Space Ace HD | iPadGamer

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このブログは、iPadに関するゲーム情報、攻略記事、プレイ雑感などをつづっています。取り上げて欲しいゲームがありましたらコメントにて。

今回は、現在iPadでプレイできるようになっているLDゲームの名作、SPACE ACE(スペースエース)について書いてみたい。


かつてゲームセンターで一世を風靡した・・・かどうかよく分からないが、それなりの地位を占めたゲームに、LD(レーザーディスク)を使用したLDゲームというジャンルがあった。このジャンルのゲームは、美しいムービーやアニメをLDで再生しつつ、その進行状況に応じてタイミング良くボタンを押したりレバーを操作することで、ムービーが先に進んでいく、という形式が一般的だった。

今では当然となったゲーム中のムービーなどまだ無かった当時、レーザーディスクで再生される美しいムービー画面はそれなりにインパクトがあり、夢中で見入った記憶がある。今ではiPhoneで手のひら再生できるようなムービーも、当時は内部にLDを仕込んだスタンド型の巨大な筐体でしか再生できなかった。また、システム上、ムービーにタイミングを合わせて操作をするだけの、完全な覚えゲーが主流だった。

その後、時代はCDに移り変わったりして、LDゲームは消えていったが、幾つかのゲームには強烈なノスタルジーを感じる。今回ご紹介するスペースエースは、iPadGamerがこれまで最も愛したゲームの一つである。


スペースエースにとっては前作に当たるDragon's Lair(ドラゴンズレア)は、最も初期にゲーセンに出回ったLDアニメゲームであり、かなり有名。これの爆発的ヒットが、その後の幾多のLDゲームを生み出したのだが、正直言って異様に難しく、到底クリアはおぼつかなかった。


また、アニメーションは美しいものの、サウンドは効果音程度でBGMもほとんど無く、主人公のセリフも「アー」「オー」「アイー」みたいな悲鳴ばかり。


続編に当たるスペースエースは、このドラゴンズレアの美しいアニメーションを引き継ぎつつ、ストーリー性、サウンド、セリフ等、全てにおいてパワーアップしており、LDゲームの一つの到達点と言っても良いだろう。


上の画像を見て、「ディズニーみたい!」と思われた方は、全く大正解。ドラゴンズレア及び本作は、元ディズニーのアニメーターであるドン・ブルースが作成している。ドン・ブルースは、ディズニー時代に「くまのプーさん」や「ロビンフッド」などを作画し、独立してからは「アメリカ物語」、「アナスタシア」、「タイタンA.E.」などを作っている。


そのため、アニメの美しさは他のLDゲーム作品の追随を許さない。特に本作のアニメのなめらかさは、普通のTV用アニメーションをも遙かに上回る。アニメーションの美しさに集中したいのに、ゲームも操作しなければならない!というジレンマが困ったものだ。



前作ドラゴンズレアの方は、iPad専用Appとして2010年にリリースされていた。


このようなLDゲームは、実にタブレット端末向き。当然、スペースエースが出ることも非常に期待していたのだが、なかなか発売されなかった。リリースされたのは、ようやく今年の夏ごろである。早速手に入れて、昔懐かしく、かつ美しいアニメとサウンドに酔いしれたものだ。


このゲーム、完全な覚えゲーで別に攻略とかも無いので、これまでブログにも書かなかったのだが、今回は動画を作成してみた。この手のゲームでは動画はまずいかな?・・・と思っていたのだが、ふと気がつくとニコ動にも動画がゴロゴロあったので、別に気にしないこととしてUP。興味のある方は見てみて欲しい。

Space Ace HD(フルバージョン) ニコニコ動画



こちらのナイスガイが、本作の主人公スペースエース(デクスター)。


こちらはエースのガールフレンド、キンバリー。美人でスタイルも抜群。


敵のエイリアン、ボーフ。姿形はハクション大魔王に似ている。典型的なディズニー系悪役。


ボーフの秘密兵器、インファント・レイ(幼児化光線)を浴びたエースは・・・


子どもにされてしまう。


子どもにされたエースは、さらわれたキンバリーを追って・・・


ボーフの部下や様々な罠、巨大な怪獣たちに立ち向かう。


ゲームは、4方向のレバー+攻撃ボタン。アニメの進行に合わせて、正しい方向にレバーを操作する。


レバー操作に失敗すると、1ミス。


途中で画面がフラッシュすると、変身(Energize)の合図。このときに攻撃ボタンを押すと・・・


エースは本来の姿を取り戻す。


変身するルートが一般的だが、変身しないで別ルートに進むことも可能。そちらの方がスコアが高い場合もあるので、スコアアタックをするときは見極めが重要。


もの凄く細かいところまで描写された美しいアニメは、見ているだけで楽しい。


ちなみに、大人の姿がスーパーヒーローのスペースエースで、ひ弱な子どもにされたのがデクスターである、という説明が一般的だが、これは微妙に間違い。デクスターというのは、エースの元々の本名であり、恋人のキンバリーはゲームの中で一貫してエースのことを「デクスター」と呼んでいる。007の本名がジェームズ・ボンドというのと同じだ。もっとも、本人はデクスターと呼ばれるよりも「エース」と呼ばれたがっているらしく、最後がこのオチになっている。



そのほかのLDゲーム、特にドラゴンズレアについても、昔懐かしいので、回を改めて別にまとめてみたい。