こんにちは!立体美容外科です![]()
多くの方が「フェイスリフト」や
「リフティング」という言葉を聞くと、
顔の皮膚を上に引き上げる手術を
自然とイメージされるかと思います![]()
しかし、実際にリフト手術を行っている
美容外科専門医の立場から見ると、
この認識はぜひ正しておく必要があります![]()
リフティング手術は、
「ただ引っ張る手術」ではありません。
この意味について、
2つのポイントに分けてご説明いたします![]()
出発点と到達点が異なります
まず、解剖学的に見ると、
顔のたるみは
主に顔の前方で起こるのが特徴です。
ほうれい線、口元のシワ、
ミッドチークの下垂などは、
鏡を見ると最も目につきやすい変化です。
しかし実際の手術では、
切開ラインはほとんど耳の前から始まります。
つまり、改善すべき部位は顔の前側であるにもかかわらず、
手術は顔の側面から開始されるという、
一見すると矛盾した構造になっているのです![]()
そのため、手術はまるでトンネルを掘るように、
耳の前から始まり、
顔の前面にある問題箇所に
安全に到達する必要があります。
避けるべき解剖学的構造は確実に避けながらも、
最終目的地には必ず到達しなければならない――
これが高度な技術と、
豊富なノウハウを要する理由です![]()
もし経験が不足していて、
避けるべき構造を回避できなかったり、
恐れから目的地に到達できずに
途中で手術を終えてしまった場合、
副作用が出たり、
十分な効果が得られなかったりする
可能性があります![]()
引っ張るのではなく、
“縮める”ことが大切です。
初期には、多くの医師が目的地まで到達せず、
部分的に剥離した中間地点から
皮膚を引っ張ることで効果を出そうと試みました。
一見、良好な結果が
得られるように見えましたが、
数ヶ月以内にその効果は
消えてしまうことが多かったのです![]()
その理由はとてもシンプルです。
私たちの皮膚は、「引っ張られる力」に対して
“伸びる”ことで応じる性質を持つ組織だからです。
この性質は、
組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー)を
使用した小児形成外科の症例においても、
非常に顕著に見られます。
組織拡張器によって
一定の張力を持続的に加えると、
皮膚は新しい細胞を生成し、
実際に伸びていきます。
つまり、顔のたるみを単に
「引っ張る」方法だけで解決しようとすると、
その効果は一時的なものでしかなく、
皮膚は張力に順応して
再び伸びてしまうのです。
そのため、フェイスリフトとは単なる
“引き上げ手術”ではなく、
余分な皮膚や下垂した
軟部組織を減らす手術なのです。
これは、サイズの合わないゴム手袋を
無理に手に合わせるのに似ています。
最初はちょうど良くフィットしたように見えても、
時間が経つとゴムが破れたり、
引っ張られた部分だけが伸びてしまうでしょう。
つまり、“余分な部分にしっかり到達し、
必要な分だけ正確に取り除く”という方法だけが、
フェイスリフトの効果を
長期間にわたって維持させることができるのです![]()
欧米ではこの手術を指す言葉として、
2つの用語が使われています。
「Facelift(フェイスリフト)」
──顔を引き上げる
「Rhytidectomy(リティデクトミー)」
──シワを切除する
私個人としては、後者の表現こそが
フェイスリフトの本質を
より的確に表していると考えています![]()
美容外科専門医として
実際に執刀しながら得た臨床的経験、
解剖学的な知識、
そして論文からの科学的な知見をもとに、
このような結論に至りました。
本日の内容は以上になります![]()
最後までご覧下さりありがとうございます![]()
次回もぜひお楽しみにしてください![]()




