コントラバスでタイスの瞑想曲を弾く為に1 | iPhone De Blog

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iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

「タイスの瞑想曲」と言えば知らない人は無いと言うくらい有名な名曲だ。


曲の詳しい解説はネットで探せば沢山出てくるので省略するが、大抵はヴァイオリンで演奏され、やはりヴァイオリンが最も似合ってる曲では無いだろうか。


こう言う曲を聴くと非常に羨ましく感じる一方で同じ弦楽器なんだから弾きたくもなる(笑)


とは言え、僕がやっているのは弦楽器でも最大のコントラバスなのでそう簡単には行かない。


実は、この曲は僕の師匠は良くコンサートで演奏している曲で、僕も何年も前に真面目にさらって本番も弾いた事はあるのだが、難しさもあって全く納得が行かない演奏に終わっていた。


最近、僕の好きなヴァイオリニストのCDで久しぶりにこれを聴いて触発されて、再び楽譜を引っ張り出してみた。


ちなみに、これは僕の師匠からコピーさせて貰った楽譜だ。


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最近、弓をヴァイオリンと同じタイプの物へ変えて、右手の練習の為にもこの曲は良いと思い、先日の休みに練習していたが、時間が経つとやはり以前とは違うもんだ。

以前、演奏した時は主題をアップから始めたが(師匠はダウンから)、どうもオリジナル通りにダウンから始めようと思ったり、元のヴァイオリンのアーティキュレーション通りに演奏してみるか等と思うと、書き込みが多過ぎて、これを消しゴムで修整していたが、紙が痛んでしまうので、新しく楽譜を起こし直す事にした。

コントラバスの場合はオリジナルの名曲が少ない為、ソロを弾こうと思うと殆どがアレンジとなる。


その場合、既に市販されているアレンジ譜を買う場合があるが、市販されていない方が多かったりする。

まあ、手書きで書き直すのもありだが、
一つは、この「タイス」の様にト音記号で記譜されている場合は、ハ音記号の譜面として読み替えると言う方法がある。

これは師匠から教えて貰った方法で、少し慣れは必要だが、師匠も上記のヴァイオリンの譜面をそのまま使っていて、僕も数曲こなすうちに、それは出来る様になった。

これが出来るのは、コントラバスと言う楽器の特殊性からだが、通常、コントラバスがソロの演奏する場合は2度上げた調弦(チューニング)をする。


オーケストラや室内楽等の通常は高い方からGADEだが、ソロチューニングはAEHF#となる。
そして、この為の弦(ソロ弦)も別に売られている。


只、一々張り替えるのは非常に面倒なので、僕の場合は、通常、このソロ弦を張っていて、オーケストラ等の場合は2度下げて使っているので、ソロチューニングが標準であり、駒にはこのテンションの違いを吸収させる意味もあり、駒の高さを変えるアジャスターを付けている。


話を戻すが、つまり、2度上がった調弦で、ヴァイオリン等のト音の楽譜をハ音読みすれば、同じ調性で弾けると言うわけだ。

「タイス」の最初の音F#は、ハ音読みすればEであり、ソロチューニングされたコントラバスで弾くと2度高いF#の音がすると言う事になる。

もちろん、調号、臨時記号その他読み替えは必要だが、移調した楽譜を作るよりは簡単だ。


只、今回は折角作るのだから、読み替えせずに演奏できる楽譜を作ってみようかと思ったのだが、それに使うのは「カワイのスコアメーカ」だ。

http://www.kawai.co.jp/cmusic/products/sm/


僕が持っているのはFX2Proだが、今はもっとバージョンが進んでいて5が最新の様だ。


このスコアメーカの良い所は市販の楽譜をデータとして読み込む事が出来ると言うところだ。

僕はこの「タイス」は楽譜を合計で3種類持っている。

上記の楽譜以外に、以下の二つがある。何れもヴァイオリンの名曲集と言う物だ。


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今回は処理がしやすいので1ページで書かれている物を使った。

使い方は簡単で、楽譜認識モードで、認識したい楽譜をスキャナで読み込む。
これは認識モードで読み込んだ後
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後は、左側にある設定を幾つかチェックを外したりして「認識実行」を押すと処理してくれる。


複雑な楽譜や特殊記号が多いとエラーが山ほど出るが、この程度の楽譜なら修整箇所もそれ程無く楽譜データ化してくれる。


これが編集モードだ
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上に表示されているのが、データ編集画面で、下が元の楽譜の画像データだ。

これを比較しながら修整をして行く訳だ。

楽譜データに出来れば、この状態で2度下げる事も出来るし、自由に編集が出来る。

これは途中だが、とりあえずスラーを外したりしているところ。

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僕は、アーティキュレーションは後から実際に弾き込んで行く途中で変える事があるので、最初からスラーは外して後から手書きで書き加える様にしている。

連符の書き方も元の楽譜に合わせてみた。


と言う感じで必要に応じて加筆修整しながら楽譜を作成して印刷する。


演奏パネルと言って作成中の楽譜をPCで再生できる機能もあったりするし、他にも多くの機能があるが、普段僕が使っているのはこの辺の機能だ。


コントラバスで、この様な曲を弾こうと思う場合、実はこう言う地道な作業から必要になるのだ(笑)

さて、「コントラバスでタイスの瞑想曲を弾く為に1」と言う事にしているのは、当然2がある予定で、楽譜の解説をしながらと言うのも考えているが、演奏は言葉にするのが難しい。


出来れば実際に弾きながら説明と言うのが一番良いし、iPhoneで動画は簡単に記録出来そうなので、自分の練習記録としても、とりあえず演奏動画付きも含めて、どう言う風にやるか現在考慮中。

あ、その前に楽譜も作らんと。。


いや。旦那。練習もせんといかんやろぉ。。