リーダーの資質を考える | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

『防衛省沖縄防衛局の田中聡局長(50)が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古移設計画に向けた環境影響評価(環境アセスメント)の評価書の提出時期を政府が明言していないことをめぐり、女性への乱暴に例えて「犯す前に、犯しますよと言うか」と発言した。女性や沖縄への侮辱だとして、沖縄県の仲井真弘多知事は「口が汚れる」とコメントを拒否。政府は局長を更迭したが、野田政権にとっては移設問題進展へ大きな痛手となった。 』


と言うニュースがあった。


このニュースを聞いて酒の席だか何だか知らないが「なんてボキャブラリーの無い奴なんだろう」と思った。


発言内容の是非はともかく、『大阪大法学部を卒業してノンキャリアとして防衛施設庁に入り、上級職国家公務員試験に合格。翌年、キャリアとして防衛庁に再入庁した異色の経歴を持つ』と言う経歴の割リには、自分の言いたい事をまともに伝えられない人間が交渉の一役を担っていて、こんな事が無くとも果たしてまともに交渉になっていたのか非常に疑問だ。



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これに引き替え、今回当選した橋下徹大阪市長は頭の回転も良く口も上手いしパフォーマンスも上手い。

やらせるならこんな奴に交渉させた方が余程上手く行ったかもしれない(笑)


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しかし、だからと言ってリーダーの資質があるとは言えない。

「独裁者」と言う異名を持つ橋下氏だが、企業でもそうだが「ワンマン社長」と言うのは反対意見者を周囲から排除して「イエスマン」で固めて、やりたい様にする。


これは僕の体験だが、昔、僕がエキストラへ行っていたオーケストラのある高校があった。

僕の大学時代の親友が顧問になったと言う縁もあり、彼が就職してすぐにエキストラと指導に行って、友人の気さくな性格から多くのエキストラ達が高校生の為に指導やらなにやらと来ていて、皆でワイワイやりながら練習をしていた。

当然、技術的には拙いものだったが高校生の情熱だけはあって、それに良い意味でエキストラが入って毎回中々熱い演奏会だった。

僕が通い出して10年くらいだったか、そこへ新任でブラスバンド経験のある教員が入って、副として入った。

新任と言っても中学から上がって来たので、年齢は僕達に近く、ブラスバンドでの指導経験があった。

当然だが、指揮もやりたかったのだろう。

入って2年目くらいから、オープニングやサブの曲を指揮(指導)し始めたが、これが非常に酷く、内容もとてもオーケストラの曲を指揮(指導)出来るレベルでは無かった。

その為、僕達外部のエキストラから苦情が殺到して、僕も親しかったので直接あれこれ言っていたが、本人はその頃は真面目に聞き入っていたものの、僕の友人が他の高校へ移動して副から長へ昇進した途端に、外部のエキストラを全てシャットアウトして全員出入り禁止となった。


その後は、有名なプロ奏者との共演や新聞に取り上げられるようにニュースソースをドンドン流したりして、演奏会だけでなく、色々なイベントをやりながら、ある意味「有名」化して行き、部員数を増やして、結果、その高校オーケストラのお山の大将となった。

プロ奏者など当然、雇われて行ってるんだから、苦言など呈するはずがない。親も有名なプロと共演できたり新聞に載るのだから喜ぶ。


まさに「独裁者」というのは周囲から反対意見を排除してその場所のお山の大将となるというのを目の当たりにする事になった。


その結果、可哀想に、その高校の出身者は「下手なくせに妙にプライドだけ高い」と揶揄される言葉も聞く。


高校の時に「君たちはこんな素晴らしいプロ奏者と共演できて特別なのだ」と言う刷り込みをしているのかもしれないが、それなら当然だろう。

確かに、その高校のオーケストラは有名になったし、彼にとっては理想の高校オーケストラとなったかもしれないが、生徒たちの事を考え、誰の為の何の為のオーケストラかを考えると、僕はこの指導者にはリーダーの資質は無いと思っている。


話を戻すが、実は僕は橋下氏が言ってることは殆ど真面目に聞いたことが無いので政策云々は知らないのだが、今回の選挙でと言うか選挙の結果で気になったのが、大阪府知事の橋下氏へ付き従いそうな勢いのコメントだ。


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現在、大阪府には33市9町1村の計43の自治体があるが、その首長が、他の自治体の事はさておき、大阪市長の橋下氏へ従うと言う発言を軽々しくした。

実際、この大阪府長の松井氏は、橋下氏が代表である維新の会のメンバーであり、橋下氏の傀儡政権と呼ばれてる。


僕はこの発言だけでも、橋下氏が「独裁者」と呼ばれるのがよく分る気がするし、政策は良く知らないが、少なくともリーダーの資質は無さそうだと思う。


この辺は以前首相だった小泉純一郎氏と非常にオーバラップする。


小泉氏も橋下氏同様に口が上手くパフォーマンスが上手かった。


そのパフォーマンスにまんまと騙された人達が数多く居たため、やりたい放題やった結果が今の日本だ。


日本人というのは元来ボキャブラリーが足りない、口の下手な奴が多く、政治家の資質としては先ず「口が上手い」と言うのが必須だと思うが、どうも最近、目立つ政治家と言うのは「口が上手い」だけで、やっていることが本当に「民」の為になってるのかと言うのは疑問な連中が多い。


では「リーダーの資質」とは何だろう?


現代的には様々言われるが、古くは 孫氏が将の資質として 「智・信・仁・勇・厳」 を挙げており殆どはこれに含まれる気がする。


恐らく、今の政治の世界のリーダには大抵「信」と「仁」が欠けている様な気がする。


反対意見を全て排除するのは簡単だ。会社なら気に入らない奴はクビにすれば良い。

「民」の事だけで無く、反対意見者の考えをきちんと受け止める「仁」の心と「民」や反対意見者が自分の考えに対して納得できるだけの「智」、その考えを臆せず実行出来るだけの「勇」と「信」と「厳」が必要だろうと思っている。

「厳」と言うのは自分以外の人間と言うよりも、寧ろ自分に対してと言う意味だ。


自分以外の人間に対する「仁」が無く、自分に対するよりも反対意見者や「民」に対する「厳」のみだと「独裁者」と言われるのだ。


まあ、無論、僕にもリーダーの資質は無い。