フィレンツェ美術学校の美術館。
ヨーロッパ最古の美術学校。
サビニの女たちの略奪
1574〜1582年、ジャンボローニャ作。
3人の人物が複雑に絡み合ったさまを作った。
レプリカで、オリジナルは『シニョリーア広場』にある『ロッジア・ディ・ランツィ(回廊)』に展示されている。
キリスト降架
1503〜1507年、フィリッピーノ・リッピ/ピエトロ・ベルジーノ作。
フィリッピーノ・リッピによって描き始められたが、1504年に彼が他界。
ピエトロ・ベルジーノが後を引き継ぎ、作品を仕上げた。
奴隷(囚人)シリーズ 4作品
1525〜1530年頃、ミケランジェロ・ブオナローティ作。
『未完成シリーズ』の1部。
ジュリオ2世の墓を飾るために彫られたもの。
最初のプロジェクトから霊廟の下の部分に『牢獄』が計画されていたらしい。
囚人のようにさまざまなポーズで鎖に繋がれた人物の実物よりも大きな彫刻を置くつもりだった。
構想が壮大すぎてプロジェクトは中止。
このプロジェクトで作成された、
『抵抗する奴隷』『瀕死の奴隷』は『ルーブル美術館』に展示されているようです。
若き奴隷
目覚める奴隷
髭の奴隷
奴隷アトラス
パレストリーナ・ピエタ
1551年頃、ミケランジェロ・ブオナローティ作。
かつては『ミケランジェロ』の作だと考えられていましたが、
現在では『ニコロ・メンギーニ』『ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ』etc ほかの人物が完成させたのではと考えられているみたい。
ダビデ像
1501〜1504年、ミケランジェロ・ブオナローティ作。
高さ517m。
人間の力強さor美しさの象徴ともみなされる作品。
ダビデが巨人ゴリアテとの戦いに臨み、岩石を投げつけようと投石器を左肩に掛けて狙いを定めている場面を表現している。
右手には石。
ルネサンスならではの表現として『瞳がハート型💖』に象られている。
骨格・筋肉・血管etc 細部まで計算尽くされた肉体表現。
ダビデの頭or上半身は下半身に対して比率が大きくなっている。
なので、背後or真横から見ると不恰好。
人々が下から見上げることを計算してこのバランスになった。
右手の血管が浮き出ている部分、胸etcの筋肉
とってもリアルでたくましい💪
キリスト降架
1560〜1561年、アニョロ・ブリンズィーノ作。
メディチ家のフィレンツェ公『コモジ1世』の宮廷画家として活躍。
キリストの斜め上の赤い衣服の女性の左手側で指を指すポーズをとるヒゲの老人は作者の『ブロンズィーノ』自身だと言われている。
1800年代の大広間
大理石彫刻を作製する上で元の型となる『石膏模型』は部屋いっぱいに置かれています。
『石膏模型』のほとんどは、イタリアの彫刻家でアカデミアの教授だった『ロレンツォ・バルトリーニ』が制作したものらしい。
『石膏模型』には無数のぶつぶつ(黒点)が・・
これは、『石膏模型』をベースにして正確に大理石を掘るための基準点として打ち込んだ針金の跡。
デミドフのモニュメント(石膏模型)
1828年頃、ロレンツォ・バルトリーニ作。
『ニコライ・デミドフ伯爵』を讃えるモニュメント型として使用。
最終的にモニュメントを完成させたのは弟子の『ロマネッリ』
完成したモニュメントは、現在もフィレンツェの『ニコラ・デミドフ広場』に置かれている。
ニコライ・デミドフ伯爵とは、
ロシアの実業家・外交官・芸術の後援者。
ボルドーワイン🍷・シャンパン🍾、ルッカ産のオリーヴ🫒をクリミアで生産することに成功した人。
生命の木
1310〜1315年頃、パチーノ・ディ・ブオナグイダ作。
13世紀のイタリアの神学者『ボナヴェントゥラ』の著書『生命の木』がもとになっている。
生命の木
キリストが磔刑にされている木の幹から、左右に12本の枝が分かれば出、その枝には48のメダイヨンが配され、そこにキリストの生涯が表されている。
エッサイの木(根)と称されるキリストの系譜の図像と類似してはいるが異なっている。
ピエタのキリストと受難のシンボル
1405年頃、ニッコロ・ディ・ピエトロ・ジェリーニ作。
写真はないのですが、
『メディチ家』『ロレーヌ家』が収集した『希少な楽器類』が50点ほど展示されています。