インフィニティブレードのストーリー解説に本気を出してみた(2) | iPadGamer

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2014.4月のインブレのファンインタビューを元に内容を修正。当該記事はこちら



インフィニティブレードシリーズに関するストーリー解説の続き。今回は、インブレ前史から、1までのストーリーを解説していく。「え?! そうだったの?」となるような、結構衝撃的な設定もあるので、要注意。



●インフィニティブレード前史

かつて、ギリシャ神話やエジプトの神話において、神とあがめられた存在がいた。その存在は、永遠の命と死んでも蘇る肉体を持ち、自分の気の向くままに世界を支配した。

最も最初から存在した神は、神秘の探求者ガラスだった。そして、ガラスの後から生まれた神は恐怖王オウサーと呼ばれた。2人の神は、実験を楽しむかのように人類を滅亡させては再生することを繰り返していた。



時は現代。ガラスが率いる大企業は、テレポーテーション技術を開発するオメガプロジェクトを進めつつ、裏で極秘裏にQIPの研究を行っていた。ついに普通の人間を不死者に変える技術を開発することに成功したガラスは、自らに従うもの達を不死者に変えるとともに、世界中で戦争を勃発させることを画策する。

★分かっているだけで、ガラスの周辺で不死者になったのは以下のとおり。
・レイドリーアー=ジョリー(ガラスの会社の社員ウリエルの息子)
・アシマール=ジャレッド(ガラスの会社の幹部) ・・・ インブレ3の冒頭
・ゴートエル=ガラスのボディガード ・・・ インブレ1で幽閉されていた3ボスの1人




ガラスが起こした世界大戦によって、文明は崩壊する。その後の世界を支配したのは、ガラス率いる不死者達だった。しかし、不死者達は次第にガラスの言うことを聞かなくなる。ガラスは、増えすぎた不死者達を永遠に葬る手軽な手段として、倒し得ぬ者を倒す剣「インフィニティブレード」を作ることとした。剣の鍛造に必要な素材を集めるため、ガラスはオウサーと手を結ぶ。

★この、オウサーによる剣の素材集めのための冒険のストーリーが、開発中止になってしまったInfinity Blade Dungeonsだったのだろう。

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しかし、完成したインフィニティブレードは不完全なものだった。剣の中に仕込まれたリングを起動させるためには、卓越した不死者のQIPを繰り返し吸わせる必要があったのである。そこでガラスとオウサーは、オウサー自身を何度もインフィニティブレードで殺し、そのQIPを吸収させることで、剣を鍛えた。

しかし、ガラスとオウサーの間には信頼関係など存在しておらず、お互いに裏切りを目論む。ガラスは、次にオウサーが死んだとき、記憶を消して幼児に変えることでライバルを消し去ろうと企み、全ての記憶を抹消する装置「リディーマー」を作り出した。そして、オウサー用にカスタマイズしたリディーマーを秘密裏にインフィニティブレードに仕込んでおく。

しかしオウサーは、ガラスの意図を見抜いていた。オウサーは、ガラスを罠にはめ、完成したインフィニティブレードを奪うとともに、ガラスを自らの居城であるサランシアの中央、落涙の牢獄に幽閉した。この牢獄は、QIPを封じ込めておく「魂の牢獄」であり、ガラスは脱出できないまま、永遠に閉じ込められることとなる。




ガラスを葬り、インフィニティブレードをも手に入れたオウサーは、剣の持つ魔力に魅せられて暴君と化し圧政を敷く。そして、ついには最愛の女性も自らの手にかけてしまう。

★インブレ2で、ヴァイル一式装備して地下聖廟に行くと見ることができる像は、オウサー自身とその女性である。



一方、オウサーの暴虐に対し叛旗を翻すものもいた。その中心となったのは、若き不死者レイドリーアー(ゴッドキング)だった。レイドリーアーの率いる軍は、コロス平原でオウサー軍と激突。レイドリーアーは、オウサーと一騎打ちの末、ついにインフィニティブレードを奪ってオウサーを倒す。




オウサーは、インフィニティブレードの中にリディーマーが仕込まれていることに既に気づいていた。そして、命を失う前、自らに従うゴーレムのテルに、自分が死んだら幼児として転生させ、成長した暁にはインフィニティブレードを持つゴッドキングに挑戦させるよう言い残していた。テルはその命令に従い、コロスの野で息絶えたオウサーを幼児として転生させる。

★ここら辺りは、ほとんど説明が無く、事情が分からない。そもそもなぜリディーマーを外しておかなかったのか、なぜ幼児にわざわざ転生するようにしているのか・・・。
オウサーはインフィニティブレードの力で消滅したと思わせて、ゴッドキングを油断させようとしたのかもしれないが、それにしても危険が大きすぎる。
2での地下聖廟に入るときのテルのセリフを考え合わせれば、やはり最愛の妻を手にかけてしまい苦悩したオウサー(の良心)が、呪うべき自分自身の存在を抹消しようとしたという可能性が最も高いだろう。




オウサーを殺し、インフィニティブレードを入手したレイドリーアーは、パンテオンを率いる不死者筆頭として、大いなる盟約を主導する。しかし、彼に従おうとしないオウサー派、ガラス派の不死者も多かった。レイドリーアーは、自分に逆らう強敵をランティモア城の地下やサランシアの塔に封印するとともに、未だ落涙の牢獄で生き続けている強敵ガラスを葬る手段を手に入れるために、インフィニティブレードの真の力を覚醒させることを目論む。



●インフィニティブレード1


レイドリーアーが入手したインフィニティブレードは、オウサーの力を吸収したものの、まだまだ真のパワーに達していなかった。そのためレイドリーアーは、力強い戦士の血統のQIPを剣に吸収させることで、インフィニティブレードの力を解放することを目論む。

レイドリーアーは、戦士達に自らに挑戦させるため、各地に圧政を敷く。そんな中、一人の戦士がゴッドキングに挑戦してきた。彼を倒したレイドリーアーは、その戦士が持つ恐るべき力がインフィニティブレードを大幅に高めたことに驚喜し、その戦士の血統が育つごとに自らの戦いを挑むように仕向ける。



レイドリーアーに戦いを挑んで死んでいったその戦士こそ、記憶を失い転生したオウサーの生まれ変わりだった。テルは、オウサーの命令に忠実に従い、オウサーがゴッドキングに敗れて死ぬ度に、死体を回収しては前世の記憶を持たない赤ちゃんとして生まれ変わらせ、適齢の女性の元に赤ちゃんを届けては、女性の記憶も操作して、生け贄の子として育てさせることを、無限に繰り返していた。

★驚きの設定だが、インブレ1でのブラッドラインは、親子関係では無く、完全に同一人物だったということ。確かに、ブラッドラインの場合、子どもをつくってからゴッドキングと戦わないと「父の復讐」にならないのだが、サイラスは子どもを作らないうちにゴッドキングの元に向かっている。自分は死ぬ運命であり、後に残される妻と子どもが可哀想、というのが、サイラスが子どもをつくらなかった理由で、生け贄の任務は「親戚の子どもが引き継ぐだろう」と言っているが、このスキームであれば何の問題もない。



オウサーの転生は、生まれ変わる度に修行を重ね、次々にゴッドキングに挑んでは死んでいった。やがてそれは神に捧げられる「生け贄」の儀式となり、代々の血統がゴッドキングと戦うためだけに育てられた。テル以外誰一人真実を知らないままに、インフィニティブレードはオウサーの力を繰り返し吸収し、益々そのパワーを増していく。




サイラスも、生け贄の子として、地下都市「ドレムの胃袋」で育った。少年時代をひたすら修行に明け暮れて成長したサイラスは、一族の慣習に従い、ゴッドキングを倒すためにランティモア城へと向かう。


父祖同様、本来はサイラスもインフィニティブレードの餌食になるところだったが、運命のいたずらか、逆に剣を奪ってレイドリーアーを倒すことに成功する。これまでオウサーの力を吸収してきたインフィニティブレードは、レイドリーアーの力も手に入れ、ついにMAXパワーが解放される。




インブレを入手したサイラスは、城の地下にあった扉を開き、中に幽閉されていたクエロ・ゴートエル・イーロシウムの3人の不死者も倒す。覚醒したインフィニティブレードの力により、不死者達のQIPは全て、閃光と共に消滅していく。


更に先に進んだサイラスは、再生チェンバーの中に入る。そこには、レイドリーアーの再生用クローンが多数保管されていた。


サイラスは、再生チェンバーを護るゼロメックを倒すが、破壊されたマシンの中から現れたのは、自分の遠い御先祖様を名乗る人物だった(一応アーケリンという名前がある)。これまでの血統の中で只一人、一族の掟に反し、ゴッドキングに忠誠を誓うことで不死を得た裏切り者に対し、サイラスは最後の戦いを挑む。


★もちろん、ブラッドラインはサイラス自身の生まれ変わりという設定なので、アーケリンはサイラス本人の御先祖様ではない。
テルの説明によれば、アーケリンは、かつてサイラスが「生け贄は嫌だ」と言ってゴッドキングと戦いに行かなかったとき、結婚してつくった子どもらしい(何回かこういうこともあったそうだ)。
不甲斐ない親父に替わって、ゴッドキングと対決に出かけたアーケリンは、ゴッドキングの圧倒的な力に屈し、忠誠を誓うことで生き延びることとなったものの、その親父の転生によって倒されることとなる。



一方、サイラスに殺されて転生したレイドリーアーは、秘密の隠れ家の再生チェンバーで復活を果たす。自分の城をモニターし、地下に閉じ込めてあったイーロシウム達が完全に消滅していることを知ったレイドリーアーは、ついにインフィニティブレードがMAXパワーとなったことを確信する。そして、通常の人間が倒せるはずのない自分が倒されたことにも不審を持ったレイドリーアーは、サイラスのQIPを調べ、ついに彼がオウサーその人であったことを知る。

何としてでもオウサーから剣を取り戻すことを決意したレイドリーアーは、サイラスの行く手に二重三重の罠を張りめぐらせるのだった・・・。



とりあえず、今回はここまで。次回は、インブレ2と3のストーリーを書いていくこととしたい。