新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2022年最初の「奈良ってこんなところ」は、お正月行事について。
辞書で「正月」を引くと、
「1年の最初の月。1月。むつき。また、年の初めを祝う行事が行われる期間」(出典:webilo辞書より)とあります。
お正月は、1月そのものを表す意味と、年の初めを祝うためのお正月行事を行う期間を表す意味とがあるのですね。
お正月行事とは
「年神様」(※1)をお迎えし、もてなし、見送るために生まれた行事や風習で、しめ飾りや鏡餅、お年玉などもお正月行事に由来しています。
※1 年神様は、祖霊神(先祖神)であり、田の神・山の神でもあるため、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり人々に健康や幸福を授けるとされています
元日と元旦
どちらも一年の始まりを表す言葉ですが、違いがあります。
元日は1月1日、
元旦の「旦」の字は地平線を表す「一」から太陽(日)が昇る様をあらわしているので、元旦は元日の朝を意味します。
来訪神(※2)である年神様は「門松」を目印に各家に来られ、松の枝や、古来神様が宿るとされた鏡に似せて作られた「鏡餅」に宿ると言われます。
神の領域と現世を分け隔てる結界としてのしめ縄に、お正月ならではの縁起物を飾りつけたものが「しめ飾り」で、年神様が家に来られている間不浄なものが中に入らないよう玄関や神棚に飾ります。
※2 2018年、日本の来訪神行事10件がユネスコの無形文化遺産に登録されたので、来訪神という言葉を覚えておられる方も多いと思います。
来訪神の多くは、異形やオニ(鬼)の仮面を被り年の節目に人間の世界に来訪し、災いから守ってくれたり、福をもたらしてくれる信仰・風習の対象です。節分の鬼や、北陸・東北のナマハゲなどが有名です
松の内と鏡開き
年神様が滞在されている期間を「松の内」と呼び、地域によって違いがありますが、主に関東は1月7日、関西では1月15日までとされます。
神様が宿られた鏡餅を、ぞろ目で縁起の良い1月11日に下ろして戴くのが「鏡開き」です。
お年玉とお雑煮
現在のお年玉はお金が主流ですが、もともとは年神様から新しい魂「年魂(としだま)」を授かかり、家長から家族に年神様の宿った鏡餅やお供え餅を一年元気に過ごす活力「御年玉(魂)」として分け与えたものでした。
そして、お餅を食べるための料理が「お雑煮」で、お餅を食べることで体に魂を取り込みます。
Photo:無料写真素材「花ざかりの森」
ざっと大まかにお正月行事に関するお話をしましたが、大掃除や年越しそば、除夜の鐘、初詣、年賀状、どんど焼きなど、他にもいろいろな行事・風習があります。
それぞれの意味や由来を知れば、新年を心豊かに過ごせそうですね。
今年も皆様にとって良い年になりますように。
アイ・ピー・ファイン/奈良まほろばソムリエ検定 奈良通1級
tsudakko
