最近、巷で知る人ぞ知る「プニュグリップ」
エラストマーゴムで感触が「プニュプニュ」しているから、そんなネーミングなのだろう
様々なバージョンや形があり、普通はこんな感じで鉛筆に使うのだが
例えば、頭に100均で売っているピン型の磁石を取り付けて、反対側に鉛筆キャップを挿すと、譜面台に簡単にくっついて落ちない便利グッズに変る(但し、最近のアルミの譜面台は駄目)
僕は、「大人の鉛筆」と言うのを使っているが、この辺の話は過去ブログで
http://ameblo.jp/iphone-fan/entry-11139875596.html

チェロの弓に挿してみた

チェロの場合は、この黒いフロッシュ(フロッグ)の先端に親指を当てる為、これを付けると非常に安定する。
全く何も付けない派も居るが、僕の場合、こういう便利なものは圧倒的に付ける派(笑)
プニュグリップは鉛筆の持ち方もサポートする目的もある為、凹みが幾つかあり、このタイプはひとつひとつの凹みが比較的小さく場所を決めやすい。
丁度、親指を当てる、フロッグの先端と弓の巻皮の隙間に凹みが来るように調整すると非常に使いやすい。
チェロに使えるならコントラバスのフレンチ弓にも使えるかもしれないと思い、入れてみたらキツかったが入った
一番は、フロッシュのカーブのところへ親指を当てていると、弾いている時に親指が弓先側へずれる事があり、それを防ぐストッパーとすること。
刻みなどをやっていると特にズレやすく、これがあると親指が先の方へ動くことは無い。
又、人差し指が逆に弓の元へズレることも防ぎ、中指の内側が当たる為、中指での弓のコントロールがしやすい。
この場合、位置的には中指が当たる場所へ凹みを持ってくる様にすると厚みが気にならない。
結局、これらは、先端に当てた時の巻皮の役割と同じだ。
以前はシリコンの熱収縮チューブを使っていたのだが、こちらの方が目的からするとよりフィット感が高い様だ。
話が逸れるが、コントラバスとチェロで持ち方を変えているのは理由がある。
こちらは、コントラバスだが、親指を当てる位置が違う。
僕は日本人で生粋のフレンチ弓奏者のSさんから習った。
こういうスタイルをイタリアンと言うらしいが、チェロと同じ持ち方をするスタイルも当然ある。
習った時は、この持ち方が良い理由はハッキリ分からなかったのだが、最近、チェロを始めてからこの持ち方が良い理由がハッキリした。
チェロやヴァイオリンと同じ弓だから同じ持ち方をしようとすると、この様に手が随分前に行ってしまう。
そりゃ当然で、弓の大きさが全く違うからだ。
チェロとコントラバスのフロッシュを比べてみるとこれだけ違いがある。
ちょっと写真の撮り方が悪くて、手前にあるチェロの弓の方が後ろへズレている様に見えるが、フロッシュの後ろの面を揃えて撮影している。
こうして並べてみて初めて気がついたが、要するに、チェロの親指を当てる場所をどちらもフロッシュの後ろから基準とするならば、コントラバスの場合はフロッシュのカーブの場所がチェロと相当する場所と言うことになる。
後ろはコントラバスの弓だが、丁度、ストッパーの為にシリコンチューブを当てている場所はチェロと同じだ。
結局、手とフロッシュの関係を考えるならば、コントラバスの場合は先端よりもカーブの方が他の弓と同じ持ち方が出来る。と言う事になる。
何故、後ろが基準となるかと言うと、弓の長さは楽器によって異なり、そのトータルバランスはフロッシュを含めたバランスである事から、フロッシュと手の位置関係を同じにすると言うのが最も正しいからだ。
つまり、他が先端だからコントラバスも先端と言うのは安易な発想と言う訳だ。
話をプニュグリップに戻すが、この唯一の欠点は香りがすること
さすがに手元から甘い香りがするのは何とも。。一応、好みのマンゴー味にしたのだが
どうも、無印良品から無色透明、無臭の物がOEM販売されている様で、形が良ければそっちに変えるかなぁ