奈良の春といえば「桜」ですね。

日本一とも称される吉野山の桜、歌舞伎や浄瑠璃の著名な演目「義経千本桜」の舞台にもなり、豊臣秀吉が開いた吉野の花見は徳川家康、前田利家、伊達政宗らの武将をはじめ総勢5000人での宴が五日間続いたとか。

 

その桜より一足早く春の訪れを告げる花といえば

梅の別名は「春告草」

 

鏡神社(奈良市高畑町)の梅(photo:@tsudakko)

 

奈良には吉野の桜にも劣らない、梅の名所・見どころがあります。

中でも、月ヶ瀬梅渓(奈良市月ヶ瀬)、広橋梅林(吉野郡下市町広橋)、賀名生梅林(五條市西吉野町)は奈良県三大梅林として奈良県民や観光客に人気のスポット。他に公園や神社仏閣でも梅を楽しむことができます。

 

 

「賀名生」の読み方は? 答えはこのブログの最後で!

 

奈良市菅原郷が生誕地といわれる菅原道真がこよなく愛した花が梅。

奈良には梅が多い理由かもしれません。

 

2月上旬・中旬~3月中旬・下旬とシーズンが長い梅。

そして、鑑賞時期で

  • 早咲きの花を探す「探梅
  • 満開の花を観賞する「賞梅
  • 散りゆく梅の花を名残惜しむ「送梅

と、バリエーションを楽しめるのも梅の魅力かもしれませんね。

 

答え合わせ

賀名生は「あのう」と読みます。その昔に「願いがかなってめでたい」とつけられた「加名生(かなう)」から、今の字と読みになったとのことです。

 

アイ・ピー・ファイン/奈良まほろばソムリエ検定 奈良通1級

tsudakko