このゲーム、大まかなストーリーは以下のとおり。
遙か昔、闇の軍勢がニューセトルの街に襲来した。人々の運命は風前の灯火だったが、魔法使いが魔法の宝玉「コールドファイア・クリスタル」の力で城塞の中にバリアを張り、その中に魔物を閉じ込めることを図る。勇敢な騎士ジャネクは、囮の役目を担い、コールドファイア・クリスタルを持ったまま、魔物達を城塞に誘い込む。命がけの作戦は成功し、魔物達とジャネクを閉じ込めたまま、城塞は封印され、ニューセトルに平和が戻った。
それから300年以上の歳月が流れた現在、再び魔物が地上に現れる。なぜ封印が破れたのか、城塞の下に広大な地下迷宮を作り上げたのは何者なのか、数々の謎を解くために、冒険家のパーティがダンジョンに向かった。
続きを読む(PC版)
●パーティについて
このゲームは、4人パーティで3Dのダンジョンをクリアしていくという、至って普通のダンマス。
使用できるキャラは、Warrior(戦士)、Rogue(盗賊)、Caster(魔法使い)、Shaman(シャーマン)の4種類。戦士は、読んで字の如く、鎧と武器を装備して前線で戦うキャラ。ステータスはBrawn(力)に全振りで良い。しかし、直接攻撃がかなり弱いこのゲームでは、荷物持ちが主な役割だったりする。
盗賊は、宝箱に仕掛けられたトラップの解除や隠し部屋の発見などに秀でている。ステータスはAgility(器用さ)重視。武器や鎧の装備はかなり限定的で、前衛向きでは無いが、にもかかわらず後列から攻撃できる武器は弓矢しか装備できず、矢が切れたら役立たず。数少ない取り柄のトラップ解除も、即死トラップ自体がほとんど無いため、光ることが出来ない。ゲームの中では一番微妙。
魔法使いは、このゲームで中心的な役割を担うメインキャラ。ステータスはIntellect(知識)全振り。最初から使えるスパークの呪文は、遠距離でも有効で、最後までメインの攻撃手段になる。敵の動きを一定時間止めるスタンの呪文も、戦闘には欠かせない。
シャーマンは、通常のゲームで言う僧侶の役割。最初から全体回復を持っているので、パーティに必ず一人は必要。戦士に準ずる強力な武器・防具を装備できるので、前衛を務められる。さらに、ステータスのVitality(知識)を強化することで、HPと同時にMPも上がるので、ますます前衛向き。
キャラの顔の横にある緑色のゲージは、空腹ゲージ。これがゼロになるとダメージを受け始めるので、食料(Ration)や魚を食べる必要がある。さらに、その隣の黄色のゲージは経験値ゲージ。これが一杯になるとレベルアップだ。また、下のLoadの数値は、持てる重量の上限を示す。
オススメのパーティは、戦士・シャーマンが前衛、魔法使い2人が後衛の4人パーティ。主な役割として、戦士は荷物持ち、シャーマンが回復、魔法使い2人が後ろから魔法を撃ちまくるという構成である。宝箱は開けやすい以外にメリットのない盗賊はベンチ入りだ。
●戦闘方法
このゲームでは、敵の動きが遅い。それを逆手に取り、ある程度距離を取ってから、まず魔法使いがスパークを撃ちまくろう。敵に近づかれたら、今度は魔法使いがスタンで敵の動きを止め、その間にシャーマンが回復。あとは、自分の防御力を高めたり相手の防御を減らす呪文を使ったり、適当にしよう。距離が取れるなら、全員が動けるようになるのを待って後ろに下がり、またスパーク連打でも良い。これが一番楽だ。
ゴーレムなどの敵は魔法耐性が高く、スパークやスタンが効かないことが多い。しかし、後半で使えるようになるブリーチの呪文は相手の魔法耐性を減らしてくれるので、遠くにいる間からブリーチを撃ち込みまくれば、この手の敵にも楽勝。
恐ろしいことに、最終盤の強敵にすら、この戦法が効く。手に汗を握りもしないのだが、それで良いのか。
●テレポート・回復・食料・アイテムについて
ダンジョンの所々にコンジットと呼ばれる赤いサークルがある。この上で、ゲーム序盤で入手できるコンジットの杖を使うと、それまでに起動した他のコンジットにテレポートできる。これを使えば、いつでも安全な地下1階近くにテレポートでき、宿屋に行ったり、食料や矢を買うことが可能。・・・しかし、逆に言えばそのくらいにしか使わない。回復手段が豊富なこのゲームでは、コンジットの使用頻度は低い。
四角いテーブルみたいなのは回復装置。各階に一つずつ存在しており、これをダブルタップすればHP・MPともに全快する。また、死んだキャラも蘇らせることが可能(主な用途はこれ)。しかも、一定時間おけば再利用可能になるため、余計にコンジットの存在意義を無くしている。
キャラが空腹になると、HPがどんどん減っていくので、食糧管理が重要になる。迷宮内のあちこちで食料を見つけることはできるが、いざというときに重要なのは魚釣りだ。ダンジョンの水たまりで魚を釣ることができ、これを食べることで通常の食料の半分くらい空腹ゲージを回復できる(生魚だが・・・)。
釣り竿は、一階のショップで購入可能。というか、現実的にはショップで買う必要があるのは釣り竿だけだ。75ゴールド入手したら、すぐにショップで釣り竿を買おう。
釣り竿を入手したら、手近な水たまりで釣りまくろう。最初の頃はなかなか釣れないが、何度もトライしているだけで釣りレベルが上がる。お金もかからず、食料も入手できるので、良いことずくめだ。
時折、このように水面が光っている水たまりがある。これは、水中にアイテムがあるサイン。
粘って釣っていると、そのうちにアイテムを引き上げることができる。アイテムを釣る間に魚も捕れて、二度おいしい。ただし、魚が地面に置かれすぎていると、アイテムが消えてしまうことがあった。魚は適度に回収しつつ、釣りまくろう。
鎧や武器などのアイテムは、プレイしているとどんどん溜まるが、ショップで売れるわけでもないようだ。アイテム欄が一杯になったり、重量オーバーになる前に、適当な場所に棄てよう。後で必要になることはほとんど無い。
●様々なギミック
このゲームは、突き詰めていけば「閉まっているドアをどうにかして開けて先に進むゲーム」だ。そのために、広いダンジョンの中を彷徨うことになる。
動いた場所はオートマッピングされるのだが、このオートマップはイマイチで、四角枠の周辺が行き止まりなのか、それとも先に道があるのかが分からない。また、ドアやコンジット以外のオブジェクトもメモできない。まあ、無いよりマシか。
閉まっているドアを開ける方法は幾つかあるので、順に紹介。まずは、ぶら下がっている鎖を引く方法。鎖で動くのは、この紐のように下がっているタイプのみ。基本的にはドアのすぐ側だが、暗くて見づらい場所にあることも多い。
レバーを動かすタイプ。単純に一つのレバーだけの場合もあれば、複数のレバーを決まった順番に動かさなければならないものもある。
パズルになっているものもある。Quick!は、近くのレバーを制限時間内に動かして回るもの。
Equal up, as is down from right to left, then turn aroundは、日本人には少し難しい。訳すと「右から左に、上と下を同じ数にして、振り返れ」となる。
こんな感じで、手前3つを上、奥の3つを下にしてから、更に通路の先のレバーを操作すればよい。
Opposites oppositeは「向かい合わせを逆に」。正対するレバーを上下逆に配置すれば良い。
Answer Xの場合は、近くに数字の書いたレバーが複数ある。その数字を足し合わせてXになる組み合わせを見つければ良い。
鍵のあるドアもある。この場合は、鍵をダンジョンのどこかから探し出すことが目的となる。
鍵は、敵が持っていたりする場合もある。ゴーレム以外の敵は、基本的に全部倒そう。
盛り上がった土は、掘ることができる。土の中に鍵がある場合もある。
垂れ下がったバナーの裏も怪しい。バナーも全部引きはがそう。
鍵には金・銀・銅・鉄の4種類がある。基本的に、対応した鍵でしか開けることができない。また、他の階から持って来た鍵でも使える。
一点だけ留意点を述べておこう。金色の鍵は休息所の鍵だ。休息所の中には宝箱があり、貴重なアイテムが手に入るので、可能なら開けたいところ。しかし、ゲームクリアとは関係ないので、どうしても見つからなければスルーして良い。
ところどころに、色つきのドアもある。この手のドアは、普通の鍵では開けられない。
ダンジョンの所々に、このような色つきのパネルがある。複数のパネルで、一番上の色をドアの色に合わせると、ドアが開く。・・・ただし、これもパネルが複数有り、ドアも複数出てきたりして、どれがどれだか分からなくなることも多い。この手のドアも、ゲームクリアとほぼ関係ないので、分からなければスルーだ。
キモい像にギミックが仕込まれていることもある。像はタップしてみよう。
離れたところにターゲットがある場合は、弓で撃とう。ただし、矢が一発では当たらないのがくせ者だ。普通、こういうのは撃てばギミックが発動するのに、当たらなければ全く無反応なので、最初は「え?違うの?!」とかなり迷わされた。10本近く矢を撃って、ようやく当たることもある。矢が足りなくなることも・・・
ダンジョンの床に出っ張りが有り、そこに乗ると仕掛けが動く場合もある。
後半になると、同時に複数の出っ張りを押さなければならなくなる。同じフロアにブロックが転がっているので、それを担いで持ってこよう。
・・・以上、とりあえずColdfire Keepをプレイしてみて気付いた点を述べておいた。このゲーム、難易度は非常にやさしめにつくられているので、戦闘などの部分で苦労することはほとんど無いだろう。初心者でも取っつきやすいので、興味をお持ちの方はプレイしてみて欲しい。