久しぶりにチェロの話題
レッスンで、曲と平行してやっているLEEのエチュードも終盤。
平行して独習しているメソッド、暫く前に手に入れたサボジーニコフは一通りやってみたが、やはりドッツアの二巻は中々気が進まない。
一番は調性が面倒なのが多い事(笑)
やらなきゃいけないのは分かってるが、こうまとめて出てくると正直ウンザリする。
例えば、これが多少名曲なら我慢してやるが、エチュードでは力が入らない。
この状況は非常に不味い。エチュードは数やるのが一番だからだ。
ハッキリ言って僕の様なレイトスターターで楽しむ程度なら臨時記号5つ以上の調性は、必要に応じてやれば良いと思っている。
それよりも、数多くのエチュードをやって基礎的な右手のテクニックやExtention含めた正しい音程やフィンガリングを養う方が余程プラスになる。と言うのはコントラバスを30年以上やって来た経験から思うこと。
時間を掛けて難しいエチュードをやって、俺はこんなエチュード弾けるぜ!と自己満足するのは構わないが、幾ら難しいエチュードをやっても他の曲が楽に弾けるとは限らない。
エチュードと言うのはレベルに応じてやるもので、難しいエチュードは、やはりそのレベルの人が、ほんの少し時間を割いてやるもので、それに沢山時間を掛けるのは(沢山時間を掛けなければ弾けないレベルなら)意味が無い。
それよりももっと低いレベルのエチュードを沢山やるべきだと思う。
音楽は積み上げ式なので、そこに到達してないと思ったら素直に低いレベルでしっかり鍛えるのが大切だし、結局、それが近道だ。
寧ろ、オケなどでパッと初見を利かせようと思うならシンプルなエチュードをガンガンやって無意識に手が動くようにする方が余程良いし、様々なパターンに対応出来るだろう。
で、偶然見つけたこれ
http://imslp.org/wiki/Violoncello-Schule_(Piatti,_Alfredo_Carlo)
ピイアッティという人らしいが、実は全く知らなかったし日本では超絶技巧の12のカプリースが知られているくらいで情報も少ないが、イタリアのチェリストらしい。
カプリースも聴いてみたが、僕のレベルではとんでもなく難しいのだがメソッドは実はそれ程難しくなく、寧ろ易しい上に良く出来ている。
エチュードの内容はサボジーニコフ同様、様々なエチュードからの良いとこ取り方式となっている。
素晴らしいのは進み方で、大雑把に紹介すると、先ず、1ポジションで簡単なC、Gのエチュードをやった後は、ハーフポジションへ行く様になっていて、その後、ハーフポジションと1ポジションとの連係をやって、inDでextensionへ入るが、調を変えながらextensionだけでかなり丁寧にエチュードをやっている。
#、♭の臨時記号三つくらいまでの調性をやると右手のテクニックを中心にしたエチュードをやり、その後、第2ポジションへ上がり、そこらか下のポジションとの連係をしながら、同様に第3、第4と上がって行く。
ざっとポジションを上がったら、後は上までのポジションを踏まえたスケールをやって調性を追って曲を進めると言う構成。
この流れや選んでるエチュードも素晴らしく、ウェルナー、LEE、鈴木、Dotzauer、サポージニコフ、チェロの古典的なメソッドを幾つか見た経験ではかなり優れてる気がする。
ドッツアもエチュードそのものは悪くないが付いてるフィンガリングのスタイルが古いのは前から気になってたが、フィンガリングも比較的新しい気がするし、やたら調性のややこしいエチュードも少ない。
しかし、ページ数も100ページ以上あって、これ一冊でハイポジションまで全て習得出来る構成となっている。
かなり素晴らしいメソッドだと思うが日本では殆ど話題にも上がってない様で、国内で取り扱ってるところも無い為、例によってキンコーズで製本して貰う事にしてWeb入稿した。
入稿したのが土曜で月曜には仕上がったので受け取ったが、2300円くらいだから、航空便で海外から入手する早くて安い。
早速序盤の30曲のエチュードを弾いてみたが、LEEやDotzauerは既に弾いたことがある曲ばかりで、Romberg、Kummer、Tabbのエチュードは初めて。
後の方ではDuportも出てくるが、フランス、ドイツ、イギリス、イタリアと国際色豊か、チェロのエチュードの見本市の様なメソッドとなっている。
レッスンで、曲と平行してやっているLEEのエチュードも終盤。
平行して独習しているメソッド、暫く前に手に入れたサボジーニコフは一通りやってみたが、やはりドッツアの二巻は中々気が進まない。
一番は調性が面倒なのが多い事(笑)
やらなきゃいけないのは分かってるが、こうまとめて出てくると正直ウンザリする。
例えば、これが多少名曲なら我慢してやるが、エチュードでは力が入らない。
この状況は非常に不味い。エチュードは数やるのが一番だからだ。
ハッキリ言って僕の様なレイトスターターで楽しむ程度なら臨時記号5つ以上の調性は、必要に応じてやれば良いと思っている。
それよりも、数多くのエチュードをやって基礎的な右手のテクニックやExtention含めた正しい音程やフィンガリングを養う方が余程プラスになる。と言うのはコントラバスを30年以上やって来た経験から思うこと。
時間を掛けて難しいエチュードをやって、俺はこんなエチュード弾けるぜ!と自己満足するのは構わないが、幾ら難しいエチュードをやっても他の曲が楽に弾けるとは限らない。
エチュードと言うのはレベルに応じてやるもので、難しいエチュードは、やはりそのレベルの人が、ほんの少し時間を割いてやるもので、それに沢山時間を掛けるのは(沢山時間を掛けなければ弾けないレベルなら)意味が無い。
それよりももっと低いレベルのエチュードを沢山やるべきだと思う。
音楽は積み上げ式なので、そこに到達してないと思ったら素直に低いレベルでしっかり鍛えるのが大切だし、結局、それが近道だ。
寧ろ、オケなどでパッと初見を利かせようと思うならシンプルなエチュードをガンガンやって無意識に手が動くようにする方が余程良いし、様々なパターンに対応出来るだろう。
で、偶然見つけたこれ
http://imslp.org/wiki/Violoncello-Schule_(Piatti,_Alfredo_Carlo)

ピイアッティという人らしいが、実は全く知らなかったし日本では超絶技巧の12のカプリースが知られているくらいで情報も少ないが、イタリアのチェリストらしい。
カプリースも聴いてみたが、僕のレベルではとんでもなく難しいのだがメソッドは実はそれ程難しくなく、寧ろ易しい上に良く出来ている。

エチュードの内容はサボジーニコフ同様、様々なエチュードからの良いとこ取り方式となっている。
素晴らしいのは進み方で、大雑把に紹介すると、先ず、1ポジションで簡単なC、Gのエチュードをやった後は、ハーフポジションへ行く様になっていて、その後、ハーフポジションと1ポジションとの連係をやって、inDでextensionへ入るが、調を変えながらextensionだけでかなり丁寧にエチュードをやっている。
#、♭の臨時記号三つくらいまでの調性をやると右手のテクニックを中心にしたエチュードをやり、その後、第2ポジションへ上がり、そこらか下のポジションとの連係をしながら、同様に第3、第4と上がって行く。
ざっとポジションを上がったら、後は上までのポジションを踏まえたスケールをやって調性を追って曲を進めると言う構成。
この流れや選んでるエチュードも素晴らしく、ウェルナー、LEE、鈴木、Dotzauer、サポージニコフ、チェロの古典的なメソッドを幾つか見た経験ではかなり優れてる気がする。
ドッツアもエチュードそのものは悪くないが付いてるフィンガリングのスタイルが古いのは前から気になってたが、フィンガリングも比較的新しい気がするし、やたら調性のややこしいエチュードも少ない。
しかし、ページ数も100ページ以上あって、これ一冊でハイポジションまで全て習得出来る構成となっている。
かなり素晴らしいメソッドだと思うが日本では殆ど話題にも上がってない様で、国内で取り扱ってるところも無い為、例によってキンコーズで製本して貰う事にしてWeb入稿した。

入稿したのが土曜で月曜には仕上がったので受け取ったが、2300円くらいだから、航空便で海外から入手する早くて安い。
早速序盤の30曲のエチュードを弾いてみたが、LEEやDotzauerは既に弾いたことがある曲ばかりで、Romberg、Kummer、Tabbのエチュードは初めて。
後の方ではDuportも出てくるが、フランス、ドイツ、イギリス、イタリアと国際色豊か、チェロのエチュードの見本市の様なメソッドとなっている。
序盤だけだが、並んでる順番は良く考えられてると思う。
サポージニコフもPiatti同様の構成だが、内容が簡易過ぎるので1冊では間に合わないし、LEEのメソッドは曲は素晴らしいが、エチュードの数が少ないのが難点だったが、それよりもより豊富なエチュードを揃えている。
後の方を見ても、ポジションが高くなってもあまり難しい調性を使わずに進めてる点とDotzauerの様な訓練的なエチュードよりもLEEを中心とした旋律的なエチュードが多く、個人的にも好みだ。
Piattiはイタリア人だが、やはり、イタリア人らしく歌うテクニックを磨くメソッドとなってるのだろうか。
反面、早い段階でピチカートの練習が出てきたり、重音にもかなりの曲数を割いていたり実戦的なところもあって、何といっても全体のバランス感が良く、日本では全く評価(認知)されてないっぽいが意外に素晴らしいメソッドかもしれない。
これまでメソッドはウェルナー、LEE、鈴木、Dotzauer、サポージニコフ、Piattiと見て来たが、やはり何故ウェルナーが日本で評価されてるのか全く理由が分からない。
サポージニコフもPiatti同様の構成だが、内容が簡易過ぎるので1冊では間に合わないし、LEEのメソッドは曲は素晴らしいが、エチュードの数が少ないのが難点だったが、それよりもより豊富なエチュードを揃えている。
後の方を見ても、ポジションが高くなってもあまり難しい調性を使わずに進めてる点とDotzauerの様な訓練的なエチュードよりもLEEを中心とした旋律的なエチュードが多く、個人的にも好みだ。
Piattiはイタリア人だが、やはり、イタリア人らしく歌うテクニックを磨くメソッドとなってるのだろうか。
反面、早い段階でピチカートの練習が出てきたり、重音にもかなりの曲数を割いていたり実戦的なところもあって、何といっても全体のバランス感が良く、日本では全く評価(認知)されてないっぽいが意外に素晴らしいメソッドかもしれない。
これまでメソッドはウェルナー、LEE、鈴木、Dotzauer、サポージニコフ、Piattiと見て来たが、やはり何故ウェルナーが日本で評価されてるのか全く理由が分からない。