多くの中小企業の戦いの場所は、「既にある市場」での戦いとなります。

 

新商品を販売しても、

既に世にあるものの改善・改良や、

組み合わせの変更、

であれば、ある程度、市場は出来上がっています。

 

大手メーカーが、まだ世にない新技術で、新しい市場を創りだすための戦略と、

すでにある市場で選ばれるための戦略は、まったく異なるものになります。

 

これを痛感したのが、自社で商品を開発し、営業に歩いてお客様の話を聞いていたとき。

ー導入事例は、

ー販売実績は、

こうした質問を、何度となく聞きました。

その商品は初めて見るものであっても、既にあるものの改善や改良の場合、

お客様にとっての選択の基準は、

保証や安全、信頼といったものでなければ、ならないのだと気が付きました。

 

それに気がつく前は、

自分たちで作ったオリジナルの新しい商品だから、

新しいものを受け入れてくれる、チャレンジ精神のあるお客様を見つけなければ

と、本気で思っていたのです。

 

まったく世にない商品であれば、

その伝え方は、

その商品がある世界を魅力的に見せて、

共感させて、新しいものにワクワクする人々を巻きこんでいく。

キャズム理論で言えば、「イノベーター」や「アーリーアダプター」への働きかけになります。

 

でも、すでにある程度の市場ができている場合、

「アーリーマジョリティ」や「レイトマジョリティ」への働きかけになります。

この層は、普及の段階の深さや、事例の多さを好み、堅実な選択を重要視します。

 

市場を勘違いしている。

そう気が付いてから、

改善した機能や、新しい技術の採用などを全面に押し出すことから、

導入していただいた企業の効果や、商品の保証などを中心に説明をするように改めました。

 

売りやすく、売れてきたのは、こうした後からでした。

 

はずかしながら、

自社の商品に固執しすぎて、

戦うべき市場、

お客様の望むもの、

そうしたものを間違えて頑張ってしまった経験です。

 

みなさんの、なにかのヒントになってくれると、嬉しいです。