iPadの動画の話再び | iPadGamer

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このブログは、iPadに関するゲーム情報、攻略記事、プレイ雑感などをつづっています。取り上げて欲しいゲームがありましたらコメントにて。

以前、iPadの動画撮影の話を当ブログに書いたことがある。
「iPadでの動画撮影」
「iPadの動画の話続き」

そのときの結論としては、AirPlayに対応していないゲームについてはAppleTV経由で録画し、SGASのようなAirPlayに対応しちゃっている愚かなゲームについては、JBしたiPadにDisplay Recorderを入れて録画するのが良い、というものだった。


Display Recorderについては、JBバージョンのものが有名だが、この記事を書いた当時、AppStoreにそれと同名のソフトが出たばかりだった。正規版で買えるということで、それに飛びついてはみたものの、最終的に完全なゴミアプリであると認定した経緯がある。

ところが、先日2chのSGASのスレで、正規版のDisp Recorderでも動画撮影いけるよ!という情報を発見。ホントにあのゴミアプリにそんな性能があるのか!?とたまげたのだが、どうも当方が6月にダウンロードしてぬか喜びしたアプリと、そのスレで教わったアプリは違うものらしい。慌てて確認してみたら、確かに商品名も微妙に違うし、リリースしている会社名も違う別のソフトが出ていた。どうやら、当方が勝手に勘違いして、ごっちゃにしていたらしい。


★ややこしいので、以下のとおり略称を使うことにする。

JB版Display Recorder → JB
ゴミ認定のDisplay Recorder → ゴミDR
現行版Disp Recorder → 現行DR

(現行DRのところのリンクはiTunes)


ゴミDRのリリースは2012年6月17日、会社名はBUGUN Software。一方、現行DRのリリースは8月18日で、Smart Babyという会社である。それでは・・・ということで、新しく現行DRを購入した。もちろん、会社が違うので、アップデートでは無く、新しく買い直しということになる。お値段850円也。

これが、名称もアイコンも全く違うアプリだったら、当方の勘違いが責められても仕方が無いかもしれない。ところが、以下の画像を見て欲しい。これは、iTunesの画像だ。

左が現行DR、右がゴミDRである。アイコンは全く同じで区別がつかないことが分かるだろう。ちなみに、下の画像は、iPhoneに両方入れてみたところ。どちらがどちらか、ちょっと分からない。


名前もよく似ていれば、アイコンもそっくり。何か、詐欺に引っかかったような感じだ。苦情の一つも言いたくなるところだが、ゴミDRの方は既にAppStoreから削除されており、影も形も無い(怒)。何というか、元々アジアンな雰囲気だったし、まあ仕方が無いかな・・・。



ところで、入手しやすい現行DRと、JBとを比較してみよう。まずは、JBの画面。画面自体は殺風景で、左上のプラスを押すと録画が始まる。


録画中の特徴として、タップ位置の表示を設定できる。タップしている場所が白くポイントされていることが分かるだろう。もちろん、表示・非表示を切り替え可能。


録画したファイルは、フォトライブラリ経由で母艦に吸い出す。ファイルをタップし、Add to Camera Rollを選べば良い。


一方の現行DRだが、こちらがメイン画面。雰囲気はこちらの方が数段良い。


録画ファイルの保存は、通常のiOSアプリ同様、下の方にある→アイコンのタップで行う。


気になる録画画質の方だが、JBの高画質と中画質、現行DRの高画質と中画質を比較する動画を作成してみたので、以下のリンクから確認して欲しい。どちらも、iPad2の64GBで撮影している。


Disp Recorder 画質比較動画(Youtube)


全体の印象としては、現行DRの中画質は、機体のラインがぼやけており、明らかに画質が劣る。現行DR高画質の方は、画質は一番キレイだが、やや処理の重さが感じられる。その点、JBでは、中画質にも大きなぼやけはなく、高画質でも処理はスムーズ。このあたりは、やはりJBに一日の長があるようだ。

動画のファイルサイズも、双方を比べると現行DRの方がやや大きくなるので、ニコなどに投稿をする際には、注意がいるかもしれない。一方で、ファイル形式は、JBが扱いづらいMovファイルなのに対し、現行DRはMP4となる。こちらは現行DRに軍配が上がる。

さらに、導入のしやすさから言えば、圧倒的に現行DRの方が上だ。脱獄した上にクレジットカードが必要と、極めてハードルが高いJBに比べ、現行DRは普通にAppStoreから買える。ユーザーにとっては、どちらが良いかは言うまでもないだろう。

総じて言えば、iPad2まで、もしくはiPhoneのユーザーなら、導入のしやすさから言っても使いやすさから言っても、現行DRで十分だと思う。値段は850円と、iOSアプリの中ではやや高いが、普通に動画環境を整えたいなら、検討しても良いかもしれない。



最後に、最も重要な注意点。現行DRは、iPad3ではまともに動作しなかった。iPad2、iPhone4Sでは撮影に問題は無かったが、iPad3では、完成した動画は、画質Low、画面サイズQuaterでも「パラパラ漫画」レベルである。従って、iPad3ユーザーには、このアプリはお勧めできない。

おそらく、iPad3の画素数が多すぎるのが原因かと思うが、iPad3では画面サイズもハーフかクオーターしか選べないにもかかわらず、まともな動画は撮れていない。この点、iPad3のユーザーの方は十分注意して欲しい。