今回の「奈良ってこんなところ」は、
神社仏閣の参拝でいただくことのできる「御朱印」について。
昨今は御朱印ブームといわれ、御朱印帳をお持ちの方も多いかと思います。
御朱印とはそもそも何?
もともとは、「納経(経典や金品を社寺に納めること)」の証しとして授与していた「納経印」が原型といわれています、現在では簡略化され参拝の証としていただくもの。
最近ではSNS映えするようなカラフルな御朱印や限定御朱印も登場し、スタンプラリー的に御朱印を集めることが目的のように思われがちですが、あくまでも社寺に参拝し神仏とのご縁の記録として受け取るものです。
御朱印には、神様のいる神社名や仏様の名前などが書かれています
神社でいただく御朱印
シンプルに社名と社印の御朱印が多いです。
当社大阪事務所近くの「生國魂神社(いくたまじんじゃ)」( 大阪市天王寺区生玉町)ではお正月の期間限定で六十干支の御朱印が頂けます。
生國魂神社(大阪市) 六十干支御朱印「辛丑」 @tsudakko
お寺でいただく御朱印
多くは、仏様のお名前と、仏様そのものを表す「種字(しゅじ)」という梵字の印が押されています。
長谷寺(桜井市) 御朱印 @tsudakko
新薬師寺(奈良市高畑町)では、運よくご住職がいらっしゃれば、本尊薬師如来の種字を刷毛で書いた御朱印をいただけます。
新薬師寺(奈良市) 種字の御朱印 @tsudakko
そして、新薬師寺ご住職曰く
「御朱印ひとつひとつが神であり仏です、日頃から御朱印帳を開き神仏との縁を思い出してください、お守りとして持ち歩いても結構です」
普段の保管は、お札などと同じようになるべく高い場所、清浄な場所で保管しましょう。
特別な御朱印、少し変わった御朱印をご紹介
伎芸天(ぎげいてん)が有名な秋篠寺(奈良市秋篠町)、1年のうち1日(六月六日)だけ公開される秘仏の大元帥明王(たいげんみょうおう)、その日だけいただける御朱印です。普段はとても静かな古刹ですが、この日は全国からたくさんの参拝者で賑わいます。
秋篠寺(奈良市) 大元帥明王 特別御朱印 @tsudakko
文殊菩薩で有名な安倍文殊院(桜井市阿部)では、安倍晴明生誕1100年記念特別御朱印が2022年2月20日までいただけます。
安倍文殊院(桜井市) 特別御朱印 @tsudakko
修験道(山岳修行)の開祖・役小角(えんのおづぬ、役行者とも)の誕生地にある吉祥草寺(御所市茅原)では、お寺公認のキャラクターであり入魂の儀も行われた正式な信仰対象である「役小角奈(おづな)」と「役追儺(ついな)」のかわいい御朱印がいただけます。
吉祥草寺(御所市) 役小角奈・追儺 御朱印 @tsudakko
皆さんも、御朱印帳をもって奈良にお出かけください。
アイ・ピー・ファイン/奈良まほろばソムリエ検定 奈良通1級
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