京都大学高等研究院の魅力を本庶佑氏らが紹介 吉田キャンパスでシンポ (数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞受賞の森重文院長)
(今年のノーベル賞は、そろそろ「本庶佑」さんかな?)
「科学とは何か」との質問に、数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞受賞の森重文院長は「見えない物を見えるようにするのが科学。芸術にも通じる」と述べた。
京都大学高等研究院について紹介するシンポジウム「Kyoto Science Session 2018」が17日、京都市左京区の京大吉田キャンパスで開かれ、高校生や関係者ら約500人が、各分野の最先端で活躍する研究者らの話に聞き入った。
同研究院は最先端研究を持続的に展開するために平成28年に設置されており、活動内容などが紹介されるのは今回が初めてという。
シンポでは冒頭、同研究院の森重文院長が「設置から3年目を迎えて陣容が整ってきた高等研究院の魅力を知ってもらいたい」とあいさつ。その後、所属する本庶佑(ほんじょたすく)、北川進、両特別教授ら研究者6人が登壇した。
「科学とは何か」という進行役からの質問に対して、北川氏は「私がやっているのは化け学の化学。世界の人が安全な生活ができるよう自然の現象を理解し、それをうまく使っていくのが化学」と述べた。
一方、本庶氏は科学について「全ての人を納得させられないことは非科学的と言われるが、人を納得させる上で最も強いものが数学。だから、自然科学は数学に基づいた論理構築がなされている」と説明した。
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本庶氏ら研究継続の大切さ語る 京大高等研究院のシンポ
国際的に最先端の研究を展開する京都大高等研究院の取り組みを紹介するシンポジウムが17日、京都市左京区の京大百周年時計台記念館で開かれた。各分野で多くの功績がある研究者が、高校生や市民に科学の魅力を語った。
同研究院は2016年、従来の大学の規定に縛られずに優秀な国内外の研究者を集結する研究拠点として設置。次世代の人材育成や、研究成果の社会還元などに取り組んでいる。
シンポジウムは同研究院の活動紹介と、第一線の研究者と市民が語り合う場として催した。高校生や市民ら約500人が参加した。
チンパンジーを対象にした知覚や認知研究で知られる松沢哲郎教授ら6人が登壇。それぞれの研究成果などの説明後、会場の質問に答えた。
がんの免疫療法に関わるタンパク質を発見した時の感想を聞かれた本庶佑教授は「最初は何をしている分子か分からなかった。機能など調べ続け、がん治療に応用できた」と、研究を継続する大切さを語った。
「科学とは何か」との質問に、数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞受賞の森重文院長は「見えない物を見えるようにするのが科学。芸術にも通じる」と述べた。
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