アンナとその夫は、慎ましやかに過ごしていたが、ある日、夫が犯した罪により収監されてしまう。


ベルギーのある小さな都市に住んでいるアンナと夫。
団地のような所の小さなダイニングで、煮込み料理だけの夕食をとっている夫婦。
子どもは家庭があり別のところに住んでいる、家には夫婦だけ。
会話はないけれど、数十年の時間を共に過ごし信頼があるはずだったが、
ある日、ある疑惑で夫は警察に出頭、そのまま収監されてしまう。

アンナは、豪華な家で家政婦の仕事をしています。そのパート代で、演劇クラス、会員制のプールに通う。
夫がいないけれど今までと同じ生活を送っていたのだが、少しずつ今の生活が狂い出してくる。

例えば、
上の階から漏れ出す汚水。響き渡るような音を立てるドアのノックの音。etc・・

孫のお誕生日に手作りケーキを持っていくが、息子に冷たく追い返されてしまう。

しかし、アンナの夫は何の罪を犯したのだろうか。
映画の中で、ヒントはいくつか出てくるが、決定的なことがわからないまま、映画は終わる。

タンスの裏にあった『写真❓』のようなものが入った袋。

観る人それぞれが、『あれが原因で警察に逮捕されたのだろうか』
と、思いながらこの映画を観たのでは。

こんな仕打ちを受けても、刑務所に夫を訪ねる妻アンナ。
とっても悲しい😢

夫婦として何事もなく、暮らしていくことは当たり前だと思っている。
しかし、このような大きな原因でなくても、ささやかなことでも歯車は狂い始める。

アンナを演じていた『シャーロット・ランブリング』の演技がすごい。
夫に怒るでもなく、無表情のままで毎日毎日を暮らしている。
心の中は穏やかではないと思うが・・

ところで夫の名前はなんだったんだろう。

アンナを演じていたのは、『シャーロット・ランブリング』
映画 レイモンド・チャンドラーの小説『さらば愛しき女よ』『評決』『まぼろし』『スイミング・プール』カズオ・イシグロの長編小説『私を離さないで』『リスボンに誘われて』『さざなみ』『ベロニカとの記憶』etcに出演。

夫を演じていたのは『アンドレ・ウィルム』
映画 『仕立て屋の恋』『僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ』『ラヴィ・ド・ポエーム』『ル・アーヴルの靴みがき』『ラヴィ・ド・ボエム』etcに出演。

最近『ル・アーヴルの靴みがき』という映画を家で見ました。『アンドレ・ウィルム』は味わいのある俳優だな・・
って思っていました。この映画でも会話はほとんどないが、なんとも言えないいい雰囲気を醸し出していました。