富山の売薬(とやまのばいやく)の話を聞いたのは、

10数年前に、クライアントさん用のCRMシステムを構築しているときでした。

 

古く江戸時代の置き薬業社は、

懸場帳(かけばちょう)という台帳を作り、

・お得意さんの家族構成、

・購入していただいた薬の種類や

・用法・要領

など、商いに必要なものをすべて書き込んだ管理簿を作成していたそうです。

 

その内容は、かなり詳細で正確なもので、

家族構成まで管理し、

どこに何歳の子どもさんがいるか、

お嫁さんを世話したり、

どの家が購買力があるのか、

など、詳細に渡っていたようです。

 

詳しい 記載内容などは、

参考:売薬懸場帳の売買と担保をめぐって 富大経済論集

に書かれています。

 

 

もとは、先用後利(せんこうこうり)

ー品物を先に預けておいて、必要なときに使ってもらい、代金はあとで回収する仕組み

をとっていたため、現金商売とは違い、しっかりとした管理が必要な

販売方法だったために、必要なシステムだったのかと思っています。

 

今で言えば、個人の情報としても完璧な「顧客管理システム」ですが、

それに加え、集金できる掛けなどの情報も含まれていたため、

販売管理システムといったほうが、近いのかも知れません。

 

最先端の情報が気になるシステム化ですが、

こうした、古くからある商いの方法やシステムを知ることも

面白いですね。