『東京都心部などで25日朝、約4時間40分にわたりNTTドコモの携帯電話の音声通話やメールがつながりにくくなった問題で、同社は26日午前、都内で会見し、原因はスマートフォン(高機能携帯電話)の普及に伴う通信量の増大だったことを明らかにした。
パケット通信を利用して“無料”の音声通話を行うスマホのアプリケーションが急速に普及。これらのアプリが発信する「制御信号」が25日朝から集中し、25日未明に交換したばかりの新型パケット交換機に、処理能力を上回る負荷がかかったという。』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120126/crm12012611340006-n1.htm
う~ん。。ここで言う『パケット通信を利用して“無料”の音声通話を行うスマホのアプリケーション』ってのは「Skype」や「Line」「Voxtort」なんかだと思うけど、一番ユーザが多そうな「Skype」は確かDocomoでは使えないんじゃなかったっけ?
それに、自分のところの関連会社NTTコミュニケーションズで同じ様な無料通話アプリ「050Plus」なんてのを有償でやってて、その言い草はおかしいんじゃない?
どう考えてもパケット定額廃止にする言い訳にしているとしか思えないんだけど?
別にVOIPアプリを擁護する訳じゃないし、別の意味で「Line」や「Voxtort」「Viber」などのアプリは使いたくないので、僕は通話は普通にドコモのガラケーで通話料金払って通話しているけど、それでもその言い方は良くないのでは無いか?
どちらかと言えば通信量と言う点では動画や音声のストリーミングの方が遥かにパケットは流す筈だし、それが原因って言う話を出すのは意図的としか思えない。
第一、その前に、山手線が止まった影響で、その付近の通信量が一時的に上がったと言う事らしく、その為、メールが一斉に送られたり通話が行われ、一気にパケットのトラフィックが上がった影響で交換器に制限が掛かった筈だ。
要するに単純にパケット量の見通しが甘かっただけだろう。
どれが原因なんて言い切れる状況ではないのに、それを出すと言うのは「はいはい。こんな状況なのでVoipアプリも制限を掛けるしパケット定額は廃止ですよね」って話にしたいだけで、震災が発端とは言え、その結果、大事故となった原因は自社にあるのに「原発が使えないので火力発電所の燃料代が上がった為、電気代は値上げですね」って事を言ってる東京電力と似たようなもんだ。
どちらも自社の見込みの甘さをユーザーに押し付けようとしている。
iPhoneで元気なソフトバンク、最近、スマホの売上でiPhoneを扱いだしたAUがシェアを伸ばしている中で、1社だけ置いていかれている様子のドコモは先日も通信障害があったばかりで良い所無しの状況だ。
まあ、都会はキャリアが沢山通ってるのでドコモに頼らなくても良いだろうが、田舎の場合はドコモかAUと言う状況なので乗り換えるつもりは無いが、そんな姿勢だと大都市ユーザーから見限られるんじゃないの?
ちなみに、僕の場合は通話もネットやメールもドコモとソフトバンク2キャリアが使える様にしているのでどちらかが駄目になっても困ることは無い。
普段、ネットやメールでソフトバンクを使うことは無いが、使おうと思えばいつでも使えるし、通話に関しては両方共にいつでも使える状態だ。
先日も出張した時にドコモの通話用ガラケーを家へ忘れてしまったが、iPhoneがあったので連絡は困らなかった。
先の様な障害が発生した時に即、困る程忙しい身体では無いが、何処かのコメンテーターが同じ様な事を言っていたが、そういう状況で困る人は2キャリアくらいは持っているのも自己防衛手段だろう。
便利になって忘れているようだが、水も電波もタダでは無いし止まることもあるのだ。
最近の日本人は社会が便利になった上、親の手が掛かり過ぎてるのか過保護で育った人間が増えて「こうなった場合どうする」と言うフェイルセーフ(fail safe)的な発想をする人が少なくなった。
子どもの頃だと困ると親が何でもやってくれて、社会だと、停電や断水すら、ある程度のレベルならメンテナンスがしっかりしているのですぐに回復できて少なくなった。
何かあった時でも「何処かで誰かが何とかしてくれる」と言う習慣が身についてるので、今回の様にちょっと圏外になっただけで大騒ぎする。
携帯に限らずフェイルセーフ的な発想は常に必要だ。
身の回りから言えば、普段、車での移動が嫌いな僕は、何処で雨に遭っても良いように普段から傘を持ち歩いているし、その為に軽い傘を選んで購入している。
仕事だと、プログラムを書く時は、その処理はどういう内容かをコメントとして書くが、それは、もしかすると時間が経って修正が入った場合に忘れていても(だいたい忘れている)大丈夫な様にだ。
もしそうしておけば逆に言えば忘れても良いので詰まらない事をいつまでも覚えておく必要も無い。
僕は苦手なのだが、優秀なビジネスマンは同時に色々な事が出来て仕事も早い。そういう人達は忘れるのも上手だ。
詰まらない事を頭に残さず、後に回さず、他の人にすぐに指示を出したり、記録したりしているからミスも無いし、そのぶん新しい情報がドンドン頭に入ってくる。
恐らく自然とフェールセーフ的な発想が身についているのだろう。
僕も出来るだけ誰かに回す仕事は率先して先に処理したり必要な事は確認するようにしている。
趣味の場合で言えば、楽器を弾く場合のフィンガリングでも、実際に弾いてる場合は一つ一つ音程を確かめて弾いてる訳では無いので外す場合もあり、外した時でもイントネーションが悪くならないフィンガリングを考えるし、スケールがある場合は必要に応じてスケールの中に押さえる必要の無い開放弦を積極的に混ぜることで、途中の音程の狂いを修正したりしている。
この場合のイントネーションとは調性という意味で使っているが、外しやすい場所で外れてもそれらしく聴こえるフィンガリングを考えると言うことだ。
まあ、そんなにしても色々な場面で「ウッカリ」なんてのはいつもやっているので、自分が大したこと無いと言うのを良く自覚している。
最近、東大地震研究所が「マグニチュード7級の首都直下型地震が4年以内に約70%の確率で発生する」という試算結果を発表したらしい。
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/shutoseis/
首都圏に住んでる人は色々な点で心の準備をしていた方が良いのでは無いだろうか?