自家焙煎の面白さが分かってきました。 | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

お試しで頂いた生豆を使って焙煎をした記事で沼へ足を踏み入れましたが

 

 

更に、深みに誘う様に「上手く行ったお祝い」と言う事で、今度は相当量の生豆を追加で送ってくれました。

 

いよいよ沼へどっぷりハマる感じです笑

 

約1.5キロ程の量で何種類もあります。

保管の為、家にあったシール容器へ入れました。

 

焙煎や器具に関するアドバイスも詳細に貰って、すっかり焙煎の師匠です笑

 

練習用にはこれを使った方が良いでしょう。と言う事で、特に量があった「ハイランドスウィート」と言う豆を第2段で使いました。

 

生豆屋さんも紹介して頂いて、写真には「松屋コーヒー」さんの名前がありますが、この豆だけで、他は違うお店の物です。

 

こう言う物は自分で苦労して開拓しているのだと思いますし、恐らく「あまり人に教えたくない店」的な店だと思うので名前は出しません。

 

 

自分の場合、片手鍋焙煎ですが、屋外で焙煎する事もあって、敢えて蓋を使わず、焙煎時に出る薄皮(チャフ)も飛ばしっぱなしです笑

 

屋内でやる場合は、ガラス蓋を使うとチャフも飛ばず、鍋の中の温度も一定になるそうですが、屋外だと蓋が空いていれば保温も出来ず、風も吹いて鍋そのものも冷えますし、正直バーナーの火も昼間だと見えなくて、こちらも風で火力が変わります。

 

アウトドア用のコンロの場合、カセットコンロと違って風に強いので少々風が吹いても消えませんが鍋に当たる火力は変化します。

 

こう言う条件だと鍋の焙煎でも、どちらかと言うと手網焙煎に近い状態ではあるのですが、そのアウトドアっぽい感じと再現性の無さが逆に面白いかなぁと思ってます。

 

 

 

屋外の昼間だと豆の焙煎状態が眼で確認しやすいのが良いですね。

 

このハイランドスウィートを使って2日に渡って2回焙煎しましたが、1回目はやや最初の火力が強かったのか早めに焦げが出てしまったので、2回目は丁寧に焙煎しました。

 

1回目(都合2回め)は横着して時間も測ってませんでしたが、それも良くなかったと思って2回目はちゃんとストップウォッチで時間を測りました。

 

又、片手鍋を揺するだけだとチャフが取れにくそうだったので、2回目は台所の木べらを使ってみました。

 

写真を見ても2回目の方が丁寧な仕上がりになりましたね。

時間的には凡そ9分くらいで1ハゼが始まって、17分くらいで2ハゼが始まり、そこから3分で合計20分焙煎しました。

 

ロースト具合の名前が色々ありますが、何ローストになっているのかは良く分かりません笑

 
自分が屋外の自家焙煎が面白いと思ったのは、再現性の無い所です。
 
多分、これは普通自家焙煎をやっている人なら逆なのだろうと思いますが、これはクラシックのライブと似ていると思います。
 
クラシックに限らないとは思いますが、ライブだと2度と同じ演奏は出来ません。
 
勿論、プロならライブでも一定のクオリティで曲を演奏しますが、アマチュアだと、偶然、プロにも出来ないような気迫と音楽性で熱演が行われる場合もあります。
 
但し、アマチュアの場合、再現性が無いので、本当に偶然の産物と言えますが、その偶然がプロでも出来ない様な感動を生む訳で、自分の自家焙煎もそんな物だと思います。
 
今回、同じ豆を2日に渡って焙煎しましたが、1回目と2回目では全く結果が異なりました。
 
勿論、プロだとこれを一定のクオリティにコントロールしながら意識的に差を付けられるのでしょうが、そんな調整が出来る様な環境では無いからこそ面白い仕上がりになると思います。
 
ローストの色具合はそれ程差がない気がしますが、1回目に焙煎した物は殆ど適当で焦がしたりして、2回目はちゃんと時間も測っていますが、一回目のものはパンチのある酸味が最初に来るのですが、最後に若干エグ味がある荒っぽい感じで、2回目の方は非常に上品な味わいで甘さも感じる印象で全く異なる仕上がりでした。
 
恐らく、どちらも豆の方向性は出ていて、2回目の方がプロの焙煎に近いのかもしれませんが、個人的には1回目の荒っぽい味も捨て難く、結局この2つを一つにまとめて(ブレンド)してしまいました。
 
こうする事で、トータルとしてパンチのある酸味があって、尚且上品な風味も感じられる物に仕上がった気がします。
 
これも、書いている様に2度と同じ焙煎は出来ませんし、一期一会ですが、もしかするとプロでも出来ない様な味わいが出ているかもしれません。
 
いわば、豆の違いは作曲家の違いで、それをどう焙煎するかによって結果が異なる訳で、まだ始めたばかりですが、楽器の演奏に通じる所が多い自家焙煎の面白さが分かって来た感じです。