1ヶ月の入院の間、母が病院に来なかったのはたった1日だった。歩いて15分の所なので近いと言えば近いが、80歳手前の母にはとても大変だったと思う。食欲は普通にあるので、病院ではあまり食事として出てこないフルーツやヨーグルト、本、下着などを持ってきてくれて洗濯もしてくれる。マンションには娘が1人なので心配してそちらにも行って掃除や食事の用意もしてくれた。
今や友達のような関係となった元夫は心配してアメリカから2度も来日してくれた。
父ももう90近いと言うのに杖を突きながら病院に来てくれ、ベッド脇の小さな椅子で静かにひとときを過ごす。
弱っている時には家族の温かさが心に沁み渡る。
みんなに優しくしてもらえる私は何て恵まれているんだろう、と強く思った。