僕らの歳になると(80)同窓会はもう開かれない。
弟達も続々と最後の同窓会をしているところである。
そんな中で同級会をやりたいという誘いがあった。
集まったのは5人である。
同級会といっても昼飯を1時間ほど食うだけである。
主催者は終活同窓会だといって悦に入っていた。
聞いたみんなは余りいい顔をしなかった。
本人だけが気に入っているようだった。
出てくる話は健康の話、妻の話、病院通いの話などで、話が佳境に入ってきたときに主催者が言った。
わりーが俺は次の予約があるから失礼するよという。
それじゃー我々もおしまいにしよう。
という事でおしまいになったが、終活同窓会という彼が一番じたばた生きているようだった。
同級生もだんだん亡くなる人が出てくる中で、しぶとく生き抜いている5人だった。
人生、いかに生きるべきや。
永遠のテーマである。
しかし、いろいろな言葉が元気をくれる。
散ることを知りながら
咲くことを恐れず。
宮沢リエ
人間に年齢はない
17、8歳時代に比べて違っているのは体だけ、
ですから40や50はもちろん70,80になっても情熱を燃やさなきゃ。
明日死を迎えるとしても、今日から幸福になって遅くはないのであります。
中村天風
」