと思っていたけど笑顔になってしまった」とのコメントも。視聴者はすっかり魅了された様子だ。
2018年バクー世界選手権金メダリストのモラエイは、イラン出身でもとはレスリング選手。得意技の変則肩車は「モラエイ」と呼ばれる。19年東京での世界選手権で政治圧力を受けたことからイランを離れ、難民選手団を経てモンゴル国籍で競技を続けていた。
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上野由岐子、リリーフ後藤が顔面蒼白なのを見て「もう逆に自分がやってやる」再登板決意【東京五輪・ソフトボール】
◇27日 東京五輪 ソフトボール決勝 日本2―0米国(横浜スタジアム)
日本の大エース上野由岐子投手(39)=ビックカメラ高崎=が6回途中に降板後、再び7回から救援。ライバルの米国を下し、13年ぶりの金メダルを獲得した。
【写真】勝利を確信!捕邪飛を見つめる上野
―優勝を決めた感想は
上野「いや、もう本当に感無量です」
―最後の瞬間の気持ちは
「途中リリーフで投げた後藤が、もう顔面蒼白(そうはく)で、いっぱいいっぱいで投げてくれたのを見て、もう逆に自分がやってやるんだという気持ちに奮い立たせてもらった。そのおかげで最後、気持ちを強く投げることができて、最終的に皆さんの期待に応えられて本当に良かったと思います」
―重圧のかかるマウンド
「そうですね、まあこれが自分の背負っているものだと思っていたし。このマウンドに立つために13年間いろいろな思いをして、やっぱりここまで来られたと思うので、そういった意味では、もう投げられなくなるまで絶対に投げてやると思って先発マウンドに立ちました」
―金メダルの重みは前回と違うか
「前回の金メダルと違って自国開催でプレッシャーも大きかったですし、近くで麗華監督の姿を見ていて、日に日にプレッシャーに押しつぶされそうになっちゃうんじゃないかと言うような姿を見ていたので、少しでも力になりたいと思っていたし、最後に恩返しできて本当に良かった」
―日本のソフトボール界の発展につながるか
「13年という年月を超えて、最後に諦めなければ夢はかなうということをたくさんの方々に伝えられたと思う。次回からソフトボール競技はなくなるけど、また諦めることなく前に進んでいきたいです」
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最後は抱き合って号泣 周囲が驚く口論も…ソフト上野と宇津木監督の関係
◆東京オリンピック(五輪)ソフトボール決勝 米国0-2日本(27日、横浜)
13年前と同じポーズで歓喜を迎えた。ナインに囲まれた上野が右手の人さし指を天に向ける。最終回を三者凡退に仕留め「上野の413球」で頂点に立った2008年北京五輪に続く宿敵を撃破。「諦めなければ夢がかなうということをたくさんの方に伝えられた」とエースの使命を果たした開放感に包まれた。
13年前の決勝と同じオスターマンとの先発対決。「このマウンドに立つために13年間いろんな思いをしてきた。投げられなくなるまで絶対投げてやる」と、感情と技術を一球一球に込めた。制球を乱した初回こそ三塁まで進まれたが、緩急をつけて後続をシャットアウト。一度は後藤にマウンドを託したが、最終回に戻った後も米国打線を完璧に封じ込めた。
3大会ぶりの競技復帰が決まり、集大成の舞台となった東京五輪。1年延期にも動じなかった。「ソフトボール人生にもう悔いはないが、個人的な感情だけで『やめたい』はない。金メダルは使命。そのために頑張れている」。その使命を果たすため、宇津木監督も本音でぶつかった。
19年春に打球を受けて顎を骨折し、今春は右脇腹を痛めた。「打球をよけられないのは実戦勘が乏しいから。故障もフォームに原因がある」。宇津木監督は全ての事象の原因を突き詰めさせた。「上野とは心と心の会話」と呼ぶその過程では、周囲が驚くほどの激しいやりとりもあった。
上野は「意見が食い違うこともあったけど、それで嫌いになるような信頼関係ではない」と明かす。「彼女は日本の宝だけど、『永遠のプレーヤー』のままでは成長はない。『自分を指導』できるようにならないと」。宇津木監督は上野に新境地を求めていた。
39歳の誕生日だった22日のメキシコ戦で七回途中に降板し「39歳をリアルに感じた」と漏らしたものの、蓄積した経験と技術でカバー。北京の決勝で1失点した米国に無失点し、監督の信頼に応えた。4試合に先発した東京五輪での「上野の389球」は新たな伝説となった。
試合後、宇津木監督と抱き合うと号泣した。「(宇津木)麗華監督が日に日にプレッシャーで押しつぶされちゃうんじゃないかという姿を見て、少しでも力になりたいと思っていた。最後に恩返しができて本当に良かった」。抱きしめる両腕に力がこもった。
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東京五輪 サーフィン男子、五十嵐カノアが銀メダル!世界2位に敗れ初代王者ならず/ 新種目サーフィン女子、都筑有夢路が銅!湘南・鵠沼海岸育ち 世界4位に勝った勢いでメダル奪取
サーフィン男子、五十嵐カノアが銀メダル!世界2位に敗れ初代王者ならず
◇27日 東京五輪 サーフィン男子決勝(千葉・釣ケ崎海岸)
東京五輪から新種目になったサーフィン男子で五十嵐カノア(23)が決勝でイタロ・フェヘイラ(ブラジル)に敗れ、銀メダル。サーフィンの五輪初代王者の座こそ逃したものの、日本サーフィン界初のメダリストに輝いた。
イタロ・フェヘイラはプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)ランキング2位。五十嵐は準決勝でCTランキング1位のガブリエウ・ムジナ(ブラジル)を破って決勝に進んでいた。
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▼五十嵐カノア(いがらし・かのあ) 1997年10月1日生まれ。180センチ、78キロ。米国カリフォルニア州サンタモニカ出身。両親は日本人。2019年チャンピオンシップツアー優勝。カノアはハワイの地元の言葉で「自由」を意味する。
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新種目サーフィン女子、都筑有夢路が銅!湘南・鵠沼海岸育ち 世界4位に勝った勢いでメダル奪取【東京五輪】
◇27日 東京五輪 サーフィン女子3位決定戦(千葉県・釣ケ崎海岸)
都筑有夢路(あむろ、20)が、キャロライン・マークス(米国)を破り、銅メダルに輝いた。準決勝は惜しくも敗れたが、気分一新。3回戦で世界4位に勝った勢いをそのまま持ち込んだ。
神奈川県藤沢市出身。波乗りを始めたのは小学校5年の時だった。父、兄の影響だった。自宅に近い鵠沼海岸が遊び場であり練習場だった。もともと幼稚園の先生になりたいと思っていた夢は、やがて世界チャンピオンへと変わった。
大会前には藤沢市役所を訪問し、「金メダルを取りたい。自分が活躍することでサーフィンを有名にしたい」と語った。初代女王の称号は惜しくも逃したが、掲げた夢に向かって競技を引っ張っていくはずだ。
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▼都筑有夢路(つづき・あむろ) 2001年4月5日生まれ。159センチ。神奈川県藤沢市出身。11歳でサーフィンを始め、15歳でプロ転向。現在、プロ最高峰のチャンピオンシップツアーに出場し、18位。
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