好きこそものの上手なれ | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

今朝、家を出る時にリビングのテーブルに青いリストバンドが乗っているのに気が付いた。


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そう言えば、昨日、娘がそんな物を持ってた様な。。


何か綺麗やん♪と思って、勝手に着けて出掛けた(笑)

バンドは良く見ると英文が書いてあった。

All things are easy,that are done willingly


倒置的に書いてあるので「ことわざ」っぽいなぁ。

easy は 簡単とか容易いとか?


All things だから、まぁ「何でも」とかかぁ。。

要するに「なんでも簡単」→「何でも出来る」かな。。

willingly って何だ??

willってのは I will ~ とか使うから「意思」だったかなぁ。

これに ing が付いて ly が付くのかぁ。。

willing って知らないけど、ing が付くと進行形とかだっけ。。

そういや動名詞とかってあったよな。。

意思が続いてる??思い続ける??う~ん。。念ずれば通ずじゃないな(笑)

that are done だろう。。 「される」って事だな。

あ、「意思を持って為される」って事か! って事は「すすんでやる」とかか?

確かに「すすんでやれば何でも簡単」だなぁ。。

「すすんでやる」ものって。。好きなものか!!


お~!!! 「好きこそ物の上手なれ」だろう!!!

とここまで考えて調べたら当たりだった(笑)


まあ、英語に堪能な人ならこんなもん一瞬だな。


僕の英語力の無さを暴露してしまったが「好きこそもの上手なれ」と言うことわざは、まさに僕の為にある様な言葉だった(笑)


僕が何十年も楽器を続けられたのは、自分以外の要因が大きいが、先ず一番に、クラシックが好きとかじゃなくて、やはり自分の楽器の音そのものが好きだったからだと思う。


開放弦を鳴らしているだけで満足するってのは他の楽器の人にはあるのだろうか。


コントラバスの場合は箱も大きいので振動も大きいが音域が低いので開放弦を鳴らすと楽器の音に包まれている様な状態になる。


ちなみに、弦は高い方から「ソレラミ」と並んでいて、レの音の弦、D線と言うが、この弦が最も落ちついた音を出すので、これを鳴らす時は至福の喜びがある(と思っているのはコントラバス奏者だけかもしれないが)。


仕事で疲れて帰ってもD線を弾くと元気になり、いつまでも開放弦だけ弾いておきたい気分だが、それじゃ曲にならないので、とりあえず他の弦も弾いてみる。と言う感じで練習が始まり、練習に行き詰ると又開放弦を弾く(笑)


だが、僕が一番好きなのは「ハイポジション」と言われる音域だ。

コントラバスは箱(楽器)が大きいので、高い音を鳴らすと倍音が多いのか、何とも言えない心地良さがある。超高音域は「フラジオ」「ハーモニクス」と言って、弦を押さえずに触れるだけで音を出すが、これが又何とも言えず良い音だ「フラウタート」と言って、フルートの様な音と言えよう。


実はこの楽器は低い音から高い音までかなりの音域を出す事が出来る為、コントラバスだけでアンサンブルをする事が出来、オリジナルの曲も沢山あるし、世界的に有名なバンドもあるし、僕も20年位前はコントラバスカルテットをやっていて、東京のカザルスホールで演奏をした事がある。


話は逸れたが、このハイポジションと言うのは「ソ」の弦の一オクターブ上のソから上の音域で、楽器の真ん中辺から上だが、ここから先は「親指ポジション」と言われる特殊領域?となる。

通常、オーケストラではこの辺までしか出て来ない為、殆どは「ソロ」等を弾く時に使う。


ちなみに、あまり知られていないが、コントラバスの弦には「ソロ」用(ソロ弦)と「オケ」用(オケ弦)の2種類がある。


「オケ」用の弦は先の「ソレラミ」でチューニングするが「ソロ」用は長2度高く、要するに1(全)音高く「ラミシファ#」とチューニングする為、ソロ弦は若干細めで明るい音に仕上げられている物が多い。


又、何故「親指ポジション」と言われるかと言うと、ここから上の音を弾く場合は、指板の上に親指が出て、親指も演奏に参加するからだ。


親指ポジションより下の場所では、通常「人差し指、中指、小指」の3本で音を取るが(最後の辺で薬指が登場する。但し、常時、薬指を使うスタイルもある)、その場所から上は「親指、人差し指、中指、薬指」の4本で音を取る様に変わる。


その為、この場所を長年弾くと、左手の親指の関節付近に胼胝(たこ)が出来るので、コントラバス弾きの左手の親指を見れば、そいつがどの位のレベルかが判るという事になる。


只、プロオーケストラに入ると、この音域を使う事が無くなり、定期の曲等に追われてしまい、元々弾く場所も違えば使う指も違うので、余程好きな人間じゃないと疲れて帰って「ソロ」の練習までやらない為、徐々に弾けなくなる。


プロオーケストラの首席クラスで、ここの胼胝がしっかりある人は、殆ど「コントラバスオタク」と言って良いだろう。と言うか、首席クラスでそうじゃない人を探す方が大変だろう。


忙しい時間の合間に良く自分の練習が出来るもんだと感心する。ちなみに僕の師匠も同様。

僕も普段からソロ弦しか張ってないし、自宅での練習は8割以上はソロの練習なので、胼胝の出来に関して言えば、それなりに成長している(笑)


我ながら飽きずに何十年も弾いてるもんだが、他の楽器を弾きたいと思った事は無い。


確かに、チェロ等は似た様な形をしているが随分と小さくて弾きやすそうだ。

その上、ベートーヴェンやバッハを始め、偉大な作曲家がチェロの為に作ったオリジナル曲が沢山あり正直羨ましい。


只、如何せん、チェロの高音部の音がイマイチ好きになれない。

一番低い弦の音(C線)は好きなんだけどなぁ。。


と言う訳では無いが、数年前から、弓をフレンチスタイルに変えた。

実はコントラバスにはジャーマンスタイルと、チェロと同じ様なフレンチスタイルの2種類の弓があるのだ。もっと言えば、弦が5本の楽器もある(笑)


ホントややこしい楽器だ。ま、弓の話は又別の機会に譲る。

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