さすが国連機関のWIPOです。アフリカ広域知的財産機関(ARIPO)でもWIPO IPAS版のデータベースが採用されていることを知りました。「ARIPO Regional IP Database」をクリックすると図のようなデータベースが開きます。特許だけでなく意匠・商標も収録されているようです。

 

 

ARIPOとはアフリカの英語圏諸国の広域特許庁、言わば欧州特許庁のようなものです。ESPACENETにはEP特許だけでなく、DE特許・FR特許等、加盟各国で発行された特許が収録されているのと同様に、ボツワナ・ガンビア等、アフリカ大陸のどのあたりに位置するのかも知らない国名が並んでいます。今マスコミを賑わせているウガンダも・・・。

 

正加盟国はボツワナ・ガンビア・ガーナ・ケニア・レソト・マラウイ・モザンビーク・ナミビア・シエラレオネ・ソマリア・スーダン・スワジランド・タンザニア・ウガンダ・ザンビア・ジンバブエ・リベリア・ルワンダの18か国のようであり、収録されていない国もあるようです。

 

いずれどんな案件が収録されているのか、日本企業がどこにどの程度出願しているのかを調べてみたいと思います。

 

もちろんモザンビークで発行され、所定のIPCが付与された案件を調べてくれなんていう要請もアイ・ピー・ファインではお受けします。

 

ちなみにアフリカにはフランス語圏諸国の広域特許庁のアフリカ知的財産機関(OAPI)もあります。OAPIのWEBサイトも探してみたのですが、ここでは特許検索データベースを見つけることができませんでした。

 

アイ・ピー・ファイン株式会社/アジア特許情報研究会
中西 昌弘