チェロを弾いてる人間なら誰しも憧れる曲であるが、演奏するにはそれなりのテクニックが必要であり、その基礎を作る時間も必要だった為、これまでずっと取り組んで無かったが、ようやくレッスンでこれをやる事になった。
とは言うものの、1番に関してはコントラバスでも弾いた事があるので全く無縁の曲では無く、正直、コントラバスで弾いてた時の完成度は全く満足が行くものでは無かった。
今回、チェロで取り組んでみて、コントラバスで弾けるようになる為に掛けた時間よりはるかに短い時間で一定のレベルへ到達出来るのを感じると「あ~早くチェロで弾いてりゃ良かった」と思った(笑)
今回、使ってるのは以下の中の3冊で、師匠から薦められ新しく入手したベーレンライター版と、新しく入手したカザルス版と以前から持っていたジャンドロン版

このベーレンライター版は以前全音から出版されていた
「ベーレンライター原典版22 バッハ 無伴奏チェロのための6つの組曲」アウグスト・ヴェンツィンガー版と同じものだ。
中を見ても、アウグスト・ヴェンツィンガー編と書いてある。
ちなみに、自分は以下のAmazonのリンクから購入したのだが、Amazonでは「バッハ, J. S. : 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012/ベーレンライター社/新バッハ全集版」と言うタイトルになっている。
しかし「新バッハ全集版」と言うのは殆ど世の中に出回ってないものらしく、これは間違いらしく、以前の全音から出されていたものと内容は同等で値段が上がったと言うだけ(笑)
- バッハ, J. S. : 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012/ベーレンライター社/新.../ベーレンライター社
- ¥3,564
- Amazon.co.jp
中を見ると、殆ど何も書かれておらず、スラーに関しても断定してる場合と点線で書かれて断定してない部分もあり、レッスンの場合はこれを基本にしてそれぞれが任意にスラーなどを書き足していく様になっている。
これのデメリットは、時折フィンガリングが書き込まれてるのだが、イマイチなフィンガリングが多い事。
この点で、ジャンドロンのフィンガリングは中々工夫がされていて、開放弦が使える場所は積極的に開放弦を使う様なスタンスが取られていたりして、正直、上に紹介した3冊では左手はジャンドロンの物が一番参考になった。
しかし、ジャンドロン版の問題点はボウイングで、これに関しては非常に個性的で、頑なに、解釈されたルールに則って付けているのでかなり弾きにくい。
ルールというのは2度以内の動きであればスラー、3度以上はデタッシェと言う具合だが、確かに納得出来る点も無いではないが、実際にそれで弾いてみると、1番のアルマンド等、かなり逆弓になったりして弾きにくい。
また、音楽的な解釈に関しても今ひとつ解説等が無いため不満が残る。
この点に関して言えば、最近入手したカザルス版が最も良い。
続きは次回